お題

#編集の仕事

「この仕事がおもしろい!」と感じたエピソードや、他の職種の人にも教えたい、仕事の魅力や面白さを教えてください。

人気の記事一覧

とうとう出版社を退職しました③

はじめてnoteを使ってみて思ったのだけど、このコミュニティには編集者とかライターという人たちが思いの外多いのだね。そして、さすが運営会社のトップが元編集者のせいか、めちゃくちゃ使いやすくて驚いた。書きやすい。ずーっと書いてられる。気がつくと深夜とかになってる(危険)。なのでどんどんテーマからそれて長文になっていく傾向があるので注意していきます。はい。 出版海への航海は凪から大嵐へ というわけで、4人で出版という海へ航海に出たわが会社(ほんとに船みたいな名前だったからお店

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なぜ締め切りを守れないライターには良い文章を書く人が多いのか?

締め切りがあるから原稿を書く  締め切りを1ヶ月過ぎた原稿がまだ上がってきていません。  何度も催促して、ようやくライターから「書けたも同然です。今日中には」という連絡がきたのは3日前。さすがに催促の文言も言い訳の引き出しもお互い尽きてきた感があります。  締め切りを設定して、原稿を上げてもらうのは編集者の大事な仕事ですが、これがなかなか悩ましい。  締め切りを破るライターには、良い文章を書く人が多いからです。 (あくまで私の経験上ですが)  真っ先に思い出すのは名コラ

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誰もまだ見たことのない面白いものを作れ!1(600文字)

45年鳥山明さんと付き合いのあった鳥嶋和彦さんがFMで語っていました。 まぁまぁだね 鳥嶋さんはあまり人をホメません。 彼が『悪くないね』と言えば、その仕事は成功なんだとか。 それは一緒に作る次が最高の作品になると常に思っているから。 厳しい理由は、誰よりもその才能を評価し、信じているから。 厳しさの裏 鳥嶋さんが担当編集をしていた時は、マンガ家を常に気にしていました。 一日一回は電話を掛け、月に一度は会いに行く。 何気ない会話を交わす事で、マンガが万全な状

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鳥山明の幻のヒット作(600文字)

鳥山明さんの編集者といえばマシリトでおなじみ鳥嶋和彦さんですが。 3つ年上の編集者 鳥山さんのデビュー前からドラゴンボールの2回目の天下一舞踏会まで。 マシリトさんは交代する事なく鳥山さんの担当をしていました。 担当13年目に副編集長への昇進が決まりました。 その頃、サイヤ人からフリーザ編あたりまでの構想はできていた事もあり。 マシリトさんは担当交代をすんなりと受け入れました。 フリーザ終了あたり 1991年頃、ジャンプでの人気はピークに達していました。 そ

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仕事が一瞬で終わる「ブロックしてバーン」を広めたい

「ブロックしてバーン」とは何か?うちの社内では「ブロックしてバーンしたら?」という言葉がよく出ます。 「ずっと原稿に向き合っていてなかなか形にならない……」 「どうにも原稿のラストがうまく決まらない……」 そうやって社員がモヤモヤしているとき、僕は「じゃあ2時間ブロックしてバーンってやったら?」と言います。 「ブロックして」というのは時間をブロックすることです。「それだけをやる時間」「それだけを考える時間」を決めて、ブロックしてしまうのです。そうやって仕事を閉じ込めて、

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毎日更新をやめたら自分のnoteが書籍化された話

これは持論だが、 noterとして成長するには「仮説と検証」がすべてだと思う。 私さ、前はムリして毎日更新をしてたんだよね。 閲覧数? 毎回「9人」とかだよ。 驚愕の1ケタ。いや逆にスゴイよ。 閲覧数が1ケタで止まったnoteを書いたことある人いたらコメント欄で教えてほしいくらいだよ。絶対にいないと思う。 別にね、毎日更新することは悪いことじゃない。 でも、毎日更新という執筆スタイルは私には合ってなかった。 だって私が毎日更新したところでさ、 もう誰にもとめられな

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ぶっちゃけます!編集者が「そっ閉じ」しちゃう記事の3つの特徴

