【イベントレポート】編集者・まむしさんに聞く!「書く」先にある編集人材の生存戦略〜キャリア編〜|#マーブルコミュニティ
「#マーブルコミュニティ」では月に一度、オンラインイベントを開催しています。
2023年12月19日(火)は、「『書く』先にある編集人材の生存戦略〜キャリア編〜」をテーマに編集者のまむしさん(@mams428 )をお招きしました。
当日は、業界動向に左右されない編集者のキャリアデザインについてお話しいただきました。今回のnoteでは、イベントの様子をお届けします。
▼イベントの感想は「#マーブルコミュニティ」でもご覧いただけます。
「『書く』先にある編集人材の生存戦略」の開催背景と目的
今回のイベントの開催目的は、ライター・編集者になりたい方、編集者のキャリアステップに悩んでいる方に向けて、編集者に必要なキャリア形成の方法を伝えること。
また、編集長として活躍されているまむしさんのお話を聞くことで、キャリア選択の幅を広げてほしいという背景もありました。
当日は上記のタイムスケジュールに沿って進行。編集者のキャリアデザインについて、解像度が高まる内容が盛りだくさんでした。最後の質疑応答時にはさまざまな質問が飛び交い、終始盛り上がりをみせた時間となりました。
講師紹介
大手Webメディア企業の編集部門の責任者 まむしさん(@mams428)
大学卒業後、ネットニュースにて記者を務め、2013年には国内大手メガベンチャーへ転職。編集部門をゼロから立ち上げ、編集部門の責任者として10以上のウェブメディアの立ち上げに携わる。2020年には経営学博士(MBA)を取得し、ビジネス領域での理論を応用した編集現場の知見を各地で講演・執筆している。
編集者として生き残っていくには+αのスキルが重要!
イベントは、社会情勢を踏まえ編集人材が置かれている状況の説明から始まりました。
まむしさんによると、編集者のキャリア形成では画一的なロール・キャリアモデルは通用しなくなってきているとのこと。
生成系AIの誕生やインボイス制度の導入など、2023年だけで見てもビジネスモデルは激変しました。また今後も続きそうなトレンドとしては、案件の多様化や、ビッグデータ・AIの活用、取材ニーズの高まりなどが挙げられます。そのため、編集者に求められるスキルが多様化しているそうです。
単に「読みやすい文章に修正できる人」というだけでは編集者として生き残るのは厳しく、+αのスキルが必要になってきているとのお話もありました。
弱いつながりが新しいチャンスをもたらす!?コミュニティの重要性
まむしさんによると、ライター・編集者は好奇心、行動力を活かせるお仕事。しかし、その好奇心や行動力を存分に活かしてキャリアアップするには、新たなチャンスを自ら手繰り寄せる必要があるそうです。
「チャンスを引き寄せるためには、コミュニティを活用することが大切です」とまむしさんは続けます。
また、コミュニティ選びや活用ポイントも教えていただきました。
相談されると嬉しいと感じる人は多いため、積極的に相談したり、自分から発信したりとメンバー同士で交流を図って新しいチャンスを掴んでほしいとのことでした。
編集者の各フェーズごとに必要なステップアップ法を解説
本来、編集人材はチャンスに恵まれた職種にも関わらず、キャリアに行き詰まる人が多いと感じるまむしさん。
300人以上のライター編集者と面接を行ったまむしさんだからこそ感じる、「編集者としてキャリアに行き詰まらないために、各フェーズでやっておくと良いこと」があるそうです。
1.駆け出し期
生産性資産、変身資産、活力資産の3つを形成しておくこと。とくに、ポートフォリオに記載できる“生産性資産”は早いうちに形成し、短期成長だけでなく長期的な種まきを行うことがベター。実績の0を1にしておくことも重要。
2.中堅期
多様な依頼が増える時期のため、“自分にとって本当に必要か”を定期的に考え「やらないこと」を厳密に決めておくことが重要。自分でなければならない理由や心から踊ることを普段から言語化しておくことで、理想のキャリアを目指せるようになる。
3.シニア期
スキルの陳腐化を防ぐために、一定期間新しいチャレンジをすることが重要。スキルの賞味期限は短くなってきているため、小さいチャレンジを重ねて徐々に自分の強みをシフトチェンジすると良い。
また、自分のキャリアを相対的に見て、自分が今どの立ち位置にいるのか?を定期的に振り返ることも重要だと教えていただきました。
最後にまむしさんから、イベント参加者に向けてメッセージもいただきました。
毎月さまざまなイベントを実施する「マーブルコミュニティ」への参加方法
「#マーブルコミュニティ」では、毎月さまざまなイベントを実施しています。コミュニティメンバーは、イベントや勉強会などにリアルタイムでご参加いただけます。
2024年からは、偶数月に限定5名でコミュニティメンバーを募集することになりました。詳しくは下記のnoteをご覧ください!
執筆/Roko(@rokko_arki)
編集/八巻美穂(@bh1ly)
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