自分の思いを言葉にするって本当に面倒くさいことだな。
動物とのふれあいに癒されるのは、たぶん非言語でコミュニケーションをとれるからだ思う。
あ、ここが気持ちいいのかもしれないな、おなかすいてそうだな。眠そうだな。
感じたことを言葉にしなくていい。寄り添おうとしなくていい。
動物はただ自分らしく生きているだけであって、こちらの言葉によって反応を変えることはないから。
何も言わなくても、文句を言われない関係。
 
逆にこちらが泣いていても、動物たちは声をかけてきたりしない。
とても楽だ。
動物によっては、いつもと違う様子に何らかのアクションを取る子もいる。
だけど人間みたいに「どうしたの」なんて言わない。
泣いてる理由を追及してきたりしない。
こちらの言葉が出てくるのを待って話を聞こうとしたりしない。
ただ見つめていたり、体を寄せてきたり、黙ってそばにいてくれたり、離れて行ったりする。
それぞれの行動に悪意はないし、善意も多分ない。本能的。
わたしは、その行動の裏にある思いや考えを読み取ろうとしなくていい。
それが楽なんだよなあ。
人間って色々考えすぎるから、自分のことも面倒くさいやつだと思うし、他人に変に関わられるのも面倒。
その面倒さに救われることもあるのかな。
今はひどく重たく感じるだけなんだけど。
 
 泣きたいときに泣きたいな。