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見えない人と食事に行ったら「クロックポジション」で説明する(再掲〕

最近夫は見えていない。

「見えていない」と言うと、一般的には視力検査で「見えていない」を想像するが、

実は見え方は視力だけでなく、他にも様々な条件がある。

最近の夫は視力に加えて「視野」が欠けてきて見えていない。

「視野」は簡単に言えば「見える範囲」

夫の場合は足元が一番見づらい。
よく物に躓いている。

周りが見えずに、誰かと離れてしまうと探すのが大変。

みたいなことが起こっている。

今朝もご飯を食べていて、お皿の外にミニトマトを落としてしまった。

お皿の周りをくるっと触ったけれど見つけられないよう。

「3時のところにあるよ」

と言うと、すぐに手に触れることができた。

「クロックポジション」

時計の文字盤に例えて物の位置などを説明する方法で、

視覚障害者に物の位置説明する時によく使われる。

アナログ時計は上が12時。
12時の反対は6時。
向かって右は3時、左は9時。

時計のことを知っていれば、

「お箸が6時.ご飯は9時、お味噌汁は3時のところにあるよ」

と言えば、物の位置は大体わかる。

慣れてきたら5時とか7時とか、微妙な位置も伝えることができる。

伝える方は時計の文字盤を頭に置いておかないとならないので、

最初は少し混乱するけれど、慣れれば大丈夫。

あれこれ説明するより、正確だし速い。

クロックポジションは、食事の場面で使われることが多いけれど、

「500円玉、11時の方向に落ちてるよ!」とか

「3時のところにあるドレッシング取って!」みたいに。

我が家では、探し物の時や夫のそばにあるものをとって欲しい時によく使う。

一度覚えたら意外に便利。
何かの時に使って見てください。

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