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兆し1 色に救われる

「やばい、もうすぐバーゲンが終わる」1月の終わり、滑り込みで複合施設に入る。洋服が並ぶショップをいくつか見るが、結局、何も買えない。洋服を買うにはある一定のテンションが必要かもしれない。ここのところしばらく冬ごもりをしていて、街もしばらく歩いていなかった。テンションが冬そのものだったから、洋服へ欲求が、そんなに育っていなかった。

それでも、所在ないまま、少しぶらぶらした。すると、何か綺麗な色と形のセーターが一枚欲しい、というのがだんだんとわかってきた。わかってきたあたりで、惰性で乗っていた、ぐるぐると上へ誘導されるつくりのエスカレーターで行き着いた階にはもう洋服はなく、そこは家具のフロアであった。

と、そこに飛び込んできたのが、あふれんばかりの色、そして、あふれんばかりの花、春の色で飾られたフランフランのお店だった。

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それまで抜けて来た洋服のフロアは、白と黒と茶と緑、紺。冬の色だった。ところが今、唐突に目の前に現れたこの店は、圧倒的な色、色の洪水で溢れていた。鮮やかでPOPな色たちは、圧倒的なスピードで体に入ってきた。やばい。このフロアの物、全部欲しい。瞬時に物欲が上昇した。

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片づけ魔法の勢いがすごいコンマリちゃんの原典ではないかと踏んでいる カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば未来がひらける』(小学館文庫)の中に、こんな一節がある。

― 私たちは自分のそのときのエネルギーの波動に会った色、生地、デザインの服を選びます。そして人には、様々な色の時期があるのです。(中略)すっかりこの色を自分の中に取り込んだ今では、ほとんどこれらの服を身に付けることはありません。―


色は、体を助ける。食べるように色を体に取り込む。フランフランのお店の中に入ったら、乾いたときに飲む水のスピードで、色という色が細胞に沁みわたっていくのがわかった。自分の中にこんな「色」への欲求があったとは、ここへ来るまでまったく気が付かなかった。

冬にいくつか買った洋服はすべて黒だった。黒が悪いわけではない。集中する時、人は黒を身に付ける。クリエイターや職人に黒を着る人が多い。自我を抑えて黒子になり、表現する中身に色を与えていく。そういう作業をするとき自然と黒を選ぶと聞いたことがある。

加えて性格が頑固な時、自分を守りたい時も、黒を身に付けるそうだ。これ以上黒について語ると色分析と心理学の本を引っ張り出すことになるのでこの辺で止めるとして、要は、私はこの冬、黒モードでひたすら仕事をして請負の書き仕事をしていた。確かにそういう時期だった。黒の力を借りていた。

でもこのフランフランの前に着て、「色!色がほしい」と、一気に色々モードになった。

すると、今まで目につかなかった色の情報が一気に押し寄せてくる。
やってきた色の情報を張り付けておこうと思う。好きな色を集めていたら元気が出てきた。noteを書くのは自分への効果大だと思った。なんどもこの画面を見て、そして色へ足を運ぼう。色は匂へど散りぬるを我が世誰そ常ならむ、と口ずさみつつ、人は色へと向かうサガ。世は立春が明けて、春が芽吹いている。

欲しいものがわかったので、何も買わずに帰る。でも気持ちは十分何かを買ったときのようだった。欲しい色の服に出会うまで、今は待とう。


増田セバスチャンさん http://sebastianz.jugem.jp/?eid=761

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村上隆さん 五百羅漢図展 http://www.mori.art.museum/jp/index.html

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アレックス・グレイ 目に見えない世界を目に見える色で描く画家【Alex Greyの画力が凄すぎると話題に!】http://matome.naver.jp/odai/2137300239624164901

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窪之内英策さん 今渋谷マルイで個展やってる。ツイッターが愛と職人魂に溢れて好き。http://tsukurunomori.jp/lovely/

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蜷川実花さん。昔の無料壁紙。

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宇宙ガラス 綺麗思っていつも眺めている
http://www.plusalpha-glass.com/

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FJD(藤田二郎)さん 現在伊勢丹で展覧会中 http://fjd.jp/

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友人が全身色まみれになる遊びをやっていたが、カラフルランって名前あったのか。そしてインド発祥だったのか。https://retrip.jp/articles/1840/

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メキシコ中部の世界遺産の街「グアナファト」http://guide.travel.co.jp/article/11154/

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唯一行ったことのあるアジア。台湾。行ってよかった。http://mery.jp/70172

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海外のインテリアサイトは癒し http://www.desiretoinspire.net/

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MAISHA 好きだったインテリア雑誌MAISHAが休刊。編集点好きだった。カラーページなのに500円て安すぎたからじゃないのか。。。自分ちのストックを見てしのいでいる。

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花時間 ほか花の雑誌 本屋で立ち読みするだけで元気出る。

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去年いただいたバラ。すごく嬉しかった。肉感的で生きてるみたいだ。花の写真はまた別にまとめよう。

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カーペット、キリム、ギャッベ 
中東方面の織物に心底惹かれる。一生に一枚欲しいと思うと元気が出る。これはオマーン国大使館にあった床カーペットの貴重な一枚。

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宇宙 NASAの写真サイト。写真の使用は太っ腹な意見JAXA。

https://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/index.html

http://iss.jaxa.jp/help/nasa_image_guideline.html

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毎日の空の美しさに救われている。冬の夕焼けの美しいこと。こういう日、歩きに出れるのは、きっと人生の宝物のひとつ。

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