関西で「夏の風物詩」といえば?〜関西人も知らない関西人の常識〜
興味があるのは関西人だけ?
先日、本屋さんでこんな本が目に入ってきました。(ちなみに即買い)
まずもってこの本は関西や関東圏以外にお住まいの方の需要はあるのだろうか、という疑問が真っ先に浮かんだのですが…
私は関西生まれの関西育ち。この書籍も近所の本屋さんで偶然見つけました。
でも、その本屋さんではこの本を「面陳列」という方法で「一押し」扱い。嫌でも目に入ってきます。
「めちゃめちゃ推してんなぁ」と思いつつ、その場でパラパラと。
「へぇ〜、そうなんや」といった新たな発見から、「そうそう、分かるわ〜」といった共感まで。なかには「そんな事あるかいな!」とツッコミたくなるようなネタまで。
そんな書籍の内容を少しご紹介したいと思います。
この記事を読んでいただく事で少しでも関西に興味を持ってもらえると嬉しいです!
また、お近くの関西人に「関西って○○なん!?」って、話のネタにして貰えると。
本書では関西人と関東人の「常識」として紹介されていますが、あくまでも「諸説ある中の一つ」だという事と、もちろん個人差がある事はご承知おきのうえでご覧ください!
知らないと恥をかく「暗黙のオキテ」
「動く歩道」で関西人は歩き、関東人は止まる
本来、動く歩道は歩くスピードが速くなり転倒しやすくなるので「歩かない」よう警告されます。
しかし、阪急梅田駅では「降り口付近では立ち止まらないでください」とアナウンスされており、「動く歩道は歩くもの」との認識が拡がっています。
そもそも動く歩道が設置された当時は歩くように促されていたそうです。
止まらないのは関西人がイラチ(せっかち)だからではなかったんですね。
エスカレーターの乗り方、大阪では「右側」に立って左を空けるわけ
近年、事故防止の視点から立ち止まって乗るようになったエスカレーター。そうは言ってもまだまだ片側を空けてその横を歩いていますよね。
全国的には左に立って右を空けるんですが、大阪は右側に立って左側を空けています。
以外にも右立ち左空けは欧米諸国でよく見られるそう。
大阪が右立ち左空けなのは、1970年の万博博覧会で欧米諸国にあわせたからという説があります。
関東は「先払い文化」、関西は「後払い文化」である
商人気質の強い関西人は、先払いを嫌います。「モノの良し悪しも分からんのに、金なんか出せっかいな」といったところでしょうか。
こんなお話も。
通販最大手のAmazon。設立された2000年当時、決済はクレジットのみ。関東では順調に利用者が増加したものの、関西では今ひとつ。
当時、認知度の低い通販サイトに対して関西人がクレジット決済を敬遠しているとみたAmazonは翌年11月より代引き決済を導入したと言われています。
知らんけど。
関東人には謎すぎる「関西人の習性」
ひととおり喋ったあとの「知らんけど」
最近よく耳にする「知らんけど」(笑)
かなり無責任っぽく聞こえるので、関西以外の人の中には、露骨にムッとする人も。
大阪人は会話の正確性よりも相手を楽しませる事を優先するので、会話中の尾ひれ背びれを「知らんけど」の一言で回収しています。
ちなみに「知らんけど」の返しは「知らんのかーい!」で決まり。
関西人の「行けたら行く」は真に受けてはダメ!
これも有名ですね。90%の確率で行きません。
朝日新聞が東京と大阪で行った調査では、「行けたら行く」は、大阪では「行きたくない時に使う」、東京では「なんとか都合をつけて行くようにする」という意見が多数を占めたそう。
関西では「考えとくわ」も「行けたら行く」と同意。
なぜ関西人は曖昧な返答をするのか。それは、商人の町として発展した大阪で、商売人が相手との関係を考えて相手の意見を一度受け入れるところからはじまっています。
知らんけど。(2回目スミマセン…)
関西人は、標準語を話さないのではなく「話せない」
関西人はいつでもどこでも関西弁。丁寧語を使っていても、イントネーションが標準語になる事はないのでは?
本書によると関西人は標準語を「話さない」のではなく「話せない」。理由は関西人のほとんどが関西以外の土地で暮らす事がないからとの事。
さすがにそれは無いやろ〜とは思いましたが、関西から関東へ転勤になった同僚が東京で標準語を使っているかと言われると…使えてませんね。
やっぱり「話さない」のではなく「話せない」ようです。
大阪人の会話には、なぜツッコミとオチが必要なのか
大阪は笑いの文化。日常会話でもギャグやノリツッコミ、そしてオチがあるのが当たり前。
関西以外の地域では「関西人は常に芸人レベルのオチを持ってこないと怒る」と誤解されているふしがありそうです。
実は関西で「オチ」というのは、ギャグやボケだけではありません。
話の最終結論という意味合いもあります。
「○○した」「どこそこ行った」だけでなく、「で、どうなん?」の部分。これが欲しいのが関西人。
ちなみにオチがない時の決まり文句は「オチないんかーい!」で。
同じ日本人なのに「ことば」が通じない?!
なぜ、関西では人でもないのに「さん付け」する?
「おはようさん」「ありがとさん」「お粥さん」など、関西ではさまざまなものを「さん付け」します。
他にも「お豆さん」「お日さん」「おいなりさん」などなど。
ルーツは宮中や公家に仕えた女性たちの使っていた「御所言葉」がベースになっているというのが有力な説。
中には例外もあり、「お馬さん」とは言っても「お牛さん」とは言いませんし、「飴さん」とは言わず「飴ちゃん」と言います。
飴ちゃんは大阪のおばちゃんの代名詞。おばちゃんのバッグには必ず入っているのはあまりにも有名ですね。
くすぐられたとき、関西人は「くすぐったい」とは言わない
小さなお子さんへのスキンシップでよく行われる行為に「くすぐる」がありますよね。
あのくすぐる行為、関西では「こそばす」か「こちょばす」ということが多いです。
なので「くすぐったい」とは言わず「こそばい」や「こちょばい」または「こしょばい」なんて言われることも。
どれも語源は古語の「こそばゆい」に行き着きます。なんと「くすぐったい」の語源も。
大和言葉である「こそばゆし」が「こそばゆい」になり「こそぐったい」から「くすぐったい」へと変わっていきました。
ふーん、で?
いや、話は終わりですが…
オチないんかーい!
関西で「夏」を告げる風物詩といえば…
全国的に「関西」で夏を告げる風物詩として思い浮かぶのは「甲子園」ではないでしょうか。
いやいや、そんな事では本当の関西人とは言えません。ホンマもんの関西人であればコレ。
神戸松蔭の衣替え
これだけで「あ〜、わかる!」というアナタは生粋の関西人!
それでは!!
有料記事について調べていて思いました。有料記事は書き手が作品に価値を見出している。他方、サポートは読み手が作品に価値を見出している。自分以外の人から認めてもらえる、そんな文章をこれからも。