そっ閉じ→「そっと閉じる」こと。 編集歴も長くなってくると、開いた瞬間に「こ、これは…!」(…パタン)となってしまう記事も、そこそこの数見てきました。 noteで発信をしている方なら、「どう書けばいい記事なのか?」というのと同じくらい「どんな記事がダメなのか?」ということにも興味があると思います。 今回は、ぱっと見た瞬間に「これは直しが多くなりそうだな…」と予感させる(そして実際そうなる…!爆)原稿の特徴について紹介しようと思います。 熟練度にかかわらず、わりと起こる

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3年でヒット作を作れなかったら、編集者を辞めるつもりだった

3年間で5万部以上の本を作れなかったら、編集者を辞めよう。 そう決めていました。 文芸編集者になったのは、もう10年も前のこと。 広島の営業所で3年間営業を勤めたあと、立ち上がったばかりの新書編集部に配属になり、なんやかんやあって半年後に念願の文芸編集部に異動しました。 そう、僕はずっと小説の編集をやりたかったのです。 子どもの頃に読んだ『ズッコケ三人組』に『はてしない物語』、『宇宙人のしゅくだい』。成長するにつれハマっていったSFにミステリ……。自分のまわりには常に小説

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担当作のことが好きすぎて、好きなポイントを書き出したら52個ありました

担当作のことが大好きすぎて、オススメポイントを一つに絞れません。どうしよう。 そんな編集者と思えぬことを言いだした軟弱者は、この私・森です。どうもこんにちは。 しかし本当なのだから、しかたありません。 本を作る際に、訴求ポイントは一つか二つに絞るべきだと言われます。あそこも良いし、ここも良いし……と言われても、「結局どこがいいの?」ってなりますよね。 なので、「号泣!」とか「どんでん返しがすごい!」とか、本のオススメポイントを絞って広告などで打ち出していきます。 ちなみに

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本をつくるとは、「次」がない仕事なんだ 【校了5分後】

「編集者にとってはこれから続く担当作の『1冊目』だけど、著者さんにとっては『一生に1冊』かもしれないから」 7ヶ月前、編集者として初めて企画した本が世に出たときに、そんなことを書いていた。 あぁ、最初からそうだったんだなと思って。 今回も、変わらずにそういう気持ちでつくりました。 本をつくるとは、「次」がない仕事なんだ編集担当を務めた2冊目(翻訳書を含めると3冊目)、鎌倉投信の代表・鎌田恭幸氏による『社会をよくする投資入門』を、先ほど校了した。 校了日に、noteを書

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編集者は「上手な文章」を求めているのか

そう思って、私のnoteを読んでくださっている方もいるかもしれません。 では、「上手な文章」とはいったいどういうものなのでしょうか? 「上手な文章」のイメージはありますか? 流れるように読むことができて、論理構成もバッチリで、人の心を動かす魅力にあふれた文章。 手を入れる箇所が見当たらないような一文字一文字にまで配慮が行き届いている文章。 そんなイメージでしょうか? 「上手な文章」より求められるもの編集者の立場から言うと、ライター、ブックライター、文筆家など、「書

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姿を消した本のこと(斎藤史の一首とともに)

 数年前、詩集以外の本を一緒に作りましょう、と提案してくれた人がいた。  何かの企画を一緒に、とお声がけいただくことはあっても、そのすべてが実現するとは限らない。依頼する方とされる方の都合が合わなかったり、進めるうちに考えの方向が分かれてしまうこともあるから。    あのときも数か月、いや一年以上は、原稿のやりとりをしていたと思う。  打ち合わせのあとに原稿を送り、それについて意見をもらい、書き直し、社内での検討の結果、また企画の始まりへと戻り、新しい原稿を書き、ふたたび修正

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他の人の著作物を無断で使用できる方法とは?

「編集者が身につけておきたい15のスキル」の記事にて、実用書の編集者に求められるスキルとして、調査力、文章力、語彙力、プロモーション力などを、それぞれ大まかにご紹介しました。 前回、その中で「法律力」を紹介しました。 具体的には著作権について解説しました。 今回は、前回の記事で説明しきれなかった著作権の「引用」について、ご紹介します(著作権、著作物、著作権者などの専門用語については、前回の記事にて紹介しています)。 基本的に許諾が必要著作権は、著作物をコントロールする権

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「編集者になろう」と思ったあのころの圧倒的な尊敬を忘れてはいないか。

