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【英語試験】CELPIPを受験してきた in Canada

こんにちは。当noteを読んでいただきありがとうございます。
2020年12月現在、カナダでワーホリをしてますMariです。自己紹介記事はこちら↓

さてさて、表題の通り英語の試験CELPIP(セルピップ)とやらを受けてきましたので、みなさんとざっくりシェアしていこうと思います。この試験は執筆現時点では日本で受けられないようですが、これからカナダに渡航する予定の人や、海外の英語試験について知りたい人にはためになる記事ではないかと思います。

公式サイトによるとインドや中国など、カナダへの移民が多い国を対象として、カナダにいなくとも受けられるようです。今後は韓国あたりが入ってきそうな予感がします。

数日後に結果が出たら、年明けにでもYouTubeにてあげていこうと思いますので、よかったらそちらも併せてご覧ください(*^-^*)

1.はじめにーCELPIPとは

日本語の公式サイトを見つけられなかったので(受験可能対象国でないので当然か)、うまくまとまっているサイトから引用させていただきます。

『カナダワット』さんのブログより

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)にて作られた、カナダ英語の英語検定です。ブリティッシュ英語やオーストラリア英語のように強いアクセントが無く、100%カナダ英語での発音なので、北米の英語に親しんでいる日本人やカナダで生活している人にとっては、比較的聞き取りやすい英語です。
CELPIP(セルピップ)の目的は、「カナダに永住する人、カナダ国籍を取得する人、カナダで英語を学ぶ人の全てに、自分の正確な英語力を知る機会を与えること」です。

はい、ということで目的は「永住権の申請など」であり、特徴としては「カナダ英語」である、ということです。IELTSでもGeneral moduleを受けることで永住権の申請に使えます。

私はIELTSを過去に2度受けたことがあるのですが、Listeningでは色んなアクセントをランダムで流しますので、一般的に北米アクセントに慣れている日本人からするとCELPIPの方が易しいかもしれません。

TCPM Japanさんのサイトより

CELPIP 試験の特徴:

(Reading - Writing - Listening - Speaking) の全科目をコンピューターで行います。専用ソフトウェアがインストールされた試験用パソコンが受験者に与えられ、試験プログラムの下でテストが行われます。試験官との対面試験はなく、内容もカナダでの生活シーンを背景としたものが多いことから難易度は IELTS と比較し、かなり易しいと言われております。

はい、ここ重要です。IELTSは基本ペーパーベースなんです。Writingも自筆で、スペルを間違えると減点対象になります。それに対してCELPIPは、全てコンピューターで完結します。TOEICのS&W(SpeakingとWriting)を受けたことがある人にとってはイメージしやすいんじゃないかと思います。


2.概要ー値段やスコア制度

次に気になるのが値段やどういう風にスキルを判定するかだと思います。
以下、執筆時点での料金です。

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ちなみに上記画像で左のGeneralが4技能全てを測るテストです。
右はListeningとSpeakingのみのテストになります。

はい、カナダドルで$280です。CA$1=80円で計算すると、約22400円です。安くないですね。IELTSより数十ドル安いです。IELTSについて詳しく知りたい方は私の動画を参照いただければと思います。

そしてスコアですが、このようになっています。

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(CELPIP英語公式サイトより)

12段階ですね。でもこれだとどのレベルがどのくらいの能力に匹敵するのか分かりづらいと思います。前出のTCPM Japanさんがとても分かりやすい表を載せていらっしゃったので、そちらを引用させていただくとこんな感じ。

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こちらはあくまで目安にしていただければと思います。
たとえば、右の「ネイティブレベル」や「大学院に入学できるレベル」はかなり主観が入るかと思います。TOEIC満点でもSpeakingに自信のない方もいますし、イギリスの大学院はIELTS7.0以上で入れることが多いです。

注目してほしいのは一番左のCLBという項目。これはどのスキームを使ってアプライするかにもよりますが、永住権を申請する際に「CLB○以上」と指定されるんですね。たとえばCLB7以上が必要とされる場合は、IELTSでは「6」以上、CELPIPでは「8」以上とる必要があると分かります。

また、試験のスコアは当日の試験問題との相性や、自身のコンディションによるところも大きいので、取りたかったスコアに届かなかったからといって落胆する必要はありません。試験と実際のコミュニケーション能力は必ずしも一致しません。

なお、試験の申込みはオンラインで行うことができます。私のいるバンクーバーでは毎週のように試験があり、会場も複数あったので申し込みしやすかったです。試験結果も試験から1週間以内にオンラインで確認できるとのことで、IELTSよりも早いですね。

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これはIELTSと異なり全てコンピューターで試験が行われることと、受験者数が影響しているのではないかと考えられます。

3.実際の試験内容

さて、ここまで試験のアウトラインについて話してきました。ここからは実際の試験の長さや内容についてざっくり見てみましょう。私が受験したGeneral(4技能を測るテスト)を例にとります。

