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つぶやき

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大つぶ、小つぶ、いろんなつぶやき
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復活

この人生で何を成し遂げたか よりも、ずっと大切にしたいのは ずっと自分を大好きでいられること どんなにくじかれても どんなに自分をさげすんでしまっても 最後にはあたたかい言葉をかけてあげる それだけで人生は最強だ、と 3つ離れた妹が教えてくれました あなたが妹になってくれて お姉ちゃんは救われました 遠くの地平線をぼんやり眺めるような ふいに穏やかな時間が流れて 胸に浮かんだ「復活」という言葉が ハイボールの炭酸みたいに溶けていった

永遠のような一日

やっと深く息を吸えるようになった。 最近ため息ばかりで嫌になるな、とひとりごちると 「山ではいっぱい吐けって言ってるよ。そうしたらいっぱい吸えるから」 と、その場に一緒にいた義父が言いました。 ご存じの方には説明などいらないでしょうが 義父は十勝岳とスキーをこよなく愛する生粋の山男です。 そんな義父から言われたその言葉はかなり心に響き ため息がマイナスなものだと思っていた自分を すこし恥ずかしく思った。 いっぱい吐いたらその分吸える。 躊躇しないで、吐いて吐いて、吐き

はじめておいしく飲めたコーヒーのこと

今夜はインディーズ焙煎士の絹張蝦夷丸(わたしはバリ君と呼んでいる)について書きます。 バリ君は現在、北海道の上川町にて、キヌバリコーヒーというコーヒースタンドを作っています。クラウドファンディングもしていて、店舗完成までもうあと少しというところ。 普段、家でも仕事先でもプライベートで行った喫茶店でもコーヒーをよく飲むわたしですが、バリ君と会うまでは、「浅煎りのコーヒーを飲む」という選択肢は、どんなシチュエーションでもありませんでした。 浅煎りのコーヒーは酸っぱく、なんと

自分にとって大切な自由

ポッキーを食べながら そろそろ今日が終わる ことばを書くことは わたしにとっての 大切な自由 と思いながらもう一袋 ポッキーを開けようか悩む お昼に食べたサンドウィッチは 食べながら口からよだれがあふれちゃうほど おいしかった あんな体験は久しぶり 朝の味噌汁に入れた新発田(しばた)麩も ちゅるんとジューシーで おどろきを隠せないほど おいしかった また買っておこう 結局惰性でもう一袋 ポッキーを開けてしまった 今日は本屋にも行った ホームセンターとドラッグストア

パンと公園とオレンジジュース

久しぶりにパン屋さんでパンを買った。 「最近パン食べてないね」 「パンロスだね」 と、前の晩に夫と話しながら寝落ちたところへ、翌日友だち夫婦がはるばる遊びに来てくれた。車で10分ほどのところにあるハード系のパン屋さんにお連れし、目につくパンを(控えめに)かたっぱしから購入した。 ある食べ物を食べるとつい思い出される記憶が、人には1つか2つあるんじゃないかと思う。かくいうわたしはパンを食べていると、昔どこかで聞いた落語家の話を思い出す。 たしかこんな内容だった。 パン

あくびみたいな話 2月

カメラは、助手席にいるだけでは見えなかった景色と似ている。 自分の目でレンズをのぞき、いいなと思ったタイミングでシャッターを押す。見たことのない世界がそこにはあった。誰かが良いと言った視点ではなく、自分で感じたことを頼れるようになりたい。そんなカメラ生活。 お腹が空いたので「おやつにどら焼きを買いに行こう」と、息子と2人スーパーの和菓子コーナーに行った。なんとその日に限ってどのメーカーのどら焼きも売り切れ。代わりに、値が3倍くらいする中華まんじゅうを買った。 新しい名刺を

やりたいと思っていることを一つずつ

この冬は「自分らしさ」と思っているものと 積極的に離れてみています。 優しくできない時でも人に気を遣い 場の空気を読んで笑ったりする そういう昔の習慣に 疲れてしまったと言えばその通りだ。 がんばろう、と思わなくていい なんなら無表情でもいい、と 開き直ったおかげで最近はかなり生きやすくなりました。 やりたいと思っているのにやっていなかったことを 冬の後半はぽつぽつと行動に移している。 雪山で遊んでそこでお昼ご飯を食べる という企画に息子をお誘いし 大きくはないけれど

