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80代女性がやってるお仕事三選

最近パワフルなお姉様方に接することが多い。世の中には色々な職業があるものだと改めて思う。新卒から終身雇用に拘らなくてもこんなに多様でしなやかな働き方があるものだと感じたのでご紹介しようと思う。

まずは不動産経営と管理をしていらっしゃる方。全くゼロからご夫婦で長年かけてコツコツ買い集めた物件を業者に任せず自分で管理して空いたら周旋屋さんと呼んでいる駅前の不動産屋さんのお尻を叩いて1日でも早く借りてくれる人を探そうとする。30年前にご主人を亡くすも売ってくれ売ってくれという電話が毎日のようにかかってくるのよね、とコミュニケーションを楽しむかのようにお元気に過ごされている。経費の勘定なども日々記載して弥生会計に入力。御年84歳。

お二人目は麻雀教室の先生。50代でカルチャー教室の受付として働き始めたときは遊び方も知らずお客さんの質問に答えたくお勉強を始めたそう。人数が足りない時に借り出されたりしたのがスタートで女性向けの教室を開くまでになり都心とご自宅で今も現役で教えておられる。自宅には4卓設置しておやつやお茶を出しながら和やかなサロンに。ご自身の腕前は五段とのこと、点数の数え方など脳トレには最適そう。お孫さんやそのガールフレンドもお休みの日には興じにきて賑やかな老後をご主人さまの看病もしつつ明るくお過ごし。もうすぐ82歳のお誕生日を迎えられる。

最後は四柱推命の先生。この方も42歳で門を叩いてから今まで2人の先生に教わったことをお仕事になさっている。恋愛相談、結婚相談、命名判断から事業の相談まで大勢の優良顧客に信頼されてご活躍。知り合いの鑑定に同席したところ難しい暦の読み解きをわかりやすく解説してくださりその人気ぶりに納得した。先生によると人生の85%は生年月日で決まり残り15%が名前で決まるそう。信じるものは救われる?私の運勢については怖くて鑑定していただくのを控えたけれどお勉強熱心なことには頭が下がる。

人生100年時代と叫ばれて久しくなった。57歳の同級生は現役から退いたら何しようかなと考えを巡らしたり、別の人はパートをやめたら社会のつながりがなくなるからしばらくはこのままがいいかなと言ってみたり、まだまだ家族のために自分の時間が取れない人もいたりとその年代らしいことを言う。

若い人たちも時代に合わせて働き方を模索している。女性でも経済的に自立することは大切。老後は別に仕事を持たなくても心身健やかでさえあればいいけれど先輩女性のいきいきした姿には学ぶところが多い。さあ、私なら何をしているかしら。とにかく今日1日が無事でありますように。


スイスの春

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