マガジンのカバー画像

ほぼ無職だったのにかかわらず、まる一年かかった相続のお話。

13
…巷で言われるような骨肉の争いこそありませんでしたが、故人が予想を上回る数の金融機関に口座を持っていた為、歩き回る羽目に…。ほとんど銀行、お役所遍路の記録です。
運営しているクリエイター

記事一覧

13)第二地銀(H銀行)1周目

1.  こちらも家の近くで、主に自営関係で出し入れするお金が入っていました。なので本来なら一番先におろしたかったので、他の銀行より先に連絡し、戸籍謄本など必要書類が揃った時点で持って行ってました。  受付してもらうのに、ほぼ1時間。ようやく受付が済み、処理が終了したら連絡すると言われました。  しかし、それから20日、何の間音沙汰もありませんでした。 2.  仕方なくこちらから電話すると、 『担当が接客中なので折り返します』 と言われたのがお昼の12時半。それか

12)税務署2周目

1.  実際は3度目の訪問です。2度目で、税務署員さんの指示のもと昨年の確定申告を済ませました。追徴金を含めた納税額は1万ちょっとくらいでした。  その際、今年の、父が亡くなるまでの申告に必要な物を教えてもらい、 揃えての再訪。…だったのに、肝心の年金の源泉徴収票が見当たらず、振り出しに戻りました。  対応した税務署の人が、ちょい偉そうなヤな感じだったんで、少しへこみました。書類揃ってないのは悪かったとは思いますが、こっちにそっちの常識ないのは仕方ないでしょうが……とぶ

11)第二地銀(A銀行)2周目

1.  前回、略式でいいと言われたので、頭が緩んでたらしく、戸籍謄本その他忘れました(印鑑と免許証だけ持ってました)。それに気づいたのが、色々関係書類に記入した後で、一番困ったのが日付。 「またこれ全部書き直すの…おいやですよね」  訊かれて、力強く頷きました。  この日、住所氏名その他記入捺印した書類は6種くらいでしたが、連日こんなことしてる感で疲れました。  担当さんはしばし悩んでましたが、ぼそっと 「…今日の午後受け付けたことにすれば、処理は明日になります」

10)ゆうちょ関連2周目

1.  郵便局から申し込んで2週間ちょい、ようやく『ゆうちょ』から関連書類の束(ホントに束でどん引いた…)が届きました。  紙の量にもげっそりしましたが、それらを読みながら、夜を徹して住所氏名、署名捺印を記入するはめになり、またげっそり。  別に急いでいる訳ではなかったのですが、こういうものは勢いです。  一度苦手意識を作ったら、いつまた広げられるか分からないんで、なる早でやろうと思いました。  書類が束だったのは理由があり、父が投資信託もやっていた為でした。これを相

9)メガバンク(U銀行、Z銀行)2周目

書類整えての再訪問です。前回言われた通りならこれで終るはず。 Z銀行)1. まず略式でいいと言われたZ銀行へ。 ・被相続人(父)の戸籍謄本 ・代表相続人の印鑑証明 上記書類を提出。15分後に、上司らしき人が出てきて、簡単な面談が行われました。 大雑把に略せば、『他の相続人と揉める可能性はないか?』みたいな話でした。『ありません』と答えると上司の方は戻っていきました。 2. 再び窓口の方と、2、3確認の後、 『相続手続き大変ですね。当行では相続手続きの代行も行っ

8)今度は区役所 ~お役所3周目

ここまでですでに3つの金融機関に、父の『生まれてから死ぬまでの戸籍謄本』を請求されました。 近くの出張所じゃ取り寄せられないとのことで、てくてくと区役所へ参りました。 1. ほぼ生まれて初めて(小学校の社会科見学で行ったかも)入った区役所は、大きな病院の受付より広く、整然としていました。 もっとカオスで殺伐とした様子を想像していたので、少し拍子抜けです。 区役所のHPにあった、『もっとも空いている』と表示されていた時間帯に出掛けたせいか、割とすんなり受付できました。

