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「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」(泉屋博古館東京)に行ってきた

昨日は泉屋博古館東京に、「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」を観にいってきました。

安易ではありますが、「ぶらぶら美術・博物館」で取り上げられているのを観て、実物を観にいきたくなったのです。


張り切って10時半頃に行ったものの、開館は11時というのを知って、びっくり。アクセスはもちろん調べたものの、開館は10時頃だろうと漠然と考えていたため、開館時間をチェックしていませんでした。詰めが甘かったです。でも近辺一帯が緑が多いので、ぶらぶらしたりトイレに行ったり、ベンチに座ったりしているうちに、あっという間に11時になりました。


係員さん(学芸員さん?)が、「順路はないので、空いている部屋からご覧ください」とおっしゃっていたので、第3展示室(中国陶磁の美)から観ました。第1展示室は、見るからに混んでいたので。でもそれが正解で、このお部屋は比較的ゆったり、ゆっくり観ることができました。

なおこの展覧会、フラッシュさえ焚かなければ、写真は撮り放題です。以下、心に残った作品をご紹介します。


青花 龍波濤文 扁壺

コロンとしたシルエットが可愛いです。ちなみにこれ、最初私は「どこに龍が?」と思っていました。まさか白抜きだとは思わなかったのです。


釉裏紅 牡丹文 盤

「洪武帝が海禁策を取ったため、青花に必要なコバルトの輸入が滞り、銅顔料を用いた釉裏紅(ゆうりこう)が流行した」という内容のことが、キャプションに書かれていました。青花はもちろん良いですが、釉裏紅もなかなか素敵です。災い転じて福となす、というところでしょうか。


三彩印花 牡丹文 盤

唐三彩に憧れた、遊牧民族の契丹族によるものです。これはこれで、良いじゃないですか。
第3室には、重要文化財の「木葉天目 茶碗」、すべて国宝の「油滴天目 茶碗」、「飛青磁 花生」、「秋野牧牛図」などもあり、写真を撮って撮れなくはありませんが、あまりに人が群がっていて、作品だけの写真は撮れないのが見え見えだったので、撮りませんでした。この4つの中では、「飛青磁 花生」(見出し画像の左側の作品)が一番好きかな。

続いて、第2室(韓国陶磁の美)へ。


青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注

これ、ぱっと見メロンのようなシルエットが印象的ですが、本当は注目点は中央の童子。ゆるキャラのようでラブリーなのですが、写真にはうまく写りませんでした。重要文化財です。
なお青磁象嵌という技法は、この展覧会(を紹介した「ぶらぶら」)で初めて知りました。表面を削り、そこに別の粘土を埋め込むそうです。


紛青鉄絵 魚文 深鉢

このお魚さんも、ゆるめです。

次は第1室(珠玉の名品)です。


青磁彫刻 童女形水滴

ただひたすら、かわゆいです。重要美術品。これ、硯に水を注ぐための水滴なのです。
MOCOのビーナス(見出し画像の右側の作品。正式には「加彩 婦女俑」)も、もちろん悪くはありませんが、この女の子の方が良いなぁ。


青磁陽刻 筍形水注

ザ・筍です。これも水注かぁ……。


青花 虎鵲文 壺

これ、結構衝撃です。猫にしか見えないけど、虎です。鵲(カササギ)は、裏面かな。


鉄砂 虎鷺文 壺(てっしゃ とらさぎもん つぼ)

この虎も、すごい。まつ毛パッチリの、虎さんです。朝鮮半島には実際に虎がいたのに、上のといい、なぜこうなるの? 

最後に第4展示室(エピローグ)へ。この第4展示室、ちょっと分かりにくいので、行かずに出てしまう人続出ではないかと、心配になります。


鴟鴞卣(しきょうゆう)

漢字の作品名は1字も読めませんが、英語だと「Owl Shaped Wine Vessel」で、えらいシンプルです。これもフクロウさんのゆるさが、写真だと伝わらず、残念。

期せずして、ゆるい作品ばかりご紹介してしまいました(^-^;


お昼は、泉ガーデンタワー2階の「ワヤン・バリ六本木店」へ。


ワヤン・バリ六本木店

サンバル博士って、誰? 調べたら、サンバルっていうのは、インドネシア料理やマレーシア料理で使う辛み調味料のことだそうです。スパイスの達人がいるのかな?


スペシャルランチ

多分、スペシャルランチという名前だったと思います。ナシゴレンの上に、鶏肉や揚げ春巻きなどが乗っています。スープと、ドリンク(私はバリコーヒーにしました。意外と濃くなくて、美味しかった)が付きます。
ここのお料理は、比較的薄味で、化学調味料っぽくないなと、食べている時は思ったのですが、夜になって喉が渇いたので、やはりそれなりに外食の味だったのでしょう。



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