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映画「新聞記者」の感想・考察 ※ネタバレ有り

どうも、こんにちは。Marcyです。
今回は、映画考察をしてみようかと!
今話題の映画、「新聞記者」について、個人的な感想と考察をちょっとだけ書いていきたいと思います!
先日、日本アカデミー賞を受賞した本作ですが、見たのは7月頃で、早めに見てよかった…と。今後さらに注目を集める作品になるでしょう。

今回(7月)利用した映画館は、吉祥寺にあるアップリンク吉祥寺です。
内装がめっちゃオシャレだし、できて間もないので綺麗な映画館です。
スクリーンの数も多くて、ミニシアターデビューの方にもおすすめ!

まず最初は、映画のあらすじですね。

ジャーナリストの父親が誤報のために自殺した東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、総理大臣官邸における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。
そんなある日、吉岡は上司の陣野から大学新設計画に関する調査を任される。極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届いたためだ。彼女が調査を進めた結果、内閣府の神崎(宮野陽名)という人物が浮上してくるが、その矢先、神崎は自殺してしまう。
神崎の死に疑問を抱いた吉岡はその調査の過程で、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原拓海(松坂桃李[)と巡り会うが、彼は現政権に不都合なニュースをコントロールする立場でありながら、神崎の死に疑問を持っていた。神崎は彼の元上司だったのだ。立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、ある事実が明らかになる。

以降、考察・感想(※ネタバレあり)

吉岡と杉原は、調査していく中で、政府が建設を進めていた大学は、軍事的に利用される細菌ウイルスの研究場所になる予定だったことを突き止めます。神埼は、その全責任を負わされ、精神的に耐えられず、自殺したのでした。

神埼は過去に上司の指示で悪事を黙認した過去を持ち、家族を守るため、上からの指示に従うしかない状況にいました。

衝撃の真実と確かな証拠を手に入れた杉原と吉岡でしたが、杉原の上司はこの事実を隠蔽するため、杉原を脅し、最終的は杉原は公表しないという選択をします(自分の解釈が間違ってなければですが)最後の口パクのシーンは鳥肌が立ちましたねーーー!

今回の映画全体を通して、僕はメッセージが大きく二つあるのでは、と考えました。

一つは、随所に出てくる「権力」の恐ろしさ。主要人物である杉原・吉岡・神埼の全員が最終的に権力により何らかの圧力を受けています。
最後のシーンでもわかるように、結局は絶対的な権力には敵わず、真実は揉み消されてしまうというむさしさがとてもリアルで、グロテスクでした。
バッドエンドの作品は、個人的には結構好きなんですが、新聞記者かつ日本が舞台というリアルに近い世界観でバッドエンドの作品はあまり見ないので、若干ネガティブな感情を引きずりました笑

そして二つ目が、ずばり、「新聞記者」というタイトルですね。最終的にはもみ消されてしまう、新聞記者という存在は、インターネットやIT技術の進歩によって、今後消えてなかったことになるものだというのを風刺していると感じました。
世の中は新聞以外のさまざまな情報発信手段が存在し、新聞は旧時代的でどんどん消え去って人々の記憶からも無くなっていく…。そんな現在・未来を物語を通して彷彿とさせる作品だったと思います。

以上、「新聞記者」の考察でした!
日本アカデミー賞作品賞おめでとうございます!



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