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Listening 47-55min (Part1 to Part6)

Reading 55-60 min (Part1 to Part4)

Writing 53-60 min (Task1, Task2)

Speaking 15-20 min (Task1 to Task 8)

まず、試験の特徴としてそれぞれのパートで制限時間が設けられています。この点が自分で時間配分をするIELTSとは大きく異なります。(リスニングを除く)また、一度「Next」ボタンを押したり、設問で時間切れになった場合前の問題に戻ることができません。

試験の内容を順に説明していきます。こちらは2020年12月現在の情報ですので、これから受験する方は最新情報をあわせてチェックしてくださいね。

まず、リスニング。全て4択です。パートごとにダイアログ(会話)を聴いたあと、次に進んで質問を聴いて解答を選択するパターンや、ビデオを観たあとですでに画面に書かれてある質問に対して解答をプルダウンで選ぶタイプなどがあります。パートが進むごとに内容も日常会話からニュース記事になったりと難易度は上がっていきます。IELTSと違い記述式ではないので、スペリングに自信がない人も安心です。

つづいてリーディング。最初は手紙を読んで質問に答える形式です。その後、写真や表の入った広告などを見て、質問に沿ってそれぞれの情報を比較する問題が続きます。これはIELTS(General)のスキャニングという技術が役立ってきます。その後、よりアカデミックな内容(科学や環境問題など)が続きます。だいたいPart3は、質問となる文章がA-Dのどのパラグラフで言及されているか、あるいはNone of the avobe(記事内で言及されていない)かを問う形式です。なかなか文章で説明するのが難しいので、気になる方は公式サイト等でより詳しい情報を見てみることをオススメします。

お次はライティング。こちらはTask1が'Writing an email'(Eメールを書く)、Task2が'Survey' (調査に対して答える)という形式が多いです。それぞれ150-200 words書くように指示があります。こちらもコンピューター試験ならではで、ちゃんとタイピングした語数を数えて表示してくれます。これが鉛筆で書いては訂正・・・最後に文字数のカウント(私はそうしていた)をするIELTSと異なる点です。IELTSはWritingの形式がGeneralとAcademicで異なり、Academicの方が難しいと言われています。その点CELPIP WritingはIELTS Generalと似ているかもしれません。時間もIELTSに比べてたっぷりあるように感じました。

最後にスピーキング。これはあなたの好みによると思います。IELTSは対面で試験官と1対1で話すのに対し、CELPIPではコンピューターに向かって一人で喋り続ける形です。しかも、他の試験を受けている人たちに丸聞こえです。(逆もしかり)ただし、IELTSは試験官との相性によって喋りやすかったりそうでなかったりするのに対し(私の場合)、CELPIPは一人でブツブツ喋るスタイルなので、そういう意味でプレッシャーは軽減されるのではないかと思います。

喋る時間も60-90秒と決まっており、残り時間が表示されるので「やばい、喋りすぎて時間内にまとめられなかった!」ということが回避しやすいと思います。感想としてはTOEIC Speakingに似ているなぁと思いました。

4.おわりにー試験を受けてみて

試験当日

実際に受験した試験センター

本日試験をうけてホヤホヤなのですが、試験を受ける際に守秘義務があり、当日の問題等についてSNSやブログ等を通して内容を話すことは禁じられていると注意書きがありました。なので、試験内容を除いた感想をシェアしますね。

まず、IELTSほど肩の力を入れて望まなくてよかったのがメリットでした。
COVIDの規制中なのもあってか、私の会場では最大8人までしか受験できないようでした。また、IELTSと違い自分のペースで進められるのはせっかちな私にはよかったです(笑)。

ただし、間に休憩時間がありません!

つまり、一度スタートしたら4技能ぶっつづけなのです。
本日の試験ではリスニング→リーディング→ライティング→スピーキングの順で進みました。この間に休憩がないのはIELTSと大きくことなります。ただし、Writingは多くの人が時間があまると思うので、書き終わったら残りの時間に応じてお手洗いに行くことは可能です。(実際私はそうしました)

2018年にIELTSをロンドンで受験した際は、午前中にスピーキング以外を終えたものの、自分のスピーキングの番がやってくるのが午後4時だったため、数時間時間をつぶさなければなりませんでした。その点今回は、試験後に買い物をしても3時前には帰宅できたので、こうして執筆に時間を充てることができています。簡単にササっと済ませたい♪という人にはCELPIPは合っているのではないかと思います。(それでも全部あわせて約3時間かかりますが)

気になる結果は来週にはオンラインで確認できそうなので、また分かり次第動画にて報告したいと思っています。動画内ではブログでカバーしたことに加えて、実際にどのように対策したかについてもふれようと思いますので、これから受験する方は参考にしていただければと思います。

今回の記事はここまで。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

2020年12月 バンクーバーの自室より

5.今回の記事のYouTubeバージョンはこちら↓

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