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2024J2第8節 仙台VS愛媛 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節は森山監督が『東の横綱』と評している横浜FC相手に三ツ沢の地で見事な逆転勝利!ビルドアップから能動的に崩した同点ゴールと、得意の前プレショートカウンターから奪った逆転ゴールと、今季のチームの特徴と成長具合を示した最高のゲームでした。
今節はホームに帰って昇格組の愛媛との対戦です。中3日で疲労度が心配される中、ナイスゲームの後にまたナイスゲームを継続する事が出来るのか??

メンバー

☆仙台

CBは小出が今季初めてベンチスタートとなり、知念がスタメンに。
ボランチは長澤がベンチスタート・蒼生がベンチ外で蓮之と佳貴がスタメンに。
左SHは相良がベンチ外となり鎌田がスタメン。
FWは仁斗がベンチスタートでエロンがスタメン。
ベンチはモラエスに代わって名願と龍之助が入りました。

★愛媛

左SBは山口がベンチ外で前野がスタメンに。
トップ下は石浦がベンチスタートで菊地がスタメンに。
左SHは窪田がベンチスタートでモテがスタメンに。
FWは松田がベンチスタートでダンカンがスタメンに。
ベンチは森脇に代わって三原が入りました。

得点経過

前半40分 仙台先制 中島元彦
後半22分 愛媛同点 谷本駿介
後半34分 愛媛逆転 石浦大雅

先制は仙台。DFラインでのビルドアップから真ん中より左に陣取った蓮之に繋がり、中央で鎌田がレシーブ。反転して右サイドへ大きな展開を見せると髙田がフリーになっており、クロス。ファーで元彦が合わせて先制となりました。
愛媛があまり来なかったこの時間帯、悠々とボール回しが出来た上にボランチと内側にポジションを取ったSHが繋がってからのサイド展開。距離はありましたが、前節と似たような形でしたね。
※動画ツイート無いんかい!

愛媛の同点ゴールは後半の半ば。仙台のボランチを引き付けてからのサイド展開。仙台のCBの前に、後列から飛び込んでニアで合わせる形でこじ開けました。お見事。

逆転ゴールも同点ゴールに似た形。サイドが違うだけでボランチを引き付けてのサイド展開、菅田を釣りだし、クロスを後列の選手が知念の前に入ってニアで合わせる。同じやられ方ですなー

試合を観ての感想

時間無いんで、2点取り上げて書きます

共通する得点シーン

この試合では仙台が1点、愛媛が2点取りましたが、いずれも起点は相手ボランチ前でした。そこからのサイド展開→クロスといった形です。
仙台の得点に関してはビルドアップから蓮之が助けに入って1stラインを突破、前半途中に元彦とポジションを入れ替えていた鎌田が相手のボランチの前に入ってレシーブ、からの逆サイド展開。
愛媛も2点とも長澤や蓮之の前でボールを受けた選手がサイド展開してクロス、愛媛に至ってはいずれもニアで合わせたシュートです。仙台のCBは基本クロスに備えたいのでサイドのフォローには行きたくない、ポケット周辺はボランチにフォローしてほしい、ならばと1点目はボランチを釣りだしてニアゾーンを空けてきた形でまんまとやられたなーと。2点目は逆に菅田が釣りだされてやられてしまいました。
元彦のゴールの後から明らかに雲行きが怪しくなりました。後半もなかなか修正出来ず、縦パスをガンガン入れられてそこからのサイド展開からのクロス、あんだけやられては1本2本やられて当然です。

迫力のある『明確な』パワープレー

1点ビハインドで残り5分。森山監督は前線の選手に代えてCBの選手を送り出します。元彦を下げて小出「はぁ??」と一瞬思いましたが、菅田を前線に上げるための措置でした。先に仁斗も出ていて、小出と同時に龍之助も投入。空中戦に強さを見せる3人が前線に並び、後方からは明らかに『即縦ポン』。
これまでの仙台ってこういったシチュエーションでコンセプトを守るのかパワープレーしたいのか、起用されている選手と戦術がマッチせずよく分からない反攻が多かったように思います。今回は成功こそしませんでしたが、これだけはっきりした形を示してくれれば選手もやりやすいと思います。大事なのはどんな戦術を取るのかではなく、どう1つにまとまるか。あまり迎えたくないシチュエーションですが、今後もこの作戦はアリかなと思います。

総評

にしても「ここで初黒星か~」って感じでした。ユアスタでは極力負けたくないですからね。率直に悔しいゲームになってしまったなと。
しかし、このチーム本当に信用されています。スタジアムを覆う空気がすぐに「次だ次!次勝とうぜ!」って雰囲気になっていて、選手も下を向く事がなかったのではないでしょうか。昨年からいる選手は特にやりやすくなったなと感じたと思います。森山監督は本当に何もかも変えてくれたなと、負けたゲームだからこそ感じるものが私にはありました。
疲労もあったと思いますが、中盤の守備のところやセカンドボールのところで監督の仰る通り、やるべき事をやれていなかった、攻守にアラートさが無かったなと。そこは敗因として大いに反省すべき点です。しかし、彼らならきっとすぐに修正してくれるはずです。そんな信頼を試合後のスタジアムに感じました。

次節に向けて

次は中3日でアウェイ藤枝戦です。開幕当初から自慢の攻撃サッカーが鳴りを潜めているようで、得点が伸びてきません。そんなこんなしているうちに後半に入ると耐え切れなくなった守備陣が決壊して敗れるパターンが今季は多くなっています。
仙台としては焦らず、今回の反省を活かしてやるべき事をやった上でチャンスを伺う事です。この順位のチームは必ずミスしてくれます。そこを突いて賢く主導権を握れるか。絶対に連敗しないで帰ってきてほしいです。

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