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母と伊勢鳥羽旅①

前回の母との旅から半年、そろそろどこかへリベンジに行きたくなった。リベンジとは、前回の宮島の旅であろうことかコロナを発症して旅行を中断することになってしまったから。

50代の私が東京から流行り病を運び80代の母を大変な目に合わせるという大惨事…思い出すのもツライ。しかも娘は絶賛就活中だったなぁ。

 

この世代の親子が選ぶ旅先は何故にここまでスピリチュアルで信心深いのだろう。厳島神社の次は伊勢神宮に決まった。五十鈴川駅のホームで待ち合わせができるということは80代としてはしっかりしている母に感謝。

乗る新幹線の時刻と泊まる宿のみ決定していて、後のスケジュールはその日に決めるという行き当たりばったりでも十分楽しめるということを今回も証明できた。新幹線の車内でネットで調べたレンタル着物でおかげ横丁を散策してからホテルに向かうのが1日目。

夢小町さんというお店に五十鈴川駅から電話を入れて、当日ですが今から行ってもいいですか?と伺うと2人ならいいですよと快諾していただいた。レンタル着物をするのは初めてで、我々の年齢を伝えて似合いそうなものがあることを確認してタクシーに乗り込んだ。

1,000円あまりでおかげ横丁に連れて行ってもらってまずは着物屋さんへ直行。ひもの塾というお店を右に曲がってしばらく歩いた民家が目的地。

お着物を選ぶのにもっと時間をかけたかったけどピンと来た2着をそれは手際良くきちんと着せてもらえてみるみるうちに出来上がる2人。さすがプロだ。

鎌倉や浅草あたりではもっとたくさんレンタル着物をしているお嬢さんたちや海外からの観光客を見かけるけどおかげ横丁ではこの日私たちしか見当たらなかった。私のヘアも含めて2人で9,000円でこんなに楽しい遊びができるなんて。

さあ、お昼ご飯。手こね寿司に決まりでしょうとすし久さんへ。厚みのある鰹をしっかり漬けにしたものが並んでいて、名物料理を堪能。揚げたての天ぷらも美味しくいただきました。

この日はまたとない快晴で、母娘旅を祝福してくれているよう。

映画のセットのような古い木造建築がこれだけの規模で維持されていることに感心しながら山野草のお店やお土産物のお店をそぞろ歩きして、

赤福氷を食し

4時半にはお着物を返してCANパスというバスで鳥羽駅まで移動。

二見浦や夫婦岩は小学校の臨海学校で訪れて以来の懐かしい場所。東京方面からは結構遠いので足が遠のいていたけれど、昭和40年代には親や町内会から夏になると海水浴に連れてきてもらっていた海なのでした。

送迎バスで着いたホテルは海に囲まれた大きなお宿で、従業員の皆さんがとてもホスピタリティにあふれてゆったり気持ちよく過ごすことができた。ツツジに囲まれた露天風呂から海と大きなお月様を眺め、非日常をとくと味わうことができた。お風呂のお湯に日頃の疲れが全て溶け出したようだった。

初めて行く土地も、懐かしい場所も、2度と来られないかもと思いながら旅すると噛み締める気になる。お気づきの通りこの日はお伊勢参りは果たせないまま宿に着いた。それはまた②で書く予定です。

皆様もどうぞ良い連休をお過ごしください。

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