「編集者になろう」と決めたのは大学2年生の4月でした。松家仁之さんの授業を受けて、編集者に強烈にあこがれてしまったんです。松家先生は新潮社を退職なさったあと、当時ぼくが通っていた大学で特別招聘教授として勤務されていて、エッセイを書く授業、インタビューをして記事にまとめる授業、出版のこれまでとこれからを考える授業などをご担当されていました。 ぼくは運よく出版社に入社して、紆余曲折ありつつもなんとかいま編集者として働いています。営業と兼務しながらではありますが一般書編集部に在籍

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後世に残したい出版編集の技術アーカイブ「ラフは原寸で描く!」

今宵、本の深みへ。 この度、独立してフリーになることになった、編プロのケーハクです。 おそらく、編プロ所属で書くのは今回で最後になるかと思いますが、今後も「ひとり編プロ」として出版編集業務は継続していく所存ですので、「編プロの」はそのまま据え置きということでお願いします(どうでもいいですよね?)。 さて、今回は「後世に残したい出版編集の技術」ということで、「ラフ」をテーマに解説していきたいと思います。 最近は、生成A Iが猛烈なスピードで発達してきて、すでに誌面のデザイ

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娘との楽しいあそびが…7年越しに絵本になった! 大人気「あかまるフレンズ」シリーズ絵本作家・しみずだいすけインタビュー

2024年4月発売の『たたいてたたいて あかまるたいこ』。 子どもが絵本をたたくと……親がたいこのように鳴る!という、斬新な、でもアナログなあそび方で、楽しい親子のコミュニケーションが生まれる絵本です。 それっていったいどんなあそび方!?と思った方は、ぜひこちらの動画をご覧ください⇩⇩ 2017年刊行の『あかまる どれかな?』をはじめ、マグネットやカード、しかけ絵本など多様な展開で累計40万部を突破している「あかまるフレンズ」シリーズに、今回仲間入りしたこの絵本。そもそも

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#アジア文芸ライブラリー ができるまで

〈アジア文芸ライブラリー〉という、海外文学の新たなシリーズを立ち上げます。アジアの同時代の文学作品を翻訳して、書籍と電子書籍で出版するシリーズです。わたくしがシリーズの企画立ち上げから、ほぼすべての作品の編集を担当しております。勤務先である春秋社より、2024年4月より刊行されます。 3月中旬に発表があってから、SNSでは多くの反応をいただきました。これまでも多くの出版社から、アジアの現代文学は数多く出版されてきましたし、ここへきてわざわざシリーズとして立ち上げることに、意

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【続・広報ノウハウ】広報担当者が知っておきたいメディアインサイト7選

企業の広報、PRコンサルタントが、各BtoBメディアを取材する【メディア解剖連載】もついに連載10回を達成しました!  本連載は、主催者のリープフロッグ代表 松田純子とPRコンサルタント/SPRing代表 高橋ちさのほか、ライターとして企業広報の4名(橋尾日登美さん、前田弥生さん、堤はるなさん、野内遥さん)、宣伝担当として広報コンサルタント村田知左さん、フリーランス広報PR 奥野絵里奈さんに参加いただいて実現しています。本連載の趣旨は、第1回記事の冒頭をご覧ください。 と

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希望の第一歩のお手伝い

昨日、1冊の本が産声を上げた。 リスさんの『大吉』だ。 この帯にあるとおり、リスさんは難病を宣告され、余命10年という。 僕には想像することのできない大きな病。 そんなリスさんから、これまでnoteに書きためたものを一冊にまとめたいと依頼があったのは昨年の年の瀬だった。 一人娘のために形に残したい、ということだった。 その依頼を受け、うまく二人三脚が組めるだろうかとまず思った。 出版に向けた編集作業は、著者と編集者の二人三脚だとこれまでに何度も書いてきた。 どんな辛く苦

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「へんいち文庫」今後ますます充実の予感

本日、僕が編集を担当した、元noter・さぼてん主婦さんの第2作 『さぼてん家の事情~家庭はコント劇場~』 がKindleにて発売となった。 「自虐ネタ」を集めた前作『さぼてん煮』とはまた少し違う、笑いに満ち満ちたさぼてん家の様子がぎっしり詰まった今作。 それをさらりと「劇場」そして「事情」と表現できるあたり、さすが笑いが常態化したさぼてん家だ。 娘さん作のかわいい表紙にはそんなさぼてん家の日常のひとコマが描かれ、さらに帯にはこうある。 もうこれは電車で読まなければ!

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