第07話:紅茶とロイヤルミルクティーとチャイと香辛料
紅茶と言えば「イギリス人がキメテル」イメージがありますが、ロイヤルミルクティーって知ってる人いますか? 市販のミルクティーの中でお高い値段で自己主張している「アレ」ですよ。アレ。
あのロイヤルミルクティー、高いだけあって美味しいんですけど、実際、自分でつくるとなるとどうしたものか? みたいになりますよね。今日はそんなロイヤルミルクティーについてお話をしていこうと思います。
最初にロイヤルミルクティーの原型である一般的なミルクティーの入れ方から紹介します。 実は紅茶には「イギリス人」が作った「ゴールデンルール」なるものがありまして、それを使って紅茶を入れるのが「最も」おいしく紅茶を飲むことのできるらしいです。まずそれから紹介しましょう。
1.良質な茶葉を使う
2.ふた付きのティーポットを使う
3.茶葉の量はティースプーンで正確に量る
4.お湯は新鮮な水をしっかり沸騰させる
5.時間を計り、茶葉をきちんと蒸らす
6.ミルクと砂糖をお好みで加えて味を調える
ということで、この手順を踏めば、この6 つの要素をマスターすれば、あなたも今日からイギリス紳士・淑女になることができます。やったね!w
じゃ、庶民の味は分かったので、次はロイヤルにいきましょうか、そうロイヤルミルクティーにw
ということで、ロイヤルとなるとこう単純ではなりません。そうロイヤルミルティーは一味違うのです。じゃあ何が違うのか? てことで、おまちかね。次はロイヤルミルクティーの作り方についてご説明していきましょう。
ともったいぶったもののロイヤルミルクティーの作り方は実に単純。紅茶を入れるお湯の代わりに牛乳を使だけです。 つまり「水を使わずに牛乳だけを使った紅茶」、それが「ロイヤルミルクティー」なのです。 実はこれ、所説あります。なぜ諸説あるか? オチは最後に紹介しますので楽しみにしておいてくださいね。
では、なぜ「お湯」の代わりに「牛乳」を使うだけで、庶民から王族にモデルチェンジできるのでしょうか? 答えはロイヤルミルクティーを一度作って見ればすぐにわかるのです。
実はロイヤルミルクティーで使った茶葉は牛乳でベショベショになり再利用ができないのです。日本茶でいえば二番煎じができず、一番茶しか使えないのです。
昔、紅茶は貴重品でした。そのため庶民は「茶葉」を何度も何度も再利用していたのです。 つまり茶葉を1 回で使い捨てる「ロイヤルミルクティー」はまさに「王宮」でしか味わえない贅沢品だったのです。
そう考えると「ロイヤルミルクティー」に「香辛料」(当時欧州では、金1g=香辛料1g の価値)をたっぷり入れた 「チャイ」を「庶民」が飲んでいるインドを当時のイギリスがうらやましがったのも納得できますね。
と落とすつもりでした。でもこの「ロイヤルミルクティー」のお話は「嘘」です。実は、私、最近まで私はこの説を信じてましたw
てことで本当のお話のご紹介。実はこのロイヤルミルクティーの起源説を唱えたのは「リプトンの販売店(現(株)フクナガ)」で、目的は「販売促進」のためだったのでした。そして付け加えるなら「ロイヤルミルクティー」も「和製英語」なのです。 「ブルーマウンテン」といい(この話も面白いのでいつか機会があれば)、「ロイヤルミルクティー」といい、日本人はイギリス王室がダシにして販促活動することが多いのです。そしてこういった「与太話」にのって、リプトンの売り上げに貢献してしまったアホこそ、私だったのですw
というわけで、生半可の知識を振り回して「ドヤ顔」していた過去の自分を殴りたい気持ちでいっぱいの私なのでしたw。
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