12月11日(土)

クレヨンで絵を描きたいと息子にせがまれる。
紙を用意すると「どうぞ」とピンク色のクレヨンを手渡されたので、桃でも描くかなぁと思った。そこでハッとしたのが、息子は気の向くままに線や点をのびのび描いているのに対し、わたしは現実に存在しているものを描こうとしたことだ。そういえば「描きたい」という要望だけで、「絵を描く」とは言われていない。

12月12日(日)

パン焼き屋の知人からマッキントッシュ・レッドというりんごをいただく。
シュトーレンを買わせてもらった帰り、玄関横の段ボール箱からおみやげにと出してくれた。「Macのりんごはこのりんごなのよ」と言いながら。

12月13日(月)

おためし保育の息子を迎えに行った。
朝の別れ際は盛大に泣かれ、覚悟はしていたが胸が苦しくなった。先生に連れられて保育園の玄関に来た息子はまたしても泣いていた。まだ遊びたいと言って。

12月14日(火)

家の前の工事現場から歓声が聞こえる。
見ると、なにやら重機ですごいことをやってのけた人がいる様子だ。仕事を褒めあう工事現場、いいなぁ。

12月15日(水)

「手を出さないで」と、一緒に遊んでいる息子に言われた。
その仕草が任侠の映画のワンシーンみたいで、ひとり勝手に面白くなる。

12月16日(木)

携帯電話の機種変更をした。
家に帰ってから夫がわたしの新しい携帯電話をポチポチいじっていて、見ると、待ち受け画面がプリセット壁紙の富士山になっていた。

12月17日(金)

仕事仲間と話し合いをしている。
朝焼いたスコーンをおみやげに持って行ったら、無言で一つまた一つと減っていく。それを眺めて一人こっそりにやにやしてしまった。

12月18日(土)

夜の食後のためにタルトタタンを作っている。
冷凍庫にバニラアイスもあったな。今夜はそれも添えて出そう。

12月19日(日)

息子とテレビを見ている。
しろくまが画面に映り、くま！おっきい！と言う息子。くまだねぇ、おっきいねぇ、と頷くわたし。

12月20日(月)

知り合いの農家さん家にたまごを買いに来た。
「やっと冬っぽくなったね」と、赤い帽子をかぶったらサンタクロースみたいな農家さんと笑い合った。