フランスの冬は長くてインドア満喫
フランスの冬の日照時間はとても短く、天気の悪い日は朝の9時ごろになってようやく光が差し、午後4時にはすでに薄暗くなり家の電気をつけないといけなくなる。
毎年、冬になると元気がなくなる人が増えるのもそのためで、先手を打ってビタミンDをサプリで取り入れる人や、光療法でLEDライトの光を浴び、足りない日照時間を機械で補う人もいる。
1月の後半になってから、ようやく少しずつ日が長くなり、日中の気温も少しずつ上がるため、そろそろ冬の終わりが近づいているのを感じる。
それでも11月から続く寒さに嫌気がさし、長い冬が苦手な人は多いけれど、個人的には冬に元気がなくなるということはなくて、逆に不思議に思っていた。
おそらく、「家で過ごす楽しみを知っていること」がいちばん大きな理由だと思う。
そもそも私のメンタルに影響するのは、天候ではないらしい。天気がいい日は外に出るし、天気が悪くても悲しまずに家にいることを満喫するタイプ。
日光が足りていない部分を、日々の小さな幸せで補っている。
冬の楽しみは、家で過ごす楽しみ
たとえば、
・本を読む
読みたい本は山ほどあって、日本語の本はアマゾンで取り寄せて大事に読み進めている。一度読んだ本も、しばらくしてまた開いてみると新鮮な気持ちで読める。読んだら感想を誰かとシェアするのもいいし、SNSに書いてもいいし、そっと日記に書いてもいい。
・映画を観る
映画館で映画を観るのは苦手だけど、家でソファに座って毛布をかぶり、温かい飲み物を両手に抱えてぬくぬくと観る映画鑑賞は冬の醍醐味だと思っている。
・文章を書く
文章を書くときは思考の整理になるけれど、言語化は簡単なことじゃないので時間がかかる。それでも、夢中になって文章を書いていると、書き終わった後に頭の中が整理されてすっきりする。
・写真の整理をする
膨大なデータから、本当に必要なものだけを残すことは根気のいる作業で、特に写真の整理は数年放棄していることもあるので気合いが必要。気が向いたら冊子のアルバムを作っているので、それをモチベーションに写真の選別を行う。家にいる時間が長い冬にやることが多い。1年を振り返ることもできる。
・模様替えをする
天気の良い日にわざわざやることじゃないと思ってしまうから、模様替えも家にいる時間が長いときに行うことが多い。気分転換にもなるし、ついでに整理整頓もできる。
・断捨離をする
「今日はリビング」「今度は寝室」「次はキッチン」と、定期的に断捨離をするのも天気が良くないとき。外に出たくないけど時間を有効的に使いたいときに、「今日は断捨離日和」と思って、日頃気になっていたけど放置していた場所を開ける。
・お菓子作りをする
お菓子を作る機会が多いのも冬。映画を観ながら食べたり、家族の集まりに持っていったり、おやつに食べたり。オーブンを使うお菓子を作ると、家が温まるのもうれしい。私がよく作るのはクッキーとワッフル。
・スープを作る
野菜をたくさん入れたスープを作るのも、冬の風物詩。我が家の定番は、カボチャやバターナッツ、サツマイモをいためて、ミルクと少しのコンソメ、そして塩コショウだけで味付けしたスープ。身体も温まるし、栄養もたくさん摂れる。
…
パッと思いつくだけでもこれくらいで、毎日やりたいことであふれているので時間が足りないほど。自由時間にできる範囲でこなせることは意外と少ないから。そしてどれもとても全力で楽しむので、落ち込むどころか元気になる。
ここに書いたことは夏にもできることだけれど、冬のほうが家で過ごす時間が長くて、よりインドアのアクティビティを楽しめる気がする。
白い森へ
私にとって、でかけることも家にいるのも、同じくらい大事だから、その都度天候に適応している。
なので、寒くても外を歩ける天気なら散歩にも行く。
先日、寒くて雪が降りそうだった日があった。
静かな森の中を歩くと、寒さで霧氷をまとった神秘的な景色を見ることができて、手がかじかんだけど写真をたくさん撮ってきた。
真っ白で、いつもと雰囲気が変わりすぎて迷子になりかけたけれど、、、冬にしか見られない景色を満喫した。
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