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投手転向1年足らずでMAX147㌔ 伸びしろ大きく まだ進化の途中

VOL3 投手 窪田寛之(くぼた・ひろゆき) 背番号17・新入団

PROFILE
2001/9/29 22歳 180㎝/80㎏ 右投/右打 大分県出身 大分商業高~聖カタリナ大

大学2年までポジションはショートだった。控え選手でもあった。そんな彼に新任のコーチが投手転向を勧めた。彼にとって投手は初の経験であり半信半疑だったというが、素直に指導を受け入れ貪欲に吸収していった。するとコンバート後僅か1年足らずで四国6大学野球(=四国地区大学野球連盟1部)リーグの投手タイトルを数多く獲得し、球速も147㌔に到達した。「そのコーチと出会わなかったら今の自分はなく、野球をやめていたと思います」とは偽らざる本音だろう。彼の適性を見抜いた眼力もさることながら、その急成長ぶりは驚くばかり。伸びしろの大きさこそが彼の最大の魅力だ。

いい指導者と巡り合い素質開花

中学教師でソフトボールも教えていた父親の影響で野球に親しんだ。大分商業高を経て、「野球しながら教員免許を取ろう」と聖カ大に進み、母親の実家がある旧菊間町から通学した。当時同大学の野球部監督は、かつてパイレーツの監督を務めた沖泰司氏だった。そのチームに亜細亜大出身の森浩昭氏(現監督)が投手コーチとして着任した。森氏は、野手として中々芽が出ず、壁にぶち当たっていた彼を見て投手転向を勧めた。元々肩が強く、生来の努力家である彼は「森さんの指示でとにかく走り込みました」。2人の相性のよさも成長を後押ししたのだろう。大学2年の途中から投手に転向した彼は、2021年秋に15イニングを投げて防御率2.93、22年春は42イニングで同3.43、22年秋は44イニングで同1.23の成績を残し、22年には四国6大学で最多勝とベストナインに輝いた。ストレートは自己最速の147㌔を記録してもいた。

羽野選手と並んで投球練習をする窪田選手(右)

「大学3年当時は短いスパンで成長できました。投げるのが面白かった」と相好を崩しながら率直に話す。自分の成長に手応えを感じた彼は昨年秋、ドラフト指名を目指しプロ志望届を提出した。だが、NPB球団側から(指名に向けた)調査書が届くことはなく、あるスカウトから「『君は投球のバランスがいいが、NPBでやるには球速をもう少し上げて、決め球があと1つ欲しい』と言われました」。これが突き付けられたシビアな現実であり、それを打破すべく選んだのがパイレーツだった。

球速150㌔と新たな変化球マスターへ

「打者の手元でカットボールのように微妙に動くストレート」と、「縦に曲がるスライダー」に自信を持つ。この2つは決め球にも内野ゴロを打たせたい場面にも使えるという。課題解消のためには「縦に落ちるスプリットやフォークの精度を上げています。ストレートの球速は最低150㌔をクリアしないといけない」と力説。筋力アップとともに、下半身や股関節を上手く使うことに殊更注力していて、まさに〝練習の虫〟と化す毎日だ。「大学時代は先発完投型で、スタミナには自信があります。パイレーツでも先発をやり、リーグでトップの防御率を目指します」と、ドラフト指名とともに示した今年の目標は明確。まだまだ成長途上にあるだけに、パイレーツ首脳陣との出会いで今後どう進化していくか、楽しみな選手の1人だ。

母親が現在、病気療養中という。「自分が頑張って明るい話題を届けて少しでも元気になって欲しい。それが僕にできることです」と窪田選手。親思いの心優しい青年の顔も垣間見せながら飛躍を期している。

ひとくちメモ
趣味:温泉
血液型:A型
愛称:「くぼっち」
好きなタレント:竹内涼真
好きな食べ物:酒のつまみ系(魚卵・スルメなど)
苦手な食べ物:ゴーヤ

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