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ヨーロッパ珍道中 フィレンツェ編1

2010.12.13
今日でヴェネチアとお別れだ。
すごく雰囲気が良い街だったなー。モナが住みたいと言っていた。
またきっと行くよ。

またね、ヴェネチア。


今日は列車でイタリアの古都、フィレンツェへ向かう。
2時間ほどで到着し、お昼どきにフィレンツェに降り立った。
駅自体は、うす茶色い長い箱のような感じで、古都っぽいかぽくないかといえば、ぽくない。
割と現代的な雰囲気である。


そこからぼちぼち歩いてフィレンツェの中心に向かう。
フィレンツェのドゥオーモが見えてきた。
私は旅行前に、映画『冷静と情熱のあいだ』を観て予習してきたので、感動がひとしおである。
今観ても名作なのでおすすめだ。

※冷静と情熱のあいだ
竹野内豊とケリーチャンが演じた恋愛映画。日本とイタリアが舞台。フィレンツェのドゥオーモがキースポットとして話が進む。

ミラノのドゥオーモより重量感がある


ホテルにチェックインし、お昼を食べにゆく。
路面店で、カットピザとファンタオレンジを頂いた。焼きたてはうまい!

それから、早速ドゥオーモへ!
ミラノのドゥオーモに比べて、古くて柔らかい感じだが、しっかり重量感がある建物だ。
これは好きかもしれない。

内装はオーソドックス
天井画が緻密だ。圧倒される。

そこから、屋上へ登る。
半球体の屋根(?)部分の上に登れるらしく、景色が最高らしい。

階段がめちゃくちゃに長くて、体力がないとなかなか厳しい。
途中、近くで天井画や壁画が観れたので、それを糧に頑張った。


すごく長い階段の先に見えたものはーーー

360°大パノラマの
澄み切った空と茶色と白の美しい街並み。

正直、この旅の中で一番感動した。
なぜか涙が出てきた。

冷静と情熱のあいだという映画の中で、10年後に男女がここで待ち合わせをするのだが、
待ち合わせしたくなる気持ちがよくわかるよ。
まぁ、ロマンチックすぎるけどね!笑

当時、22歳だった私は単純だから、10年後にまた来ようと思ったわけだが、コロナやらで結局行けていない。
10年後は無理だったが、いつかきっと、また。

感動しすぎて、30分以上滞在した。
他にいた人々の中にも、座って長い時間景色を見ている様子の人が割といた。

世界は広いなー
私、このドゥオーモが好きすぎる。

その後、離れ難いがドゥオーモを後にし、街を散策。
途中、道路に絵を模写しているグループを発見。モナと、すごいねーって言っていたら、描いている方は日本人だった。

パステルで描いてるのかな?

話をしてみたら、アカデミア美術学校の留学生の男性だった。歳は40歳後半くらいだろうか?
彼は、建築の仕事をしていたが、脱サラしてフィレンツェに渡り絵の勉強をしているそうだ。
今は、依頼の仕事をして生活しているが、まだ自分の絵では食えないと言っていた。

当時の私は就活を終えたところだったが、自分のしたい事をやって生活していくことに憧れがあったので、なんだか羨ましくなった。
そして、こんな生き方もありなんだなと。
会社に所属することが全てでは無い。
人生は少しの勇気と大きな決意が必要である。

色々考えさせて頂いた出会いだった。


それから、2人でてくてく歩いてヴェッキオ橋へ。
夕日を見に行く。

ヴェッキオ橋。
夕日がきれいだなー

もう日は落ちてしまっていたが、橋の向こうとその反対側では空の色が全く違う。
空のグラデーションが綺麗で、ずっと見入ってしまった。
芸術の街の空気はやはり違うな。

それからまた歩いて、ピッツェリアで夕食。
シーフードピザとジュースを頂いた。
大きいピザを1人一枚、ぺろりと食べてしまった。
空腹も伴い、テーブルの下でガッツポーズをするほどうまかった。特にモッツァレラチーズが美味だ。

イタリアは飯がうまい!!イタリア万歳な瞬間である。

うまー

満腹で幸せな足取りでホテルに戻る。
ホテルは、ベッドと天井の高さと、屋上テラスの景色が最高だ。
お風呂がシャワーのみだったが、まぁ良しとしよう。

フィレンツェは、街全体が柔らかくて優しい印象だ。街も空も雲も月も。

毎度の事ながら、ここに住んでみたくなった。


フィレンツェ編2へ続く。

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