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過去の失敗から学んだ「成長における”小さな”失敗」の重要性

この記事は、root Design Advent Calendar 2023 の12月17日分の記事です。

こんにちは、今年も大小さまざまな失敗をしてきたrootのがたまりです。

「落ち込んでる暇なんかない。落ち込んでも何も生産されないのだ。」
失敗した時、私は最近こう思うようになりました。以前は失敗のたびに毎回どっぷり落ち込んでいましたが、ある出来事をきっかけに「落ち込んる暇があったら何かを生み出そう。時間は有限。今自分がすべきことはなんだ?」と切り替えるようになりました。

きっかけは2つあります。1つは、root Design Partnership Policyで成長には小さい失敗の積み重ねが必要だと気づいたこと。もう1つは、過去の経験から大きな失敗は事業成長の機会を奪うのを実感したことです。

今回は事業やプロダクトづくりにおける失敗の捉え方・重要性について書いてみます。「自分の失敗経験やそこで得られた知見を今のプロジェクトや事業成長に活かしたい、最大化させていきたい」と思っているデザイナーさんにぜひ読んでいただきたいです。

小さい失敗の積み重ねが成長へつながる

先日root Design Partnership Policyがリリースされました。全部で6つありますが、そのうちの1つに「失敗を重ねた先に成長がある」というポリシーがあります。

6つあるroot Design Partnership Policyのうちの1つ「失敗を重ねた先に成長がある」

このポリシーには、「小さな失敗を繰り返さないとわかることが少ない。失敗に怯えて行動に移さないとわかることが増えないので、失敗に慣れることが必要。失敗は悪い意味ではないというカルチャーをrootに作りたい」という代表の西村さんの意図が込められています。

私はこれまで失敗をネガティブなものと捉えていましたが、意図を聞いて「チャレンジとそこから得られた知見、この2つ合わせて失敗なんだ」と理解できました。変化成長していくには、はじめの一歩を踏み出し、小さな失敗を積み重ねることが重要になってきます。

大きな失敗は事業成長の機会を奪う

小さな失敗から得られるものはたくさんありますが、大きな失敗を一度してしまうと失うものがたくさんあります。資金などかけたコストは戻ってきませんし、何よりも使った時間は取り戻せない。

これを実感したのが、あるプロジェクトで最初の関係構築をかなり分厚く丁寧にしてしまい、プロダクトのテコ入れに遅れが出てしまうという失敗をした時です。プロジェクトが始まった直後、良いスタートダッシュを切るためにお互いを知ることは重要です。ですが、私は「スタートダッシュのためにチームで知っておくべきこと」と「まずやらなければいけないこと」のバランスを読み違えていました。

失敗の始まりは優先度の見誤り

そのプロジェクトではプロダクトの改善に加え、デザインができる組織づくりへの支援も見据えていました。そのため、組織にも絡んでいくことを考えるとクライアントのカルチャーをしっかり理解しておいた方が同じ目線で話しやすいと考えました。

そこでは私は、メンバーの経歴やコミュニケーションスタイルに加え、会社のビジョン、ミッション、バリュー、社内でよく使われている言葉やSlackのスタンプなどを聞いたり、頻繁に関わるメンバーだけでなくエンジニアさん全員のコミュニケーションスタイルを把握しにいくなど、プロダクトの開発をする前に関係構築をかなり分厚く行いました。今思うと目の前解決したい課題に対してかなりオーバーなことをしていたと思います。

失った時間が事業へのダメージを招いた

結果的に、相手が本当になんとかしたいと思っていたプロダクトのテコ入れに遅れが出てしまいます。解決したい課題やまず取り組みたいことの優先度を認識できてなかったことや、「デザインができる組織づくりを進めるにはいろんなメンバーを巻き込むから、まずは関係構築が一番大事だ!」という自分の思い込みによって、プロダクト改善・成長の遅延という大きなダメージを与えてしまいました。

解決したい喫緊の課題が目の前にある状態で、遠くの目標達成を見据えた施策を打ってもすぐに効果は出ず、チームは不安になるばかり。喫緊の課題に対処するために、手段の1つとしてデザインで何ができるかを考え、すぐに実行するべきでした。

まずは目の前の課題を解決しにいく

それ以降は、プロジェクトがスタートする際は一緒に仕事する上でのコミュニケーション困らない程度の関係構築ができたら、まず目の前進めたいことや数ヶ月後に成し遂げたいことをすり合わせ、その後早速「デザインでできることは何か?」を考え目の前の課題を解いていくようにしています。自己紹介は目の前進めたいことへのスタートダッシュが切れる助走として捉えています。

ものづくりしながらでもチームビルディングはできる、ということにも気づきました。チームで一緒にものづくりしていく過程で、お互いに意見をぶつけたり理想を突き合わせて対話を重ねるうちにチームの一体感が醸成され、人柄がだんだん知れてきたり、カルチャーが新しく作られることもあります。

小さな失敗を重ね前へ進める

事業が成長するにはたくさん検証を回しチームで新しい知見を得て、ユーザーに提供する価値の精度を上げていくことが大切です。

あるプロジェクトでは、実装に入るまでの数ヶ月間、週1のペースで簡易プロトタイプを作って、想定ユーザーに近い立場のチームメンバーに触ってもらうことで仮説との差分を把握し、アップデートを進めました。実装に入る前にプロトタイプで仮説と実際にニーズとの差分がわかるので手戻りも少なくなりましたし、実装に時間をかける前に提供価値の精度を上げることができました。

ものづくり・組織づくりをしていく上での大きな失敗は、十分に施策が打てずに事業や会社の成長機会が失われ、衰退していくこと。1回の大きな失敗で失ってしまったものはなかなか取り戻せないので、大きな失敗をしないために、日々小さく挑戦し、試し、失敗し、分かったことを増やしていくことが重要になってきます。

日々のわかったことを共有し、成長を加速させる

挑戦の数が多いほどわかってくることも多いです。rootはデザイナーが複数のプロジェクトを担当しデザイン活動を行っているので、経験できる環境や挑戦の種類も豊富になります。また、rootでは週に1回デザイナーがプロジェクトを通してわかったことを持ち寄り、シェアする時間「週間アウトプット」があります。

週間アウトプットでは、デザイナーがプロジェクトで得た知見や気づきを共有し、プロジェクトを横断したナレッジの循環を起こすきっかけになっています。

誰かの小さな挑戦→失敗→気づきを受けて、他のメンバーが小さな挑戦の一歩を踏み出して気づきを得る。このような流れがもっと加速することで個人、チーム、そして組織としてできることが広がっていきます。そのために、まずは自分が失敗に怯えず小さな一歩を踏み出し、チームや事業を前に進める材料を作り出していきたいと考えています。

みなさんは今年、どんな挑戦をし、失敗をし、そこからどんなことがわかりましたか?そのわかったことは何かを前進させるのにとっても重要なことかもしれません。ぜひコメントでも、会話でも、お互い共有しあえたら嬉しいです。

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