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【ピアノ】悲愴3楽章暗譜できたかもと思ったミニ演奏会

足かけ8年弾き続けているベートーベンソナタの悲愴3楽章。せっかくならと暗譜に挑戦しました。練習しているうちにいつの間にか覚えてた、という瑞々しい頭は今はいずこ。ひたすら努力努力のひと月でした。聴いていた娘が覚えてしまうほど練習したのになかなか本人=ごきげんママ♡が覚えられない悔しさ、情けなさ。

一週間前くらいにようやく一通り覚えられてから最後のページの左右のリズムが違うと気づき修正に時間がかかりました。完璧にはできるようにならなかった。

覚えると言っても音だけ覚えるのではなく、指使いも覚えないとその続きが弾けなくなります。クレッシェンドだの、スタッカートだのも覚えないと曲らしくなりません。右手左手もちろん動きが違うし、かと言ってスムーズにつながらないといけない、バランスも大事。7ページの楽譜にどれほどたくさんの情報が盛り込まれていることか。

家でヘッドホンで練習、家で音出しして練習、レッスンでグランドピアノで弾く、レンタルスタジオのグランドピアノで練習。8分ほどの曲のために夥しい時間を投下して、1番の収穫は鍵盤を見ながら弾けるようになったこと。この感覚はこれまで知りませんでした。

楽譜をずっと目で追ってないとどこまで弾いたかわからなくなるのが心配でパソコンのキーボードのようにブラインドタッチになっていました。でも暗譜するときに指の形や置く場所も重要なキーになることがわかりました。

多少の不安は抱えながら、当日を迎えました。

まず娘がドビュッシーの『西風の見たもの』、リストの『軽やかさ』と『ラ・カンパネラ』を演奏。就活中につきほぼノー練習で楽譜あり。高校生の時や大学に入ってレッスンで教わったレパートリーで、指がよく動いて若さ溢れる演奏でした。

次に私のピアノの先生がラヴェルの『クープランドの墓』を激しく歯切れよく弾かれました。演奏会の常連になってくれてます。

3人目は今回関西からピアノ披露を口実に上京して来た同級生がショパンの『華麗なる大円舞曲』とドビュッシーの『アラベスク』を正確に暗譜して揺るぎないテンポで弾いてくれました。

その次はまたまた華麗なるバッハ弾きの同級生の出番。今回はご家庭の事情であまり練習できなかったと言いつつランゲの『花の歌』を暗譜で弾いてくれたのはなんの冗談かと思うほど素敵。才能にジェラシーが…

最後に私がまず『悲愴』を弾きました。あまりの緊張で最初飛ばしすぎて2ページ目のいつも間違えるはずのないところで躓く、躓く、躓く。コピーを取り出してさあ立て直し。そのあとはレッスンで教わった要素を盛り込みながら苦手で何度も練習したところはクリアできました。

『舟歌』を弾く頃にはようやく我に帰り楽譜もあったので落ち着いてゆったり、左右のバランスもばっちり(先生の感想)弾けて晴れ晴れ。また3月に向けてたくさん弾こうと思います。

ご褒美にみんなで外苑前の銀杏を見に行きました。こうして今年の芸術の秋も去り行くのでした。

皆様は週末いかがお過ごしですか?
冷えてきましたからどうぞ暖かくなさってくださいね。

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