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子育てがつらかったあの頃の私と、今子育てがつらいお母さんたちに伝えたい 「がんばりすぎなくて大丈夫」

みなさんこんにちは!
病児保育室 保育スタッフの小梅と申します。

私がnoteを書こうと思った一番の理由は、子育てがしにくい今の時代、大変な思いをされている親御さんの力に少しでもなれたらという思いからです。
自身の辛い過去に向き合うのはしんどい時間もありましたが、おかげで整理ができ周りの人達への感謝が深まりました。

現在、中学生の息子と小学生の娘がいます。今でこそ何とか家庭が回っていますが、学校の大切な手紙を捨ててしまったり、子どもたちからの伝言を忘れたり、よく注意されています。以前の自分は、そんな場面では

「なんてダメな母親だろう」
「あれもしなきゃ、できなくてツライ」

が主な思考でした。

どうしてこの思考が変わったのか?

小さい頃は…
私自身の子どもの頃のお話を少しさせていただきますね。私はおしゃべりでよく笑う反面、敏感でもある子どもでした。


・親や先生が自分以外を叱っていても、自分が言われているように感じる。
・たくさんの人たちの中が苦手
・急な予定変更に慌てる
・明日の持ち物など常に不安


もちろん楽しい思い出もたくさんありますが、両親はなかなか素直に自分の気持ちを言葉にしない我が子に苦労したと思います。

根っこに不安を抱えつつも様々な経験や周囲のおかげで保育職につき、結婚、出産をしました。
子育てに関しては「保育士だしなんとかなる。周りの人たちも子育てしてるから自分も大丈夫」両親も自分も夫もそう思っていました。

しかし、24時間保育は想像以上の生活でした。大変さは子どもの特徴やサポート体制によると思いますが、私は自分自身をわかっていなかったことが大変さを感じる大きな要因でした。

想像より体力がないこと、ひとり時間が必要なこと、気分転換が下手なこと、子どもの頃からの「ここができていないからサポートしてほしい」と伝えるのが苦手なこと。

そして自分の出来ていない所ばかりに目が行き、責めてしまう。自分でいうのもなんですが、真面目で一生懸命でした。
「ま、いっか」がなかったのです。

2人とも帝王切開で出産しました。ひとり目の時は、傷口がいつまでも痛むのと、初めての子育てに戸惑いだらけでした。産後、3週間は新生児はなるべく外出を控えるように病院から言われていました。

とにかく頭がガチガチで、母や夫に預けることもできたのに、私がみなきゃ!と言いつけを守り、子どもと共に3週間、一歩も外に出なかったです。今となっては、そこまでしなくても良かったなと思います。

3週間経過して外出してもよいとはいえ、体力気力が衰え、睡眠不足でふらふら。3週間ぶりにコンビニに久々の外出をすると
「商品がたくさんあるー!」
「外の世界はキラキラしてるー!」とやけに感動したことを覚えています。


当時は、絶対母乳育児したい!と出産前から思っていました。母乳育児に理想の母親像のイメージを重ねていました。お財布に優しいこと、ミルクを作る手間が省けることなども母乳育児のメリットと感じていました。

実際、たしかに経済的。すぐに授乳できる。スキンシップなどいいこともたくさんあります。

ですが、母乳のデメリットもありました。授乳の代わりがいない。短時間しか離れられない。空腹じゃない時でもほしがる。腹持ちはあまりよくない。母親の食べ物やストレスで乳腺が詰まる。断乳や卒乳が大変。
(あくまで私自身と我が子の子育てで感じたことですので、全ての親子に当てはまる例ではないです。)

母乳育児をすることができて良かったですが、オンリーにこだわらずにミルクも飲めたらよかったと今では思います。

大変さを感じつつも、年齢を重ねる前にまとめて育児してしまおう!と家族で話し合い、1人目の育休中に2人目を妊娠。2学年離れてはいますが、息子が1歳11ヶ月で娘が産まれました。

異変があったのは二人目を出産し、職場復帰した一年後でした。

無理がたたり、体調を崩しました。しばらく休みましたが改善せずに退職。

体調を崩すことも退職も望んでいませんでした。

どうしたら避けられたかな?と振り返ってみたとき、大切にしていなかったことがいくつかありました。シンプルに3つです。

・自分自身
・睡眠
・食事

自分自身:日々の忙しさで優先順位は一番下でした。子どもたちが1歳、3歳と小さいのに、仕事のセーブや割り切りができていなかったです。育休あけで、ペースが戻っていないのに「何でもやります!」と張り切りすぎていました。