ふとした瞬間

日が伸びてきた いい夕日だなと思って カメラを構えた 今日の夜は何を食べよう 魚が続いたから お肉でも焼こうかな 足元が冷えるなと思ったら 薪ストーブの火が消えそうだった 部屋の中にはまだ 西日のにおいが残る ふと何時かなと時計を見る ああやっぱり 日が伸びてきた

氷点下の朝

ストーブでお湯が沸いている コーヒーでも淹れようかな べつに なにか飲もうと思って沸かしていたんじゃないけれど 時計の針が進むたびに 焦る日もあれば 安堵する日もある わたしが手に入れたものは だれかの成功のおこぼれかもしれない 気持ちが弱っている時は セーターよりもカーディガンで包まれたい そばかすをひとつふたつ作るほど 雪の日の灰色な空もそれなりにまぶしい お茶を淹れようと思ったら お湯を沸かす 冬は お湯が先に沸いている 氷点下の朝 お湯に誘われて コー

あくびみたいな話 1月後半

あ、バームクーヘンがある と思ったらコーヒーフィルターの束だった。 -- 雪道で今年初転びをした。 どうして北海道人は人の初転びを祝福するのだろうか。 -- 朝6時に車で仕事先へ向かう。 行きがけのコンビニでまめパンとほうじ茶を買った。たまたま組み合わせたまめパンとほうじ茶は、あんぱんと牛乳くらい相性がよいかもしれない。 -- サンドイッチをハサミで切った。 ものすごくドキドキした。 -- フランスで暮らしている夢を見た。 カフェでチェリーパイを頼みたいのに、

あくびみたいな話 1月前半

「赤気の至り」という言葉を思いついた。 読み方は、あかげのいたり。まだまだ赤ちゃん要素があり可愛らしく、憎めない子どもの様子。よかったら使ってね。 -- 「どうしてかか(母)をたたちゃいけないの?」 そんな純真無垢な息子へ夫が放った一言。 「かかは、かかの前に人間なんだよ」 -- 苦手なタイプってどんな人?と、いつぞや聞かれたことがあった。 「例えば『ピーマンが苦手』と『ピーマンが嫌い』では、少し意味が変わってきますね。ここでわかることは、『苦手』と『嫌い』はイコール

大晦日のために生きているのかもしれない

やっと大晦日になった。 スーパーで買い物をする人のカゴの中身を何気なく見ていると、ああ年の瀬なんだなぁという気分に自然となってくる。 あと、 「いつもは行かないけど年末のお買い物だから一緒に行こうかな」という、普段スーパーマーケットに来慣れていない人がわりかし多いような気もする。 そんな北海道の小さな町で、9回目の年越し。 ひとまず今は、いつもの居間で、お昼ご飯のナポリタンが胃袋で消化されつつあるのを感じている。 コーヒーを流し込み、年末年始用に焼いておいたチーズケ

今日のだいたい2時 12月下旬

12月21日(水) お茶漬けを作っている。 いただきものの鮭茶漬けがあって、これにはおいしいカリカリがいっぱい入っている。これを冷やご飯の上にふりかけ、ストーブの上のやかんから熱いお湯を注ぐ。小鉢に甘納豆を数粒とり、添える。完成。 12月22日(水) 車の整備工場にいる。 スバルのサンバーがそろそろ整備を終えて帰ってくる。初めて一人で運転した車なので、また乗れるようになるのがうれしい。 12月23日(木) 美容室にいる。 ついにイラスト同様のヘアスタイルとなった。

今日のだいたい2時 12月中旬

12月11日(土) クレヨンで絵を描きたいと息子にせがまれる。 紙を用意すると「どうぞ」とピンク色のクレヨンを手渡されたので、桃でも描くかなぁと思った。そこでハッとしたのが、息子は気の向くままに線や点をのびのび描いているのに対し、わたしは現実に存在しているものを描こうとしたことだ。そういえば「描きたい」という要望だけで、「絵を描く」とは言われていない。 12月12日(日) パン焼き屋の知人からマッキントッシュ・レッドというりんごをいただく。 シュトーレンを買わせてもらっ