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小児健診【健康診査編】

娘が生まれた時、まず私たちがしなければならなかったことは、在日スペイン大使館に娘の出生届を提出することでした。
これをしないと、娘を夫の社会保障に加入させられず、健康診断や予防接種が受けられません。

出産した病院にはあらかじめ、日本の区役所用とスペイン大使館用と出生証明を2通発行してもらえるようお願いし、退院時に受け取って大使館に*Libro de familiaと一緒に郵送しました。
これで、娘が生まれたことが、スペインで正式に証明されたことになります。

*Libro de familia 家族手帳:日本の戸籍謄本みたいなもので、結婚時に市役所でもらいました。子供ができたり、何か変更などがあったりすると、ここに追記されていきます。

Libro de familiaが返ってきてから、オンラインで社会保障に加入申請しました。
さすが、ヨーロッパはデジタル化が進んでいて、こういう手続きはだいたいネットでできるようになっています。

…が!!

これまたWebページがけっこうヘッポコで…

加入しているはずの私がデータに反映されていなかったり、エラーばっかりで全然先に進まなかったり。
IT技術者の夫は「どうやったらこんなグダグダのシステム作れるんだ!」と、なおのことイライラしてました😞

何週間もかかってやっと申請完了。受理されれば保険証がもらえますが、現地にいないとカードは届きませんし、保険証番号がなければ、médico de cabecera(かかりつけ医)も指定してもらえないので、健診や予防接種が受けられません。

ここは義母にお願いして、受理された後、市役所の出張所のようなところで、受理証明書を取ってきてもらい、そこに書かれた保険証番号を入力して、健診をオンライン予約。
無事、スペイン到着の3日後に予約が取れました。

病院では、健診の場合基本的に看護師さん(enfermero) が担当しますが、この時は初めてだった上、長旅の直後だったので、お医者さんに診てもらい、スペインのシステムについて説明を受けました。

スペインの母子手帳。さすが、カラフルでポップ。

結果、娘は健康そのもの。
予防接種の説明と、ビタミンDを毎日2滴摂取するよう言われました。

日本では生まれてから10週間、毎週同じ曜日にK2シロップを飲ませるように言われましたが、ビタミンDは初めて聞きました。
私たちが住んでいるところは「365日中300日は雨」と言われるくらい降水量の多いところで、太陽の光を浴びる機会が少ないから、というのが理由らしいです…。

1回目の診察から10日後に4ヶ月健診と予防接種。
さらに1ヶ月後に5ヶ月健診と予防接種を受けましたが、今のところ娘は、ヨダレで肌荒れを起こしている以外はいたって健康!

離乳食についても、生後6ヶ月までは母乳のみ。少しずつグルテンフリーのベビーシリアルをミルクに混ぜたり、問題なければグルテンを含むものに変えたり、リンゴや洋梨などをペースト状にして与えたりしながら進めるよう言われました。
日本ではいつもお粥から始めるので、ここでも食文化の違いが反映されています。
一応お粥をあげてもいいか尋ねたら、粒が残っていなければお米はあげても問題ないとのことなので、様子を見てあげてみようと思います。

早口でいろいろ説明されて、夫も私もパニックでしたが、後から資料を全部メールで送ってくれました。

娘は最近、私たちが食べるのを見て、食べ物を目で追いながら口をぱくぱくするようになりました。
おっぱい卒業の日に向けてカウントダウンが始まったかと思うと、嬉しいような、ちょっと切ないような複雑な気持ちです。

Maqui

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