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百年経っても読むに値する本~『バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』(ジョージ・S・クレイソン)~

Prime Readingの特典を利用して読んだ2冊目がこれです。1冊目の感想記事はまだ執筆中なので、こちらを先に公開します。

この『バビロンの大富豪』を読んでみたのは、以前からちょっと興味があったからです。こういう風に、「ちょっと読んでみたいけど、買うほどでも図書館で借りるほどでもない」という本を読むのに、Prime Readingは良いですね。もちろんその本が対象になっていればですが。


↑kindle版


この本で一番大事なのは、「収入の十分の一を自分のものとして取っておく」ということです。これについては、私は一応自然に出来ていますが、漫然と普通預金口座に貯まっているだけとも言えます。やはりそれ専用の口座に貯めていった方が、貯めがいがあるかなぁと思いました。


うまく出来ていないのは、次のステップ。

その宝を自分のために働かせることを学びたまえ。宝を自分の奴隷にするのだ。その宝の子供たちやそのまた子供たちにも自分のために働かせるのだよ。
そうして将来のための収入を確保したまえ。

p.40(以下、ページ数はkindle版のものです)

一応投資信託とかやっていますが、収益がうまく上がらなかったり、手放すタイミングを逸したり、下手なんですよね。


あとこれも、出来ていないかもしれない。

生きている間は生活を楽しみたまえ。(中略)収入に応じた生活をして、けちになったり、金を使うのを怖がったりしてはいけない。人生はすばらしいものだし、価値のあるもの、楽しいもので心豊かになるものだから

p.41

肝に銘じます。一方でこれも、心しておかねば。

たとえコイン1枚でも、金を使うときには、それが百パーセント使う価値があるものでなければならない

p.54


人間にとって財産とは、財布の中に持っている現金ではありませんぞ。しっかりした定期収入こそが財産なのです。財布の中に絶えず流れ込み、いつも中身をふくらませてくれる金の流れこそが財産なのです。

p.57


『金貨五枚が欲しい』と望むのであれば、その望みははっきりした形を取り、実現に向けて努力できます。(中略)
小さなものでも明確な望みを実現するやり方さえ身につければ、より大きな望みを実現するための訓練となってゆくのです。

p.66~67

これには考えさせられました。私も望みは明確にしなければいけませんね。


ぐさっときたのは、以下の部分。

自分にとって非常に利益となる出来事を避けてしまうような人間(中略)
チャンスが来たときにそれを活かさない人だ。待ってしまう人だ。ほかにすることがたくさんあってできやしない、と言い訳を並べる人だ。幸運の女神は、そんなのろまな人間のことは待ってくれない。本当に幸運でありたいと願う人なら、素早く行動するはずだと女神は考える。

p.83~84

これ、認めがたいことながら、私に当てはまります。上記の通り、投資信託を手放すタイミングを逸したりして。変わらないといけませんね。


自らの境遇を良くするためのチャンスを摑みたいと思っている人間にだけ、幸運の女神が関心を寄せるのです。女神はご自分を喜ばせてくれるものに対して手助けをするのです。そうです、女神が最も喜ぶのは”行動する人間”なのです。行動こそが、めざす成功へと導いてくれるのです

p.90~91

幸運の女神に好かれるようにならなければ。


人間という者は、賢明な行動を取れば一生楽しく暮らせるのじゃ。反対に、軽率な行動を取れば、苦しみがわしらについて回ることになるじゃろう。残念なことに、そうした過ちは一生忘れることができんものじゃ。わしらについて回る苦しみの中でも最たるものは、『ああしておけばよかった』という後悔と、せっかく手の内にありながら逃してしまったチャンスの記憶じゃ。

p.109

うーん、ぐさぐさきます。これからはチャンスを逃さないようにしなければ。


より慎重な選択こそが、大きな後悔から身を救う。

p.128


書かれていることはシンプルではありますが、心に留めるべきことばかりです。同じ言葉が繰り返し出てくるので、冗長に感じる部分もありますが、それだけ大事な教訓とも言えます。最初に出版されてから約百年経っている本ですが、読むに値します。


見出し画像には、「みんなのフォトギャラリー」から可愛らしい宝箱のイラストをお借りいたしました。


↑単行本



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