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醸し出す雰囲気


父の指なぞればはる碇星いかりぼし


自分が自然に醸し出す雰囲気、これって実は自身でコントロールしにくいものです。

いや、雰囲気なんてどうとでも作れるろう、と思うのですが、野島一彦氏が著書に書いてあるので自分を観察してみました。

でも、その雰囲気は自然に醸し出されたものではなく、作り物なんですね。こんなふうに見て、聞いて、感じて欲しいというヤラセの自分がいました。

だからちょっと気を抜くと、イヤな雰囲気を醸し出している自分の隣で静かに座っている同僚がいます。

相手の表情や態度から今の自分の纏っている雰囲気が推測できます。そこで、慌てて心地よい雰囲気を醸し出すスイッチを入れます。

年配であったり上司であったり、立ち位置により、その雰囲気は芳しいベールにもなれば猛毒にもなりかねません。

"OH MY GOD!"

猛毒に殺られて周りの人が転がっているかもしれません。

大抵、そこそこいい雰囲気を醸し出すことができるつもりです。ところが、この雰囲気が瞬殺で変わるときがあります。

それは「あの人、おかしい」とか「変な人」みたいに、他人にレッテルを貼る場面に遭遇したときです。

放っておけばいい。沈黙はときとして最高の答えとなり、沈黙は金なりです。

分かっちゃいるけど、つい物申してしまい、場の空気を壊してしまう癖があります。

でも最近は"つい"の回数も減りました。まず脳内シミュレーションしておいて、ここぞというときだけ「老婆心ながら」です。

それから自分の雰囲気を瞬殺で変化させる、そんな人と距離をとるようにしています。

自分の醸し出す雰囲気が変わる、それは心が揺れるときです。だから心を揺らさないよう気を付けています。

耳に、心に栓をするのではなく、心の揺れてしまう状況は何なのか、どんな状況に自分が弱いのか。

幾つになっても、自分のことを知る努力って必要なんですね。


「碇星吾子に教えるWだぶりゅの字」