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7:母のお引っ越し騒動記

前回の記事です。

《母の退院》完結編で書いた通り母が退院して、そのまま私たちが住む、そして母がお引っ越ししてくる街に連れてきた。

ギリギリ歯を食いしばる(私が)進行ながら今のところ順調にきてる。次なるは本人がいないとできないという、デパートのポイントカード作成だ。サービスカウンターのあるフロアに到着し、エレベーターを降りるとすごい人でギョッとする。よく見るとお歳暮やお節の臨時売り場ができていて、その行列だった。あー、びっくり。時間はあんまりないからさ!

行列をすり抜け、サービスカウンターでポイントカードを作りたい旨を伝えた。

ご本人様でよろしいでしょうか?

と確認され、スタッフさんの目の前で母がプラスチックカードにサインする。はいはい。母を連れてきたのはその為ですからね。っていうか、たかがポイントカードでもそこまでする必要があるんでしたっけ?とも思う。たかが、って言葉は悪いけど。

そしたらですね、続いてスタッフの方から「スマホで登録して頂いたら今日から使えます」と説明がある。ん?登録しないともしかして使えないのですか?と聞くと、はいそうです。と。えええええ?そうなの?マジで?

でも使えないと言われたら、登録するしかないじゃないですか。母がスマホで登録できるとも思えないし。ちょっとシニアには難易度高くないすか。皆さんどうなさってるんだろ。

しょうがないので時計を睨みつつ、じゃぁお食事でもしながら登録しちゃいましょう。と思ったら、行こう!と思ったてたレストランが、パンデミックのせいなのか無くなってるーー!時間もないので、下のカジュアルなフードコートっぽいとこでいいよね、と向かう。

母の目が韓国料理のところでロックオンされたので、いそいそと着席し、夫は石焼ビビンパと何かのセット。私は母とシェアするので、制限のある母の食べられそうなソルロンタンと烏龍茶。母にも烏龍茶。なぜ夫のを覚えていないかと言うと、結局私が食べらたのは夫が完食して、私のが冷め切ってからだったから。

というのも、さっきのポイントカードの登録がね!すごい大変だったのだ。自分の機種だったらものの5分くらいで終わったと思う。こういうのは得意なほうで。

ところが、母のらくらくホンの入力方法は私が殆どしたことのないフリック入力。私が普段使ってるキーボードはらくらくホンでは使うことができないというのも調べて分かったので、仕方なくフリック入力で登録し始めた。数字はどうやって出すのか、記号はどうするのか、いちいちが面倒で。

さらにパスワードを登録しないといけないんだけど(何度も言うけど、た・か・が!ポイントカードです)、大文字小文字数字、全て組み合わせて8文字以上ですよ奥さん。なんの修行すか。苦行以外のなにものでもありませぬ。

そうこうして冷や汗を掻きつつ登録し終わった。(1度、分かりにくい入力し忘れ項目があって、又してもパスワードを2回入力させられて)

ところが、登録確認のメールが届く先を母が持ってる2つのパソコンメールの、あまり使ってない方のメアドにしてしまったのだ。これは、私の携帯の中に登録してるPCアドレスがそっちになってたからだ。本当に登録できたのか、そのURLは期限付きなのかそうじゃないのか。確認したくても、母はどうしてもパスワードを思い出せないという。

パスワードについては色々思うところもあるけど、今はひとまず置いておき、どうすっかー。マジっすかー。せっかく頑張って登録したし、母一人ではできるとは思えないし。困った。困った。と考えあぐねてると名案が浮かんだ。

そっか、ここでお買い物してポイントつけてもらって、使えたら登録OKってことじゃね?だったら、この食事の支払いの時に使ってみればいいんじゃん!!と。ということで(冷め切った)ソルロンタンを烏龍茶で流し込み、ふと見たら夫は完食済みと。

食べ終わり、母はお化粧室に歯磨きへ。夫はお会計へ。

使えましたよ!!クララが立った!くらいの勢いで夫と喜び合いました。夫は登録に関しては何にもしてないけど。(追記:ポイントカードの登録確認メールは、確認が取れたと帰宅した母から連絡がありました)

時計を見ると、見学の約束の15分前。行きましょう。

それにしてもポイントカード作るのって、こんなに大変なんでしたっけ。ちょっとびっくりです。マジで皆さんどうしてんの。そうそう、生年月日ね、母の生まれた年はギリギリセーフでした。あれより年上の方は作れないんですかねぇ。ちなみに入院してた母の最後の方のお隣の方は、すごくシャッキリとした90歳越えだったらしいです。(3,000円くらいするユンケルを頂いた。初めて見たよ!)