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見えない障害。

タイトル通り、普通にしてると分からない、見えない障害を持ってる三十路の男。

見えない障害って、なんぞや???
白杖持った盲(もう)の人だと普通思いますよね?
論理的にそうかもしれません。
では、障害持ってない(健常者)人から見たらという意味だったらどうでしょう?

「あ、見えない人だ。白杖持ってるやん、助けたろかな?」て思うはず。

じゃあ、見えない障害て何やねん、いつ喋んねんて思いますね。

今からそれについて語ろうと思いまする。

あと少し、クセのある喋り方(大阪弁)と書き方します。悪しからずです。

見えない障害は、身近にあり結構たくさんあります。
例えば、聴覚障害。発達障害。内臓疾患。色覚異常等。

え?あ、わたし?聴覚障害ですねん。
まあそれも(後天性)感音性難聴でしてね、3、4歳からで元々は6級と軽度やったんですけどね。口話をしっかり見るというクセでなんとなくコミュケーションを取り顔をガッツリ見てる感じで。
小学校6年までは地域の幼稚園、小学校に通い小6に聾学校という存在を知ってから転校し高校卒業するまで一貫校に近いエスカレーター式の学校でそこら辺の学校の子かな?て思うような学校生活送りました。勿論、手話と指文字を使って。未だにどうやって覚えたのか分からない。きっと環境下だと思う。12歳から聞こえない世界の学校に飛び込んだようなもの。自分より聞こえん人おるなぁ、自分の個性出しまくった。学校は楽しかった。

で、

2級と症状重くなったのは三十路手前で「そういえば補聴器ない時、こんな静かやったっけ?」て、ふと思い幼少期からお世話になってる耳鼻科クリニックで検査診てもろうたら、
看護士に「お兄さん、カルテにあるデータよりめっちゃ悪なってるわ〜、あんまり音聞こえてへんで〜せやから診察まで待っててくださいね」

医師からも「よぉ、元気か?どないしたん?耳聞こえ悪なったん?あらぁ〜そらいつか悪なるやろなとは思ってたけどな、そうかそうか。あ、ほんでウチな指定病院の紹介状書いたるから今日診れるだけ診てから書いたるわ!ほんで元気か?大きなったなぁ〜アッハッハッハ!!.!」

まるで親戚のおっちゃんかのような喋り方でユーモア持った先生。

なんやかんや紹介状を書いてもらった指定病院で診てもらい行った。

聴覚検査とABR検査(聴性脳幹反応)を受けた。

問診で先生に診断の結果を聞いた。

「あまり音が入らないぐらい聴力落ちてますね。新しい障害手帳発行するにあたって必要書類書いときますね〜」

ABR受けるとか何ぞや?新生児が受ける検査やん、ちゃうぞ?て思いながら先生の言うてる事あまり聞こえてなかった。

何故、すぐに気づかなかったんかな?て自分でも思う。
現場職(溶接加工建築系)で騒音の激しい所で健聴者ですら聞こえにくい世界。その世界の人は基本声デカいのと現場職特有の身振り手振りでコミュケーション取っていたのもあり気付くのが遅かった。


いつか聞こえにくくなって行くだろうなぁと思っていたし割り切ってはいた。

少し早く聞こえにくくなってしまったから動揺は隠せないまま無理して笑顔振り撒いた。
まだ聞こえてる時に好きな音楽がBGM掛かってる時、聞こえてなかったのはちょっと辛い笑笑

当たり前に聞こえたことが当たり前のように聞こえなかったら、やはり辛く感じる。

同時に悲しいとも思った。

電話は補聴器あって出来る。
いつも通りハキハキと声通る人なら聞こえなくはないけど、それでも何回も聞き返す事も多々ある。

んなもん知りたい事だけ一方的に喋って、向こうが返事など言うてきて理解したら終わりやけど。

元からモゴモゴ喋る人にあたると
「声大きい人か上司に代われてくれへん?」
て言える自分が嫌やけども(笑)

地味に困ったのが火災報知器。
2回鳴っていたの分からなくて寝ていたり、料理していたり。

地味ちゃうやんけ、死んでまうぞ!
いやホンマせやねん、寝てる時はホンマ焼け死ぬかもしれへん。ほなどないせぇちゅうねん?

あるんですよ、それが。
火災報知器に激しく光るフラッシュライト付きで。
他は嗅覚で教えてくれる香りによる補助警報装置。

「へぇーそんなんあんねやーどんな匂いで教えてくれるんかな?」

調べる。
「火災報知器 補助警報 匂い」と。


東京都産業労局のHPに

「火災警報器の音に代わって臭いで危険をお知らせする補助警報装置です。
「わさびのにおい」で火災をお知らせ!!」

え?わさび?つら〜て思った。逃げ遅れるよりはいいけどやな。わさびの匂いか〜て思う。いや斬新だなて褒めたい。

補聴器あるないで、全然違う。音の聞こえ方全然違う。補聴器の特性で雑音カットしてる部分が大きくあったりする。

あとやっぱり補聴器つけ続けると耳がしんどなるし邪魔で寝にくい。

知らない人と、コミュケーション取ろうとすると顔見ると見られる方は慣れてなくて「恥ずかしい、きっしょ、なんやねん」て言われ軽くハブかれそうになった事もある。何回も大声で言ってるけど分かりづらいな、iPhoneのメモ帳に打ってもらおう、筆談で書いてもらおうと結局こっちから行動起こさな分かってくれなかった。

日本のバリアフリー意識が曖昧で変。

逆に日本にいる外国人の方がしっかりしてるというか当たり前。全然ちゃう。

「あなたはデフ(聾者)ですか?」と気づいて聞いてくる。身振り手振り付きで。

外国人は顔をしっかり見て話すので、自分には気楽やった。話していって酒交わすぐらい仲良くなってからよく言われるのが

「Korean?」、ついには韓国人に
「お兄さん、韓国生まれですか?」

ごめんやで、生粋の日本人やねん。
韓国人ルックスに見えるそうです。

それは一旦置いといて、

多国籍に色んな人と話してると、
日本と海外のバリアフリー意識全然違うそうで、向こうでは障害者を侮辱したら逮捕されて刑務所でボコられるらしい。ボコられるのはどこでもそうちゃうん、それは。

ともかく聞こえにくくなっただけで身体不自由してるわけではなく暮らしてるし普通に歩けるし走れるし運転も出来る。

こっちから説明と行動やアクションを起こすしかないと思い、ココで不器用におもしろく書こうと行動を起こしてみた。

1人でも2人でも聞こえにくい、聞こえない世界を知ってほしいなと思う。
少し興味湧いたら耳栓して仕事や生活してみてほしい。テレビの字幕がどれだけありがたみを感じると思います。



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