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『旅人』

 私は自分のことを旅人と思っている。なんなら、私のことを『旅人』(たびと)と呼んでもらっても良い。
 大きくとらえれば、人生そのものが旅だ。母親の胎内で育まれ、亡くなって土にかえるまでが一連の旅だ。小さいことを言えば、毎日の通勤も旅だ。旅行だけが旅ではない。日課のランニングも、街に買い物に行くのも小さいけれど旅に変わりない。大きな旅の中に、小さな旅が、複数・同時並行で起こっているのが人生だと思う。前に進みながら、時に迷いながら、疲れたら一休みしながら、人間は旅をしているのだ。
 そう言った旅人にとっての天敵は、日常化だ。当たり前になってしまっては旅をしている!と感じないし、何よりも、つまらない。いつもの時間のいつもの電車。いつもの号車に乗って通勤。これが当たり前と言ってしまったら、それまでだが、日記に書くことが何もないような日常は面白くない。
 いつもと時間を変えて。いつも右に曲がるところを左に曲がってみて。たまには振り返ってみて。いつも下っている坂道は逆に登ってみて。休みの日にいつものオフィス街に行ってみて。忙しいが故に、効率的に過ごすためにルーティン化している日常だが、ちょっとは回り道をしても良いのではないか。特に今のようなコロナ禍では、海外旅行に行くことも、都道府県をまたいでの旅行も難い。だからこそ、日常の中で旅をすれば良いのではないかと思う。

 とは言うものの、私は通常の旅行も大好きである。これまでの旅行、これからしたい旅行、日々の生活の中で溢れるぐらい沢山ある旅の数々などについて書いていきたいと思います。 


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