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フランスから日本へ一時帰国するときの必需品

先日、日本へ帰省してきた。じつに3年半ぶりの。

5週間の一時帰国前にフランスで荷造りをしている時、「日本で調達しよう」と思って持っていかなかったものを、日本に着いてから「やっぱりフランスから持ってくるべきだった」と思い直したものが3つある。

まず基礎化粧品
私は美容にあまりこだわりがないので、フランスでもあまりたくさんの基礎化粧品を使っていない。「基礎化粧品とはそもそもなんだっけ?」と、私の基礎化粧品という概念と世間のそれとのすり合わせをしてからこの文を書いているくらいだ。基本的に、洗顔料と保湿クリームさえあればいいと思っている。

どうやら基礎化粧品とはスキンケアとも言われるようで、日本も素晴らしい商品がたくさんあるから「日本でいろいろ試そう」と考えていた。でも、実はいろいろ試そうと思っていろいろ買っても、やはり自分の肌に合わない場合があって、かといって捨てるわけにもいかないから1ヶ月間無理やり使い続けたものもあった。本当に合わないときは家族に譲ったり。

フランスで20年暮らしていく中で私の肌質が変わったのか、日本で自分の肌に合うものを見つけるには1ヶ月という期間は短すぎたのか、たぶんそれは両方で、フランスでいつも使っている基礎化粧品が1ヶ月間ずっと恋しくてたまらなかった。

フランスに来た頃は、日本から持ってきた基礎化粧品しか使っていなかった。フランスでどの商品が自分に合っているのかわからなかったこともあり、しばらくは日本で買いだめしたものを使っていたのだけど、フランスに長年住むことになった時、日本へ一時帰国するたびに買いだめをするのも難しくなってきて、観念してフランスの商品を使い始めたら肌がそれに馴染んでいったようだ。もちろん、いくつか試した末だけど。

なので今度からは、基礎化粧品はフランスで使い慣れているものを持っていき、そのうえでお試しで使いたいと思うものを日本で探そうと思った。私の基礎化粧品なんて、洗顔料と保湿クリームだけなのだし。

続いて、
母国といえど、日本へ帰国する時は病気にかからないかとても心配になる。日本の保険には入っていないので医療費の全負担が気になってしまう。たとえ日本で診察を受けてもフランスの保険がおりるのかもしれないけど、そもそも事務関係が非常に苦手なのでそういう手続きは極力避けたい。せっかくの一時帰国中に病気にかからないように細心の注意を払うけれど、もし万が一何かあった時に、できるだけ自力で治したい。

運よく、と言うのは間違ってるかもしれないけれど、一時帰国の少し前に風邪をひいて、念のためにお医者さんに診てもらい、そのときに花粉症の薬も一緒に出してもらった。フランスでも花粉症の人は多くなってきたので、話は早い。無事に飲み薬と目薬をもらって、花粉大国の春の日本へ行く準備が整えることができた。風邪の時によく出される鎮痛剤(ドリプランやエフェラルガン、ダファルガンなどと言う)も処方してもらったので、頭痛や発熱が起きたときに飲むこともできる。

そのほか、私は喉を傷めやすいので、いつも飲んでいる喉薬も薬局で購入しておいた。日本では食欲が暴走するので、消化を助ける薬も。基礎化粧品と同じく、いつも飲み慣れている薬を持っていくと安心する。

最後は、渡し先未定のお土産
私の場合、日本の家族や友人にお土産を選ぶとき、「この人にはこれを」と渡し先を想定して選ぶ。スーツケース1個分はお土産で埋まるけど、日本へ着いて渡してしまえば空になるので問題ない。ワインは重いので限界があるけど。

すでに誰に何を渡すか決めておけば悩むことはないので楽だけど、もともと会う予定ではなかった人に会うことになったりもするので、そういうときに何かお土産を余分に持っていると非常に便利。これはどちらかというと「持っていけばよかった」というより今回の場合は「持って行ってよかった」と思ったものになる。以前、お土産を余分に持ってこればよかったと思うことがあったので、それ以来多めに持って行っている。

余談だけど、最近は日本でもフランスのものが簡単に手に入るようになってしまって、実家の近所のスーパーやコンビニでもフランスのお菓子を見かけるので、お土産選びには慎重にならないといけないなと思った。リクエストがあると選ぶのも楽だけど、何もないときは逆に困るし、悩みに悩んで選んだものが日本でも手に入ると知った時には何とも言えない気持ちになるから、リサーチはするべきだなと…



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