7)税務署1周目

ちょうど確定申告のシーズンに入り、父の確定申告が必要じゃないのか?と気づき、地元税務署に行きました。 1. タイミングが悪く、今年から地元では『確定申告の相談受付コーナー』をやらないことになったので国税局(遠い所……)まで行けと言われました。 (完全に仕上げた申請書なら受け取ってくれるそうです) 『おいおい、ちょっと待ってくれよ…』と頭が瞬時に燃えましたが、ちょいお歳に見える税務署員さんが、わざわざ寒風吹きすさぶドアの前(外です)に立って、私と同じ境遇の方々(次々に来

6)第二地銀(A銀行)1周目

家から一番近い銀行です。 この銀行の父の通帳には担当らしき男性の名刺が二枚入ってました。 葬式前に一度そちらへ電話したら、『戸籍謄本』『住民票』『印鑑証明』を持って来て欲しいと言われたので、それらを持って行ってみました。 1. 入ってすぐフロア全体を見通せる、こじんまりとした銀行で、受付したら真ん中あたりからそれらしき担当(40~50代くらい)が出てきました。 基本的な挨拶を交わし、また名刺をいただきました。 (2枚も持っています、とは言いづらく……) 担当氏は通帳、

5)メガバンク(U銀行、Z銀行)1周目

次は、駅前でほぼ隣り合っている、2銀行(どっちもメガバンク)に行くことにしました。持ち物は、 ・故人の通帳 ・相続人の印鑑証明 ・故人と相続人の戸籍謄本 ・故人の住民票 等のセット。 U銀行)1. 受付の女性に「親の相続で」と話すと、お悔やみの言葉の後、 『相続はセンターで一括して行っているので、ここのブースからテレビ電話で話してください』 とのこと。 テレビ電話か……(゜゜) 素直に驚きました。 受付番号カードと相続の受付票、『相続の案内』ペーパーセットを渡され

4)ゆうちょ関連1周目

銀行・金融関連では、まず一番時間がかかると言われた『ゆうちょ』『かんぽ』から手を付けることにしました。 1. 所持品は、故人の『通帳』『戸籍謄本』『住民票』、相続人の『印鑑証明』あと実印でない印鑑。 入院中、父が『簡易保険』に入っているかどうか分からず、それだけでも教えてほしいと電話をしたんですが、教えてくれませんでした。 もし入っていたら入院給付は後で支払うと言われましたが、入院中必要だから入院給付なんじゃないかなぁ…まー書類見つけられなかった我が家が悪いのですが(-

3)お役所には現金、印鑑、身分証明書を持っていくこと! ~お役所2周目

1.葬儀から数日は何もする気になれず、毎日ルーティンをこなしていました。一週間たち、そろそろ戸籍に父の死亡が反映されるか…と思い起こして、のろのろお役所の出張所へ行きました。 朝早かったせいか、他に客はおらず、すんなり作業用の椅子に案内されました(その後すぐ、混んできた)。担当の方が出てきて、お悔やみ挨拶を交わし、本題へ入りました。 2. まず、父の『後期高齢者保険証』、『年金手帳』を返却。戸主の欄が変更されるとのことで、自分の保険証も返却。元から保険料は自分の口座から払

2)斎場とお役所と…葬式までの話

1.病院で亡くなった場合、遺体は一度家に戻すのかと思っていましたが、今は自宅で葬儀を行わない場合が多く、病院から斎場に連絡し、関係者が来て打ち合わせしてそのまま斎場まで運んでいくのが普通とのことでした。 (まー確かに、遺体はあっちこっちに何度も動かすもんじゃないか(・_・;)) 祖父、祖母は実家で見送ったものの、今はご近所にもその手の葬儀を行う家はなく、実家に戻った自分は、その足で自転車で20分くらいの斎場へ向かいました。 斎場の受付で名前を言うと、びしっと正装した係員が

1)入院から始まった話

忘れないうちに、2年前の相続狂騒曲を振り返ることにしました。 …それでも、細部はもう怪しいモンですが。 1. 父は病院へ入院して、3カ月で亡くなりました。 いい意味でも悪い意味でも、父は『殺しても死なない人間』だと思われていたので、80を過ぎた高齢者であるにも関わらず、周囲のショックは大きかったです。 ただ、入院してからはベッドに縛られ、殆ど点滴に生かされているという状態だったので、ようやく解放されたんだな…という感慨は皆の胸にあっただろうと思います。入院中見舞った人は皆