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双子育児 ep.01 洗礼と生還

こんにちは、株式会社ベイジでWebディレクターをやっています、すらたんといいます(イントネーションはつらたんと同じ)。

先日公開した育休の記事がとても好評頂いています、ありがとうございます!

男性育休について少しでも普及に尽力できたらと思い、双子育児がどんなものかについても書いていきたいと思います。

今回は、初月(2021年1月)分の所感と運用改善についてです。

この記事で伝えたいこと

・双子とか関係なく育児は大変だよ
・寝る時間がとにかく無いよ
・夫婦や親戚、使えるものは何でも使おう
・夜勤シフト制はいいぞ



育児の概要

新生児期のお世話事項は、大きく以下の5分類になります(ミルク育児の場合)。

①おむつ
 ・服を一部脱がせる
 ・古いおむつ脱がせる
 ・おしり拭く
 ・新しいおむつはかせる
 ・おむつを捨てる(専用袋で)
 ・服を整える
②ミルク
 ・粉を哺乳瓶に入れる
 ・お湯を入れる
 ・冷まし水を入れる
 ・ミルクをあげる
 ・途中でゲップさせる
 ・最後までミルクをあげる
 ・最後にゲップさせる
 ・哺乳瓶を洗う
 ・哺乳瓶を消毒する
③沐浴
 ・タオルや着替えを準備する
 ・お湯を準備する
 ・服とおむつを脱がせる
 ・赤子を洗う
 ・保湿する
 ・服とおむつをはかせる
 ・片付け
 ・鼻吸い
④ぐずり泣き対応
 ・落ち着くまで抱っこ
 ・寝るまで添い寝
⑤ミルク吐き対応
 ・着替えさせる
 ・ベッドマットを替える
 ・(ミルクが付着したら)自分も着替える

母乳かミルクかについてはもう宗教戦争ぽくなってる感がありますが、うちはミルク100%で良かったと思ってます。妻でなくともお世話ができるのが良いですね。
下記のブログで、妻が経緯など書いてくれてます。


新生児の身体は小さいため、ミルクで栄養摂取してから消化し次の補給までが約3時間ほどになります(あくまで目安)。
朝晩の生活リズムという概念が存在しないため、昼夜問わずこの3時間ごとのサイクル生活し、親はそれに合わせてのお世話。
また、理想はきれいに3時間おきのお世話ですが、毎回3時間きっかりになるよう寝てくれないことも多いです。せっかく飲んだミルクを吐いたり原因不明の号泣(ぐずり)も発生するため、個人的な体感を踏まえると現実はこんな感じ。

一旦、1人の子どもを1人で見る前提の図になります。
子どもの睡眠時間=親の生活時間になるため、図の青い部分の中

勘の良い読者の皆様はお気づきでしょう。
これら全てに対応すると、まとまった睡眠時間などほとんどないのです……。
「3時間おき」ってよく言いますが、これってミルクのサイクルなだけで「3時間ずつ寝られる」では決してないです。図を見たら分かりますが、ちゃんと寝られる時間って1~2時間ずつ。しかも寝付く時間を含めて1~2時間なので、実際は1時間程度の細切れ睡眠ですね。
体験して分かりましたが、本当に寝る時間はございません……。
仕事で寝てないのはある程度自分で意思決定出来ますが、赤子の泣きは一切コントロール出来ないのでまあしんどいのです。


1月上旬:体当たり期

さて、双子育児ということで右も左も分からないぼくら夫婦。
部分的にワンオペの時間を作り交代で寝る構想はあったものの、まずは最低限ツーオペで運用を回すことが必要でした。
そこで、夫婦2人で常時張り付きお世話することから始めることに。赤子が泣くたびに慌てて色々試してみてます。

その時はこんな感じ。夜はベビーベッドの横にダブルベッドのマットレスだけ敷いて、寝ながらも赤子の鳴き声に耳をそばだてる。

親の自由時間がやばいですね。
この頃は常に2人で一緒に見ていたので、双子の同時ミルクは出来るがぐずり対応などには2人で毎回応対する、って運用でした。

当然ですが、睡眠不足に陥りすぐに心身ともに限界が来ます。
常にイライラしてお世話する手も荒っぽくなったり、いつになったらこのしんどさから開放されるのか分からず夫婦で泣いてました……。

ある朝2人で限界を悟り、早朝から病院の新生児治療室へ電話し看護師さんに泣きついたり。
地域の保健師さんが来て相談に乗ってもらっているうちに涙が出てきたり。
この頃がいちばん大変だった……。


1月中旬:改善開始

最初期は常時2人体制でやっていたものの、いずれ破綻するのは見えていました。
なので育児開始5日目くらいからは少しずつ部分的にワンオペを混ぜながら、片方が起きている時はもう片方は赤子が泣いても無視して寝てて良いルールをしきました。

また、背に腹は代えられないため、昼間の時間帯でシッターさんに来てもらいその間はすべて忘れて寝る。常に抱っこは無理なので、電動バウンサーでごまかす。
その時に出来ることは割とお金を使って解決したりしてました。

そんな感じで、片方が寝られる体制を作ることを目標に、少しずつワンオペで双子を見る練習を進めていきました。


1月下旬:睡眠確保期

ある程度ワンオペの目処がたったら、夜間は6時間ごとのシフト制にして、非番の人は離れた寝室でまとまった時間寝る運用を開始しました。
妻は23:00~5:00睡眠、ぼくは5:00~11:00睡眠です。

この頃になると実家の母もサポートしてくれて、短時間ですが夫婦で外出したりすることも可能になります。
ここでようやく、自分の子に対して本音で「かわいい」と思えるようになります。余裕があってこそ可愛がることが可能になる、大きな発見でした。そまでは正直「なんでかわいいって思えないんだろう……」と悩んでました。

(ちなみに初期から実家の母が来なかったのは、ぼくらが双子育児に慣れておらず、母に教えることが出来なかったため)

便宜上、父母どちらも起きている時間帯は父→兄、母→弟を見る前提です。17:00~18:00の③沐浴は共同作業。
黄色くマークしてる部分が、離れた寝室でまとめて寝てる時間ですね。


双子ワンオペのコツ

とにかく、同時に2人お世話をする状況を作らない。これに尽きます。
ツーオペの際は努めて同時にミルクをあげていたりしましたが、30分~1時間くらいずらすことで順番にお世話をするようにします。
とはいえ、毎回そんなに双子が規則正しく生活してくれることはありません。同時に泣くことはよくあります。
電動バウンサー/おしゃぶり/哺乳瓶固定台を使うことで片方を放置しつつ、より優先度の高い方をお世話します。
それでも泣きが収まらない時は……鋼の意志で放置します。

また、どうしても心が荒んでしまうこともあるので、自分の精神の限界を察した時は、イヤホンしながら溜まった哺乳瓶を洗ったりして強制的に赤子から離れる時間を作っています。
実際、泣き疲れるまで泣くとその後よく眠ってくれるので、有効な手段ではあったりします。


さいごに

今回、2021年1月にぼくらが体験したことをまとめました。
まだまだ同時泣きや細かいお世話のやり方には不足ポイントも多く修行が必要な部分も多くありますが、一旦は寝る時間を確保して「最低限」健康に育児が出来る状態まで仕上げられました。ただしまだまた改善余地もありますし、後々書きたいですが育児はずーっと継続するのでそれには耐えられる運用ではなかったりします……。
後々の運用改善については、まとまったタイミングで記事にしていければと思います。

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