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会社を辞めるべきサイン

あなたが今どこかの会社に雇われて働いているとしましょう。
今の会社や仕事が好きであれば一生勤めるのも良いですし、もし、何か他のことを始めたいと思って辞めるのもあなたの自由です。

つい20年前までの日本社会では、会社を転職するのはあまり良くないという印象がありました。
一度勤めたらその会社で一生勤め上げるのが美徳とされている雰囲気がありました。

しかし、あれから時代は急速に変わり、今では転職をするのは当たり前のようになっています。

これはとても良い流れだと思います。

会社が人を雇うのは、本来、お金儲けのためであって、あなたの人生の面倒まで見てくれることはありません。

あなたが雇われる側であった場合、今の会社で働き続けるのか、他の会社に転職するのかは、完全にあなたの自由なのです。

今働いている会社の仕事にそこそこ満足していて、できればこれからもずっと働き続けたいのであれば、働き続けた方がより幸せでしょう。

しかし、問題は、今働いている会社の仕事が嫌いでいつか辞めたいと思っている場合です。

実際、色々な人のお話を聞かせていただく中で感じたことは、非常に多くの人が今働いている会社に対して何らかの問題を抱えており、できれば転職したい、と考えているということです。

もし、今の職場での仕事が自身の人生の方向性と合わなくなったりして、本当は仕事を変えるべきであるのに、嫌々ながら自分に鞭打って続けようとしていると、何らかの形で軌道修正を促すサインが訪れます。

私自身に起きた過去の経験や色々な人から聞いた話などから、仕事を辞めるべきときに訪れるサインの多くは、以下のような事象を通して現れる場合が多いです。

・上司からパワハラや嫌がらせを受けるようになる。

・仕事に興味関心が持てない時期が何か月間も続くようになる。

・体や精神の不調が続くようになり、ひどい時は働くことが困難な状況に陥ってしまう。

・交通事故に遭う。

・会社側から退職を促される(退職勧奨など)。

・会社を解雇される。


この他にも人によって多種多様なサインの現れ方がありますが、重要なのは、自分にやって来たサインを素直に受け止めることが出来るかどうかです。

ちなみに、上記に挙げた代表的なサインのうち、私は交通事故に遭う以外は全て体験しています。

これらのサインは、仕事を辞めて新しい道に進むべき時であるにも関わらず、我慢して同じ職場に留まろうとしたときに起きる、強制的な後押しのようなもので、サインが来たときは、「なんで自分だけがこんな目に?」、と思うかもしれませんが、人生がより良い方向に導かれているサインとして肯定的に受け止めるべきでしょう。

全ての人にはこの世で果たすべき役割があります。

この与えられた役割を喜びをもって生き切ることで充実した人生を送ることができるようになるでしょう。

ある人はサラリーマンとして会社の中で果たすべき役割があるでしょうし、また、ある人は作家やフリーライターなどとして世の中に情報発信をしていく役割をもった人もいるでしょう。

常に与えられるサインを感じ取って、それに従って生きることが本来のあなたらしい人生を生きることにつながります。

中には、理系の大学院まで行って修士課程や博士課程を修了したけれども、人生の途中で、作家に転身したりクリエイティブな仕事をするようになる人もたくさんいらっしゃいます。

学校で専攻した内容がこうだからとか、これまで勤めていた会社の職種がこうだからとかは全く関係ありません。

漫画家の手塚治虫さんは医学部を卒業し、医者を目指していましたが、好きな漫画を描くということが辞められず、漫画家になりました。

普通であれば、せっかく高い学費と時間を費やして医学の勉強を志したのだから、医者になると考えるでしょう。

しかし、手塚治虫さんは安定して将来が約束された医者になることを選択せず、将来が全く約束されていない漫画家という道を選択しました。

その結果、後世の日本の漫画史にどれだけの功績を残したかは誰もが知るところです。

通常、サインというのは、心の声として静かに自分の内側で感じられます。
この声を素直に受け取り、自分が本当に進みたい道に方向転換出来れば良いのですが、私たち人間は安全を好む生き物であり、心理学で言うところの、ホメオスタシスという、恒常性維持機能が働きます。
恒常性維持機能とは、人が、変化を拒んで同じ状態でいようとする心理、のことです。

ですので、心の声に従って思い切って人生の方向転換をするのは、安全を求める私たち人間にとってそれほど簡単なことではありません。

しかし、だからと言って、嫌々ながらやりたくも無い仕事を続けていると、何らかのサインがさまざまな形で起きるようになります。

私は、このサインを20年間も拒み続けた結果、心身がボロボロになり、働けない状態となり、最終的には退職することを余儀なくされました。

皆さんには、私と同じような苦労を味わって欲しくありません。

是非、心を静めて心の声に耳を澄ませるようにしてください。

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