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家庭内暴力に悩む人へ〈親子編〉(大川隆法著『幸福になれない症候群』より)

この記事をご覧くださり、誠にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生累計3500回の法話3100冊以上の著書の中から、人生を豊かにする智慧をご紹介しています!

今回ご紹介するのは、「『幸福になれない』症候群」の第4章から、「家庭内暴力に悩む人へ」です。

お悩みテーマ別に処方箋をご紹介するこの企画は、様々な方にご好評いただいており、本当に感謝です。



「『幸福になれない』症候群」

『幸福になれない症候群』は、1998年に発刊され、25年もの間、多くの人の悩みを解決してきたベストセラーです。

「幸福になりたい」と思っているのにもかかわらず、なぜか「不幸になる」選択をしてしまう人のケースを研究し、その解決法を教えてくださっています。

夫婦・嫁姑・子育てなどの問題や、倒産・リストラ寸前の人など、さまざまな悩みを克服するための処方箋が示されています。

「幸福になれない症候群」自体は、1998年に発刊され、25年以上の月日が流れています。

ただ、ほとんどの人生のほとんどの悩み・苦しみは人間関係によるものであり、私たち人間の出くわす問題というのは、同じようなポイント。

今の私たちにとっても、十分問題解決へのヒントになると信じています。

第3章6節「家庭内暴力に悩む人へ」のポイントをご紹介しましょう。



家庭内暴力の原因①ストレス

現在、家庭内暴力としては、受験期の子供などが暴れる場合が最も多いようです。

それ以外にも、もちろん、夫が妻を殴ったり蹴ったりする場合がありますが、数としては、十代後半くらいの子供が家で暴れる場合が最も多いのです。

これは、現代社会の非常に病的な部分でもあります。

家庭内暴力の原因の一つはストレスです

これは間違いありません。

家庭内暴力と言うと、勝手に夫が妻に暴力をふるうDVをイメージしていたのですが、思春期の子どもが暴力をふるう、というケースもあるのですね!

そして、それらの家庭内暴力の原因の一つは、間違いなくストレスである、ということです。

忙しい現代社会では、職場、学校などさまざまな環境で溜め込んだストレスが、家庭で暴発しやすいのかもしれません。



家庭内暴力の原因②価値観の押しつけ

現在の教育制度は、人間に個性や趣味があることを前提としていません。

どこで切っても同じである金太郎アメのような人間をつくろうとしているため、一律の押し付けが多くなります。

これに対して個性ある者の反乱が起きるのです。

子供が反乱を起こす場合、たいていは、親が子供に対して、「おまえはこうしなければならない」「勉強しなければならない」「この仕事に就かねばならない」というように、特定の価値観を押しつけています。

それが家庭内暴力の原因になることが多いのです。

たとえば、親から、「おまえは将来、絶対に医者にならなければならない。そのためには勉強ができなければならない。国立大学の医学部へは並の頭脳では入れないし、私立大学へ行かせるほどのお金はない」と言われて受験勉強をしていた息子が、最後には気が狂ったように暴れるということも充分にありえます。

子供が反乱を起こす場合、親が「お前はこうしなければならない」「勉強しなければならない」「この仕事に就かねばならない」など、特定の価値観を押しつけていることが多いようです。

確かに、思春期以降の子供は特に、自分の力で道を切り開きたい、という気持ちを持つものです。

親からすべての道を決められ、特定の価値観を押しつけられると、その子の個性が死んでしまうかもしれません。

よく言われるのは、「勉強ができる子」というのは、「勉強しなさい」と言われてするものではない、ということ。

自発的に、心から欲して勉強するからこそ、学びも身に着くのだと思います。



子供の家庭内暴力を治める方法①親と子供の考え方は違う、と知ること

これも、一つには親の考え方しだいなんです。

結局、親のほうは、何か失敗体験、挫折体験があって、「自分はうまくいかなかったから、子どもだけはなんとか幸福にしてやりたい」という親心で、子供にいろいろとお仕着せを着せるのですが、子供にとってはたいへん迷惑な話であることが多いのです。

親の考え方と子供の考え方は違います。

親のほうは「子供の気持ちを全部分かっている」と思うかもしれませんが、子供は十代の後半ぐらいになると親とは違うことを考えているので、親には子供の心の内が分からなくなっているのです。

子供がいま、どのようなことを友達と話し、どのようなことを希望しているか、世間の父親は忙しくて気にもしていません。

また、母親も情報不足のために分からずにいます。

そのため、子供の価値観は、親にとっては意外なところにある場合があるのです。

親からしてみれば少しショックな話かもしれませんが、「自分がうまくいかなかったから、子供だけはなんとか幸せにしてやりたい」と思ってあれこれやってあげることが、逆に子どもに迷惑であることが多いそうです。

親子であっても、魂は別。

基本的に、親の考え方と子供の考え方は違うと考えておいたほうが良さそうです。

また、「親は子供の気持ちを分かっている」と考えがちですが、子供も自分の世界を持っており、特に10代後半くらいからは、親とは違う考えを持っています。

親子で考え方が違った場合に、子どもの考え方を尊重しようと思えるかが、大切なポイントになりそうです。



子供の家庭内暴力を治める方法②親が自らの生き方を正すこと


親が自分のことを棚に上げて子どもに説教をし、お仕着せを着せようとすると、子どもは反乱します。

したがって、まず親のほうが襟を正し、「自分は人間として立派な生き方をしているかどうか」と考えてみることです。

そして、言葉や体罰で子供を導こうとするのではなく、自分の背中、後ろ姿でもって子供を教育するという方針を貫くのがよいのです。

親が一生懸命に勉強している姿を見れば、子供もいつしか影響を受けて勉強するようになります。

ところが、毎晩、酒を飲んで帰り、土日はゴルフばかりしている父親が、子供と顔を合わせるたびに、「お前は勉強しろ。そうしないと、お父さんのようになるからな」などと言っても、子供は言うことをきく気が全然しないのです。