睡眠:人により必要な睡眠時間は違いますが、自分は7〜8時間必要なタイプです。
育児、家事、仕事により、毎日睡眠不足でした。もう少し周囲にお願いして、確保を意識することが必要でした。

食事:とにかく子どもたち優先で、いつも冷めていたり、かけこんでいたり。栄養をとることもあまり考えていなかったです。ダイエットをしていないのに勝手に痩せていました。

世界がグレーだった

辛かったときの心の中
・明るい内容のSNSがツライ (みんな幸せそうでうらやましい)
・〇〇なのは〇〇のせい (とにかく何かのせいにしていた)
・眠りたいのに眠れない (子どもの夜泣きや、考え事)


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初めてお話しますが、子育てが辛すぎて、保健所の育児相談、命の電話にもかけたことがあります。身近な人(夫や両親、友人など)に少し話してはいました。

しかし、逃げ出したいほど辛いとは言えなかったです。自分は保育士だし、弱音を吐いたらいけない、周囲に心配をかけてしまうとの理由からでした。


投げやりやあきらめな気持ちの中では何も変わらなかったです。人との関わりもなるべく避け、とにかくゆっくりした生活をしていました。
このままでは自分をさらに嫌いになる!ともがいていたら、なにげなく夫が言ったのです。

「生きててくれればそれでいいよ」

そっか、

いい妻でなくても、いいお母さんでなくても、きちんと仕事ができなくても許してもらえるんだ。

そう心から思えたとき、暗いトンネルから少し先に光がみえてきました。

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「言葉」ってえぐられるように傷つくナイフのときもあるけど、救われることもあるのだなと実感しました。きっかけをくれた夫に感謝しています。

その頃の自分に、今、子育てがしんどいお母さんたちにお伝えしたいです!
◯とにかく周りと比べない
◯もう十分にがんばってる
◯自分を責めない
◯一日にほんの少しでも自分のための時間をもつ
◯周囲に助けを求める
◯発散方法をいくつも持つ
◯物事は白黒ではなくグレーもある
◯睡眠時間を確保する


私を救ってくれた本


参考にしたYouTube


どんな事柄も大変さの感じ方は人により違う。体力も感じ方も人それぞれ。発散方法や好きなことは違いますね。
ですので何が自分に合っているか、まだわからないという方はとりあえず試すことがオススメです。つまみぐいです。忙しい時ほど、自分時間を意識したいです。

私が試したことのある発散方法
・とにかく話す
・とにかく眠る
・ドラマをスマホでみる
・ネットショッピング
・子どもと屋外で思い切り身体を動かす
・シッターに預ける
・YouTubeでヨガをする
・不満を紙に書いてビリビリに破る
・自分が食べたい料理に没頭する
・ひたすら鍋を磨く
・いらないものを処分
・瞑想する
・コーヒーを飲む
・ひとり旅
・絵を描く
・ネイルチップを作る
・おいしいものを食べる

よかったら参考にしてください!
みなさんの発散方法も知りたいです。

最後に
今でも余裕がなくなり家族に八つ当たりします。失敗もします。でも以前より自分を許せるようになりました。歳を重ねるって素敵だなと思えます。家族に注意されて落ち込まずにそうだよね、と笑う日が増えました。子どもたちにとって、お父さんお母さんの笑顔が何よりの喜びです。


私自身、子育てという山登りの途中です。反抗期という新たな壁に向き合う日々です。我が子では大変さが際立っていましたが、お仕事である病児保育では、とにかくお子さんが可愛く思えます。それは、周囲の人々の支えがあってこそです。マーガレットこどもクリニックのスタッフは素敵な方々ばかりです。


微力ながら、親御さんの助けになれたら嬉しいですし、お子さんの病気のつらいが少しでも楽しい一日に!を目標に日々、保育しています。週の半分ほどは、NPO法人フローレンスの訪問型病児保育でレスキュー隊員としてご自宅に伺ってお子さんの保育をしています。最近は病気のお子さんだけではなく、健康なお子さんのお預かりも始めています。

つらいときはお一人で抱えずに私たちをいつでも頼ってください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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オススメの本たち

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