こう暑いと脳みそが流れ出ちゃっていけない。そう思わない?

今更、言うまでもなく暑い。うん。暑いねぇ・・・。
私には大変できのいい弟がいてね、彼は勉強しなくてもずっと一番だった。いわゆる神童・天才児。

子供のころ、風邪をひいて鼻をかみながら寝ている、その弟の枕元に座って「鼻水って脳みそが出てるんだ。だから早く治らないとおまえの脳みそは全部、鼻水になってしまうんだよ」と言い放ったことがある。
季節は覚えていないけど、すごい勢いでギャン泣きされた。そして母親に思いっきり平手で殴られた。今なら通報だろうけど時は昭和。子供の泣き声と母親のビンタはありふれた光景だった。もちろん誰も驚かない。

いや、暑いねぇから始まって、急になんだとお思いかもしれないが。
地球さまがお怒りじゃー!って叫びながら逃げ惑うジジィと大衆が目に浮かんでしまうぐらい、ここ数年の地球はおかしくないか?

もはやね、一歩外に出た途端。それこそ、玄関からすぐ目の前の車に乗り込むだけの十数秒で、汗が。汗がひどい。あまりに勢いよく吹き出すものだから、つい「この汗が脳みそだったら人類やばくね?」と思ってしまって。
そこから、そういえば脳みそ出ちゃうで弟を泣かせたなと思いだしたという流れ。

更に、肌をジリジリと焼いていくかの如き、あの日差し。
車のボンネットで目玉焼きが作れるらしいじゃないか? それじゃ、人間のタンパク質だって固まるわなぁ。ああ、それが熱中症か。身体がボイルされた状態から内臓っちゅーか細胞が破壊されていくらしいね。コロナも細胞が破壊されるようだから、地球さまのお怒りは中からも外からも細胞レベルの攻撃をしてきているということだ。
そして暑いからエアコンの効いた室内にいる。すると今度はエアコン負けが始まったりして、結局のところ、過ごしにくいことこの上ない日本の夏。
焦げそうだよな。インド人の友人がインドより暑いって、案内した皇居の庭で、もうホテルに帰るとギブアップしたのは5年くらい前だったかな。

あ。別に今日は、だからこう過ごしましょうとか、コレ食べましょうとか、そんな前向きな話はひとつもないよ。暑くて焦げそうで脳みそでちゃうよねっていう、たんなるボヤキだ。だって。ホント、頭、働かなくて(笑)。

ああ、そうか。南国人がわりと能天気でアバウトなのは暑さのせいなのか。
ならばそろそろ日本人も、我が国は南国であるってことで、もう少し能天気にならないものかね。他人の芝生も自分の芝生もこんな温度じゃどうせ焼野原だ。隣をうらやむその前に、焼け野原の自前の庭にはハイビスカスでも植えときゃいいじゃないか。

身体中からだらだら流れて、蕩け出ちゃいそうな脳みそで、そんなことを思う夏の終わり(だといいな)。



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