「一年中咲くバラはない」

「一年中咲いているバラはない。ずっと咲いているのは造花だけ」

数日前に目にした記事で見かけた。俳優業を休むことを躊躇う俳優のレネー・ゼルウィガーに、同業のサルマ・ハエックがかけた言葉らしい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/686716fd27eaf0a6c855a2404d1cfd165eaad94e

今、あることを続けるか否か決めかねている。身体は休みを欲している。それはこの数ヶ月でよく分かっている。一方で、歩みを止めないことで見える景色もあると今では知っている。

休むことは自然の摂理だ。土を被せて暗いところで静かに過ごす時間が、花開くには必要なのだ。でも、ただじっと光が射すのを土の下で待つことと、何もしないことは違う。長いこと、私はその二つの違いに気がつかなかった。たとえ自分で歩かなくとも、列車に乗って窓の外を流れる景色を眺めることはできる。「こんな景色があったのか」と心踊らせる瞬間は、身体を横たえている間にも滋養となる。それが自分をケアすることにも通ずるのだ。


薔薇と聞くと、高校の授業で知ったこの歌が浮かぶ。ピアノの旋律もさることながら、歌詞に虚を衝かれた。あの時に配られた歌詞が誰の訳だったのかー。極上だった。

Bette Middler "The Rose"

https://www.youtube.com/watch?v=zxSTzSEiZ2c

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