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繁殖リタイア犬レナさんの抜歯手術

我が家の愛犬、ホワイトシュナウザーのレナさんとの出会いは3年前に記事に致しました。

此方⬇️の記事は多くの方に読んで頂けました。

2018年、レナさん7歳の頃我が家の家族となり現在10歳ですが、繁殖犬として人間の都合で沢山の赤ちゃんを産まされてしまった為、7歳の頃は既に歯がボロボロ、歯磨きの習慣もなく、状態の良くないグラグラな歯を毎日丁寧に磨く事が日課でしたが、このところ歯磨きを嫌がるようになって来ました。トリミング先でも毎回事情を説明し、歯石取りをお願いしていたのですが、先日のトリミングで
「レナちゃんの歯がこのところ急に弱って来ています。前回はまだ歯石取りができましたが、きっと、歯が弱って歯茎が腫れて痛いのか、口を開けるの嫌がりますよね。獣医師さんに相談されて、グラグラな歯は思い切って抜いてしまった方が良いと思います。」
とのトリマーさんのアドバイスに、すぐに病院へ行き、獣医師さんに診て頂くと
「殆どの歯がグラグラで弱っていて、このままでは歯茎の炎症が進んでしまうので、今の内に弱っている歯は麻酔をかけて全て抜いてしまった方が良いです。犬歯4本もしっかり診てみなければわかりませんが、その時の判断で抜いてしまうかもしれません。」
との事。レナさんも10歳ですから、今後もっと年を重ねてからの麻酔手術は体力的にも精神的にも負担が大きすぎると思い、全身麻酔で歯を抜く事となりました。

レナさんが劣悪な環境にいた繁殖犬だったという事は、レナさんが語らずともわかります。老化も一般的な犬より早いでしょうし、歯がボロボロなのもそれだけの事があったからなのですよね。
(人間の私でも、二人出産しただけで、産後は髪がごっそり抜けたり歯が弱くなったりしました。出産って大変だと改めて思いました。)

レナさんは病院へ行ってもとても静かで、何をされても抵抗せずおとなしく黙っています。何をされても怒ったり吠えたりしません。そんな静かなレナさんも怒って吠える事があります。それは突然宅急便など知らない誰かが我が家を訪れる時で、まるで私を守るかの如く「余所者は入って来ないで!」と、私の前に立ち怒ります。私の身の危険を案じながら玄関に向かって吠えるレナさんを見ていると、繁殖犬として辛い思いをして来たレナさんだからこそ、世の中には恐ろしい人間もいる、そんな恐ろしい人間から私を守らなければ、という必死な思いに泣きそうになります。
レナさんはおそらく大柄で、声の低い男性から酷い虐待を受けていたと思います。テレビから男性の低い声が聞こえると怯えていましたし、夫は声が低く大柄なのですが、最初は夫を警戒し絶対近寄らず、夫から近寄ると唸ったり吠えたりしていました。(息子は外見が華奢で柔らかく、中性的だからなのかレナさんは全く警戒せず最初からなつき、夫は一人だけレナさんから嫌われてショックだったようですが、今ではレナさんは夫にもべったり甘えるようになりました。矢張り信頼関係は少しずつゆっくり築いて行けるものですね。息子曰く、「父上の顔は厳ついですからね、映画の悪役によく出てきそうな。いえ、これは褒め言葉ですよ。ネロさんも顔は怖くて厳ついけど心は優しかった、僕はそういう温かみが滲み出る強面な表情憧れますけどね。僕とは真逆なので。」との事でした。夫は心が乙女なところがありますので息子の言葉にも少々ショックだったようです。)

我慢強く心優しいレナさん、抜歯手術を無事終えました。最終的に、レナさんの歯は現在上下犬歯4本だけ残りました。(通院手術のストレスで一時的にお腹の調子が悪くなりましたが、それも現在治ってホッとしています。)
獣医師さん曰く

「犬歯は微妙でしたが、残した方が顎の骨が折れたり等負担がかかる心配がなくなると判断しました。」

との事です。4本の歯はできるだけ残しながら、毎日丁寧に歯磨きをしながら、カルシウム補給の為、ワンちゃん用の煮干しやお腹に優しいワンちゃん用の牛乳も与えています。

抜歯を終え、帰宅しホッとするレナさん。エリザベスカラー姿。

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翌日はエリザベスカラーも取れて、点滴のガーゼも取れ、異常なしでホッとしました。

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レナさんがお腹を壊した事に心配した夫は「腹巻き買って来た!」と言うので着せてみると、背中は覆われていますが肝心なお腹は全然保温されず・・・あのさ、これって腹巻ではなくフリースの可愛いお洋服だよね💧それに動物さんたちはこの季節床暖の上で溶けてますから腹巻は必要ないし、寧ろ暑いのでは?とも思ったのですけど、まあ、夫婦揃って過保護ですわ💦
生まれて初めて服のようなものを着せられ戸惑うレナさん⬇️あまりお腹の調子が良くないようでしたらいよいよ不器用な私がアラカンの手習いで編み物を習ってレナさんの腹巻でも編みましょうかね😅

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「いや、マリアが編み物なんて、腹巻完成まで何年かかるかわからない。」

と、夫は今度はパジャマのようなお腹もすっぽり温かな服を購入。戸惑うレナさん💦 術後、傷口を舐めないよう作られた服のようです。

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私たちの心配を他所に今はすっかりお腹の調子も良くなったレナさん、残った4本の歯を大事にしながらこれからも他の子達とのんびり楽しく過ごしましょうね🍀

そうそう❣️レナさん、我が家に来て3年で「お座り」「待て」「よし」の3つがわかるようになったのです💕 犬ならそんなの当然でしょ、と思われるでしょうけれど、レナさん、7歳までずっと劣悪な環境に閉じ込められ繁殖犬として過ごしていましたので、トイレも覚えられず、まして「お座り」「待て」などの躾も全くされていませんでした。
私は特別犬に芸をして欲しいから覚えさせたいわけではなく、何かあった時に「待て」や「お座り」がわかると危険を予防出来、安心と思うからです。今は天国にいるルナさんは生後2〜3ヶ月くらいに覚えられましたが、レナさんはもう7歳でしたし、人間年齢ですと40代。トイレを覚えてくれただけで十分とは思いましたが、自然に私との信頼関係が出来ましたので、駄目元で「お座り」「待て」「よし」を根気よく教えてみました。そうすると、このところ「お座り」「待て」「よし」がわかるようになり、家族もとても驚いています。私も40代といえばベルギーで初めてフランス語を覚えましたし、レナさんの「覚えたい!」という意欲的にキラキラ輝く瞳を信じて正解でした✨
レナさん、本当に良く頑張ったね😊👍

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