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マリエの芸術録

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音楽・演劇・映画・アートなどを鑑賞して 引き出された感情や体験の記録。
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記事一覧

タイピスト!の話。〜「マリエの部屋#2」公開してます〜

『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』(私の好きなアート(映画や絵画など)を紹介し、それを音楽にする企画) 第2回目を公開しております。 今回取り上げる作品はフランス映画「タイピスト!」 とにかく可愛くて元気が出る作品です。 そして「マリエの音楽」コーナーは、渋谷系を意識した楽曲に挑戦。お気に入りです。 今回も作品に合わせた衣装でお送りします。ぜひご覧ください。 『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』を始めた経緯と 第0回動画はこちらから

ねえ、ねじまき鳥さん、〜村上春樹のことなど微塵も知らないのに、の話。〜

これは、世界がコロナに飲み込まれる、ほんの少し前に書きかけたもの。 2020.2.15に観劇した「ねじまき鳥クロニクル」を観た興奮と そのままおぼつかない足で2回目のチケットを買って、まさかそれが観れなくなるなんて微塵も思っていなかった時の記憶。 そして中止が決まった後に少しだけ加筆した記録。 ◆ 学生の頃に偶然観に行った『100万回生きたねこ』 そこですっかり彼女の作品に魅了され 大人になってしばらくしてからの『羅生門』 そして今回の『ねじまき鳥クロニクル』 イン

ジュディット・ホテルの話。〜「マリエの部屋#1」公開しました〜

以前「始めます!」と宣言した『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』(私の好きなアート(映画や絵画など)を紹介し、それを音楽にする企画) 第1回目を公開ました。 今回取り上げる作品は My French Film Festivalの「ジュディット・ホテル」 それから世紀末美術の話もしております。どんな関連性が……? 今回の作品に合わせた衣装でお送りします。ぜひご覧ください。 『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』を始めた経緯と 第0回動画はこちらから

秘密の部屋の窓を開けてみた話。〜芸術の垣根を超えてみる〜

"秘密の部屋" なんて大それた、子供の頃にみんなが夢中で読んだ魔法使いの話みたいなタイトルをつけてしまったのですが。 この度、自分の部屋の窓を開けて、部屋から声をお届けする企画「マリエの部屋〜Pièce de Marie〜」を始めてみることにしました。 自分の部屋は、ほとんど誰も招き入れることのない空間であり、今までは自分の部屋と外の世界がつながる、ということはまず考えられなかったのですが 今までみなさんと空気や感情を共有していた"ライブハウスやステージの上"という空間

志村正彦と数年ぶりに向き合ったらどうなるのか、の話。〜12月24日の真夜中二時(26時)過ぎに〜

買ったばかりのプレイヤーでレコードを聞いていたら 真夜中二時過ぎになってしまった 今日は息も白いだろうし、二人で街を抜け出したいところだが あいにく私は一人だ 今日はフジファブリックの志村正彦の命日だった 私が彼の魅力にとりつかれたのは 皮肉なことに命日より後である どうして人間の魅力は亡くなった後に匂い立つのだろうか 亡くなった後にその魅力に気づいたことは少なくない "もう永遠に戻らないもの"が放つ魅力は凄まじい 生き死にに関わらずその人が持っている魅力だけでも十

Mama, just killed a man〜ボヘミアンラプソディと、歌詞の話。

観てきました、ボヘミアンラプソディ。 ずっと泣いてました。 クイーンの楽曲の暴力的なほど人の心を持っていく力と 伝記ではなくひとつの"エンターテイメント"として完成されていたけれど これが実在していた人間の話だという重たさ(←薄っぺらいの反義語として使いたい) そして他人事と思えないちょっとした言葉やシーンに。 トンマナ合わせて、魔女みたいな紫の古着で行きました もともとクイーンファンな訳でもなく 楽曲と簡単な背景を知っているくらいでしたが あまりにも感動して