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贔屓が出ないほど楽しめる(『終末のワルキューレ』)

人様に勧められて(6冊届いて…)読みました。

簡単に言うと、人類の滅亡を賭けた『(東西南北)神様 VS(歴史上最強とされる)人物』のガチバトル物です。

・千年に一度、人類存亡会議みたいなんが神界である(議長ゼウス)。
・今回は人類滅亡となるところが、バトルで決めることに。
・全13戦で先に7勝した方が勝ち。
・メンバーは発表されているが、対戦相手は未定。

設定は面白いし、最初の部分だけ読んだことあったのですよ。その時は、『違うぅ…』って思って手を引いたんですが、目の前に積まれれば読みます。ヲタなんで。


【1巻】

・プロローグ:戦乙女(ワルキューレ)のブリュンヒルデ(長姉)が、人類を滅ぼす気まんまんの神様勢を、人類とバトル(人類最終闘争・ラグナロク)させるまでのせる。

・第一回戦 part1:トール(北欧)VS呂布(中華)
 + 神器錬成(ヴェルンド)ワルキューレ四女:ランドグリーズ

…これだけ見ると、北欧神話物っぽいですが、『人類存亡会議』の議長はゼウス(ギリシャ)だったりします。

…最初にこれ読んだ時、『呂布』の描かれ方に納得いかんかったので(最強はいいけど、理性的すぎる)、投げました。

…そんで既刊全部読んだ今、「思い入れの少ないキャラ」のバトルなら、楽しめることが分かりました。

(呂布は『三国志』を必要以上に齧った自分にとって、「違う」人だったのでのれませんでした)


【2巻】

・第一回戦 part2:トールVS呂布+ランドグリーズ
・第二回戦 part1:ゼウス(ギリシャ)VSアダム(楽園)
 + 神器錬成 ワルキューレ七女:レギンレイヴ

…2回戦で早くもゼウス登場は驚きました(予定ではシヴァだった)。驚いたと言えば、アダムが戦うというのも大概ですが。

…解説は、軍神アレスと伝令神ヘルメス。このカードは、どちらにも思い入れなかったんで素直に楽しめました。

…多分、この先もそれほど思い入れのあるキャラは出なさそうなので、作者の匙加減に期待できそうです。


【3巻】

・第二回戦 part2 ゼウスVSアダム+レギンレイヴ
・第三回戦 part1:ポセイドン(ギリシャ)VS佐々木小次郎(日本)
 + 神器錬成 ワルキューレ次女:フリスト

…割とどんな作品でも歪みない、北欧神話トリックスターのロキ登場(解説)。

…主にポセイドンのギリシャ話。神であることにこだわる姿が、むしろ偏屈な人間っぽい。

…今の所、この三回戦が一番面白かったです。

【4巻】

・第三回戦 part2 ポセイドンVS佐々木小次郎+フリスト

 …終わってしまうと、ぼっちVSリア充だった感。

 …自分は小次郎よく知らないから、面白かったのですが、武蔵に思い入れのある方は、あの設定はどうなんだろうなー。


【5巻】

・第三回戦 part3 ポセイドンVS佐々木小次郎+フリスト
・第四回戦 part1:ヘラクレス(ギリシャ)VSジャック・ザ・リッパー(英国) + 神器錬成 ワルキューレ?

…四回戦は、19Cの倫敦を模した競技場での『路上決闘(ストリートファイト)』。

コナン・ドイルが観客席に。ある意味すべてが謎の『切り裂きジャック』なんで、作者がどんな人物にするかを期待。


【6巻】

・第四回戦 part2:ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパー+?

…超前向きで光に満ちたヘラクレスの人生と、対照的なジャックの人生が比較されました。

…観客席にシェイクスピア。←こういう演出は好きなんですが、決着がつかないのもあってか、物足りなかったです。
(ジャックの成り立ちがステロタイプ過ぎたなぁ)

・ブリュンヒルデの思惑
・ヴェルンドは誰か
・ジャックの魂に救いはあるのか
・勝敗の行方は?

…などなど、いろいろ持ち越しな7巻は6/19日発売、とのことです。

むちゃくちゃ面白いという訳ではありませんが、やはりこの先の『対戦(マッチング)』と『結果』は気になるので、要チェックしていきます。


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