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タロットリーダーに必要かもしれない英語の話(4)

母語の読解スキルについて話をしよう

英語を専門的に習っていたころに言われたのは「英語の読解力は母語の理解力を超えることはない」「母語の獲得の臨界点は10歳」ということです。
われわれは、母語をベースとして、思考を展開するわけですので、日本語で読めない論文が英語で読めるわけないのです。当たり前体操かよ、と鼻で笑いがちですが、先に日本語がんばれになってくるんでございます。

翻訳の場合は特にそうなのですが、「自然な日本語とは何か」問題に直面すると思います。関係代名詞の訳し方や、受動態の訳し方、直接話法、間接話法の時の学校英語での訳にイラっとした方は多いと思います。

では「自然な日本語」訳を作るために必要なことは何かというと。日本語で書かれた文章のパターンをどれだけたくさん知っているかということであり。

つまり。読書量というか、文章を読んだ量に正比例するのではないかと何の論拠もなく体感で思っています。

ずいぶん昔に、家庭教師で現代国語を教えていたことがあり
「国語で点数が取れない生徒」なんですが。
そもそもの読書体験が圧倒的に少ない。文章に慣れさせて、入試レベルの
文章量に慣れさせるところから始めなきゃいけない。

ゆえに、堅苦しい論文や、難解な小説ではなく、興味を持ちそうな話題のを選んで、それを「国語の問題に出そうな形」にアレンジしていく非常にパーソナルなやり方を取っていました。

小説よりも、エッセイや、説明文、社説などを選んで、平易な日本語で
「読解」のコツみたいなものを教えておりました。
文法用語を使ったルールを教えるより、「楽しみながら身につく」を
意識しておりました。
結果、半年くらいでもちろん生徒さんによりますが、7割くらいまでとれるようにして、希望の学校に合格してきました。

自分の場合、英字新聞を読んで、要約をする訓練をしたことがあります。
それを日本語でやるのもいいかもしれません。

新聞の社説でもお堅めの雑誌の記事でもいいんですが、要はこの段落は何が言いたいのかということを一行で言えるようにする。
とても簡単ですけど、やっていくと早く読めるようになるし、要約を目標とすることで、日本語の文法や運用を意識するようになります。

結局、訓練ばかりになってしまうのは、自分のどこかに昭和スポ根アニメのスピリットが宿っておる可能性はあります。

学問に王道なし。て話ですよね。多分。(今回も読み返すと占いに全く関係ない話になりました……)





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