歯磨き粉のフッ素って安全なの?

ドラッグストアやスーパー、コンビニなどで売っている歯磨き粉。
見るとほとんどの製品に「フッ素」が入っています。
歯を磨いた後に、フッ素が歯をコーティングして虫歯から守ってくれる、という効果を謳ったものが多い印象です。

一方で、最近、環境や健康への影響が話題になっているPFOA、PFOSのいわゆる「有機フッ素化合物」(総称してPFAS(ピーファス)と呼ばれたりします)
そう、これもフッ素が含まれた物質です。
PFOA、PFOS(以降PFAS)についてはこれらのnoteを参照してください↓

では、歯磨き粉に加用されているフッ素は健康に良いのか悪いのか。
発売当初は健康に良いとか、有益だと言われてもその後いろいろな問題が表面化する事例はたくさんありますからね。(PFASなんかはまさにそれ)

調べてみたら、歯磨き粉に含まれているフッ素は、無機フッ素化合物だそうで。
PFASは有機フッ素化合物です。有機と無機、というところが違うんですね。
で、その違いがなんなのか、健康や環境に対してどういう違いがあるのか、歯磨き粉のフッ素は大丈夫なの?という疑問なんですが、、
どうやら同じような疑問を抱く方はけっこう大勢いるらしく、公益社団法人 日本小児歯科学会が発表しているPDFが見つかりました。

https://www.jspd.or.jp/recommendation/pdf/202303.pdf

ここにはPFAS(有機フッ素化合物)と歯磨き粉に使われる無機フッ素化合物の違いが分かりやすく比較表になっています。

簡単に言ってしまえば、歯磨き粉などに使われる無機フッ素化合物は自然界にも存在する物質で、基本的には健康被害はないそうです。

ただそれでも(なんでもそうですが)過剰摂取による毒性はあるそうで、急性では悪心、嘔吐、慢性では 骨フッ素症、歯のフッ素症などの症状が出るそうです。
具体的には500ppmの濃度でフッ素が含まれている歯磨き粉であれば、大人なら2本、子どもなら1本を丸々飲み込まないと急性中毒症状は出ないそうです。
(ちなみに1ppmは100万分の1%なので、500ppmは0.05%濃度)

こうして調べているうちに、じゃあフライパンに塗布加工されているテフロンはなんなの?という疑問が湧いてきて、そちらも調べてみたんですが、どうやらテフロンはフッ化炭素樹脂と呼ばれる物質だそうです(Wikipedia調べ)
それってPFAS(有機フッ素化合物)の一種のような気がしますが、PFAS群には含まれない物質のようです。(特に毒性はないらしい)
ただしテフロンを製造する過程でPFOAが使われていたそうで、過去に問題にはなっているようです。
ですが、2015年までにPFOAの使用は全廃するという取り決めがなされ、現在はテフロン加工にPFOAは使われていません。
(誤解のないように添えておくと、過去も”製造の過程で”PFOAを使っていたものであり、テフロン加工された調理器具にPFOAは残存はしていないようです。)



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