ただでさえ子供は学校で散々勉強させられる。
朝から夕方まで、ぶっ通しで勉強。
更に塾でも勉強となると……私からすれば地獄そのもの。
望んで地獄に飛び込むタイプの子なら、むしろそこを自分の快適な住処に出来ると思いますが、望んでないのに押し付けられたら、誰だって嫌になるのでは？

大人なら想像すれば分かると思うんですよね。
「自分は定時で上がりたいのに、毎日毎日残業をさせられる。しかも家に仕事を持ち帰ってまで、更にやらないといけない。起きてから寝るまでずっと仕事じゃないか。あーあ、ゲームしたいなぁ」
この超絶ブラックな状況を、自ら望む人なんてレアです。

しかも子供にとっての勉強は、仕事と違って給料0です。
ノルマばかり課せられて、娯楽を娯楽と受け止める余裕さえない状態。
それでどうやって勉強を続けろと？
そりゃ、親ガチャ失敗とも言われますよ。
大人がブラック企業にいるのとは違って、子供は親を選べないのだから。
ブラック企業は辞めるか逃げるかすれば済みますけど、子供はたとえ家出をしたって親元に強制送還されますからねぇ。

まぁその超絶ブラックな状況に子を追い込んだ割には、子からの反抗が薄い事に驚きますけど。
私なら家を破壊しますから。
言葉で何とか自分の主張をしようとするだけ、利口なお子様ですよ。

それに、受験を応援する気が本当にある親なら、子供の話くらいちゃんと聞きますよ。
私の周りは中受した人ばかりなので、知ってますけど。
親の反応はどれもこう。
「本当は目の前の公立中学に行ってほしかった」としつつも、子供が自ら塾や学校の資料を集めてきたものだから、断れなかったと。（全員同じ日に進研ゼミの漫画みたいにやるよう同級生にアドバイスしたのは私ですけどね）
その上で勉強も一緒にやったり、休日には家族で図書館や博物館に行ったりしていましたよ。
親子の時間、子供のプライベートな時間を無視した受験計画を子に押し付けたら、そりゃ、どんな子だってやる気を削がれます。

大人なのにその辺を考えられないのは、なんか不思議ですよね。
自分が望まない業務を「今日中にやれ」と大量に押し付けられ、それを終わらせたと思ったら追加でまた大量に押し付けられる毎日を過ごしたら、少しは分かるんじゃないでしょうか。
少なくとも小六の子供よりは長く生きているのだから、想像力を働かせてほしいものです。

買ってくるんじゃなくて、卵焼きでも何でもいいから作ってあげればいいのに。
まさか卵を割って焼く、それすら出来ないという事なのでしょうか。（上手く巻けとは言わないよ、焼けばいいんだよ）
……受験を応援する親の視点から語った記事には到底思えないだけに、何だかモヤモヤします。

いやぁ、家を破壊されなかった事に感謝しないとですよ。
私がその子の立場にいたら、まず家の部屋一つくらいはぶっ壊れると思いますから。（ドアくらいなら破壊した事があるし）