また、母親がお稽古事などに夢中になって家庭を顧みず、子供が学校から帰っても、どこか遊びに行ったきりで家にいないという状況であれば、当然、子供はおかしくなります。

したがって、まず、親がみずからの襟を正し、きちんとした家庭をつくる努力をするべきです。

親が自分のことを棚に上げて子どもに説教したところで、子どもには見抜かれてしまうんですよね。

まずは、「自分が人間として立派な生き方をしているか」を自問自答すること。

親が自らの生活を正し、きちんとした家庭をつくる努力をすること。

意外にも、解決策は子どもの中ではなく、自分の中にありそうです。

「自分の背中、後ろ姿でもって子供を教育する」。
この言葉に共感される方も多いのではないでしょうか。



子供の家庭内暴力を治める方法③子供を独立した人格として認め、干渉しすぎないこと

家庭内暴力を治める方法の一つは、「子供のやり方に干渉しない」ということです。

そして、子供を独立した人格として認め、あまり干渉せずに、「おまえはおまえの道を行け」と言ってあげることです。

また、子供の日記を盗み読みするなど、親が子供を変に監視することによって問題が生ずることもあります。

年ごろの娘が男性からの電話で外出するようになると、父親は気が気でなく、あれこれと理屈をつけては、娘を家に縛りつけようとします。

そうなると娘の反乱が起きるのです。

子どもを独立した人格として認めてあげ、干渉しすぎないこと。

これは、子供が家庭内暴力を起こさないようにする上でも、真っ当に成長していく上でも、非常に大切なポイントだと思います。

親から、一人の人間として独立した扱いを受けているかは、子供にも伝わります。

子どもを自分の持ち物のように捉え、すべてを把握しようとするのではなく、ある程度は子どもの自主性に任せる、という考え方が必要です。



子供の家庭内暴力を治める方法④両親が常に子供を信頼すること

大事なのは両親が常に子供を信頼することです

そうすれば、子どものほうは、どこか自制心が働き、きちんとルールを守るようになります

「おまえはいい子だ」といつも言われていると、その言葉の快い響きに自尊心をくすぐられ、ルールを守るようになることが多いのです。

ところが、親から不信感を持たれていると、子供は復讐心を起こします。

「お前は悪い子だ」と言われると、「もっと悪い子になってやろうか」と思うのです。

したがって、「私たちはいつもお前を信頼しているからね」と子供に言うことが大切です。

たとえ、男性から電話がかかってきて、娘が外出することがあったとしても、その姿勢を貫くことです。

「男なんかと遊びおって」などと怒っていると、子供の心が離れていくと思って間違いありません。

大事なのは両親が常に子供を信頼すること

自分の実体験を振り返っても、これは本当にその通りだと思います。

人は自分を信頼してくれた方の期待に応えたくなるものですし、信頼していただいている、という喜びが、悪を犯させない「自制心」に繋がると思います。

子供のことが心配で心配で、何をしているのか全部把握しておかないと気が済まない、という親は、子供を愛しているようで、実は所有物のように考えている。

「子供は自分が手綱を握っていなければダメな存在」という気持ちが根底にあるならば、本当の意味で子供を愛し、信頼していないのかもしれません。



子供の家庭内暴力を治める方法⑤親子ともども長い目で見る

それから、受験ノイローゼにかかった子供による家庭内暴力もあるでしょう。

何年たっても大学に受からず、浪人ばかりしている状態の当人は、何も言われなくても、「おまえはほんとうに頭が悪い」と言われつづけているように感じるものです。

それに加えて、父親からも母親からも、毎日、「私はおまえほど悪くはなかった。おまえはほんとうにだめだ」と言われていれば、まともに育つはずがありません。

この場合は、「臥薪嘗胆」の思いで、親子ともども長い目で見ることが大事です。

受験ノイローゼ、つまり、受験による過度のストレスから家庭内暴力が始まる可能性もあります。

特に、浪人中などは、ただ存在しているだけで、他者から「お前は頭の悪いダメな奴だ」と後ろ指を指されているような気持ちになるものです。

非常にセンシティブな問題ですが、受験だけが人生のゴールではありません。

臥薪嘗胆』の思いで、親子ともども長い目で見ること」とあります。

たとえ受験がうまく行かなくても、その先のどこかで挽回すればいいや、ぐらいのドーンと構えた気持ちで、受験期を過ごせるといいのかもしれないですね。



〈まとめ〉

いかがでしたでしょうか。
今回のポイントを載せておきましょう。


子供の家庭内暴力を治める方法、というだけでこんなにたくさんのポイントがあったことが驚きです。

大切な事は、子供のことを心から信頼してあげて、信頼しているよ、ということを伝えることなのかな、と思います。

皆様の参考になれば幸いです。

次回は、今回のつづきで、「夫の家庭内暴力」について考えます。


最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。



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