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ミランの2019/20シーズンの目標と展望、夏のメルカート採点

第4節までの現状を踏まえて今シーズンのミランの目標や展望、メルカート採点をしていきたい。

メルカートのおさらい

まずは、メルカートのおさらいから。(買取行使とかプリマっ子とか即再レンタルなどは記載が長くなるので省略しています)

in 

テオ・エルナンデス (2000万€)
ベナセル ( 1600万€+ボーナス100万€ )
クルニッチ( 800万€ )
ドゥアルチ ( 1100万€ )
レビッチ ( アンドレとローントレード )
レオン ( 2500万€ )

out

クトローネ ( 1800万€ )
アンドレ・シウヴァ ( レビッチとローントレード )
ラクサール ( レンタル料50万€、買取OP1150万€ )
シミッチ 
ストリニッチ( 契約解除 )


メルカート採点

【総合評価】
採点 - 5.5 / 10
正直結構ダメダメだったメルカートと言ってもいいだろう。ただ、本当に最低限の補強はできたとは思うので、半分ちょっとの点はつけておきたい。選手の買いに関してはFFPの制約がある中比較的良かったとは思うのだが、売りが本当にダメダメであった。その結果として、必要な選手を揃えることができなかった。オーナー企業がいくら金を持っていようとFFP的に実質的に使える予算がないと選手が買えないのだよ。その結果、ジャンパオロ本来の4-3-1-2をするための選手の頭数が揃ったとは言えず、結果売れ残った選手をコンバートする必要性に迫られている。適用しない無用なリスクを抱えてしまっている。それが低評価の理由だ。

【 GK 】
ドンナルンマ弟に移籍の噂が絶えなかったが、結局は残留。高額で売却しレイナでつなぎながらプリツァーリの成長を期待する声も大きかったが、そうはならず。プリツァーリは2部にレンタルで経験を積むことに。メンバーは昨シーズンと同じだが、このポジションは充分すぎる戦力が揃っているので問題なし。ドンナルンマにはこのままバンディエラになっていただきたい。

【 CB 】
サパタが契約満了でジェノアに去った。あ、シミッチも去った。そして、ドゥアルチを1100万€と比較的安価で獲得。サパタを惜しむ声も多かった(?)が、若手路線を目指すミランにとっては順当な戦力の入れ替えであったように思う。

【 SB 】
左右に3枚ずつで、明らかに戦力過多状態に陥っていたサイドバック。右はアバーテの契約満了で、数自体の整理はできたが、問題は左サイド。テオ・エルナンデスの獲得により一時期4枚にまで増えていた。結局、ストリニッチは契約満了、ラクサールはトリノにレンタルとなった。しかし、もともとフリーでの獲得とはいえストリニッチで移籍金を獲得することはできず(年俸分は節約できたが)、ラクサールも安いレンタル料と買取OP額である。このポジションの売りオペはお世辞にもうまくいったとはいえない。ただ、テオは推進力ある攻撃力が魅力で、守備力のあるロドリゲスといい塩梅にタイプの違う選手を揃えることができた。また、価格も2000万€と安くはないが適正額だろう。

【 アンカー 】
買取額や素行不良の問題があったバカヨコは結局買い取られることはなかった。センシやヴェレトゥなどの噂はありながら獲得に行ったったのはベナセル。詳しくは知らなかったが、2節ブレシア戦でのプレーの印象は非常に良かった。金額も1600万€と適正額での獲得だったように思う。このポジションでの問題は、特になくあるとすればポストビリアの問題だろう。まだ十分やれているし大きな不満もないが、怪我がちで今後衰え顕著になる可能性もあるし、年俸も安くない。早い段階でベナセルにチームに適応してもらい、彼をチームの核に据え今冬・来夏にビリアの後を注ぐ選手を獲得できれば良いだろう。それがトナーリだったら最高なのだが。

【 メッザーラ 】
このポジションではエンポリでベナセルとともにプレイしていたクルニッチを800万€で獲得。モントリーヴォ、マウリ、ベルトラッチと契約満了で多くが抜けた穴を格安で補った。チャルハノールも今シーズンは本格的に中盤で起用されるだろうし、ジャックの復帰もある。元から戦力は十分揃っているので、お互いの連携に大きな問題はないだろう。あとはジャンパオロの戦術にいかに適応できるかだ。ケシエあたりは少しその点がきになるが、全体としてこのポジションには大きな問題を感じない。もし仮に戦術に最適と言える選手が結局見つからなくても、この位置の現有選手にはそれなりに値段がつくだろうし、冬にでも入れ替えれば良い。

【 CF, ST, WG, トレクァルティスタ 】
1番問題を抱えているのは前線だ。このポジションは結局、ジャンパオロの 望む選手像の選手を揃えることはできなかった。

そもそも、4-3-1-2をやろうとしているのに現有のメンバーは、4-3-3向け出し、売りオペがうまくいかなかったこととFFPの問題もありうまく選手の入れ替えができなかった。結果、4-3-3向けの構成で4-3-1-2もしくは4-3-2-1をやらなくてはいけなくなった。また、ピョンテクもジャンパオロ式に現状あっているとも言い難い。試合を重ねるごとにうまくなっていってるのは感じ取れるのだが、ポストプレーがまあ下手である。スソも同じく試合を重ねるごとによくなっているが、第1節では絶望的だったし、4節終了時点でもよくはなったがトップ下としてはまだまだまだな印象である。監督が決まった後に獲得したレオンとレビッチは期待できるが、まだ2人とも合計で90分も見ていないので、問題ないとは断言できない。カスティジェホも当初は起用されたが、本来のポジションではない起用だったにせよ良いとは言えないパフォーマンスでしばらく出番はないように思う。ただ、球離れの良さや元々のプレーエリアの広さ的にスソよりも先にカスティジェホの適用を図った方が、スソよりも早く現有メンバーでのジャンパオロ式のサッカーの浸透が図れたんじゃないかと個人的には思っている。スソで4-3-3で殴ってるだけで、昨シーズンは勝ち点が入ってきた(語弊のある言い方)んだし、まあ仕方ないか。



シーズン目標

順位
順位的な最大の目標はリーグ4位以内だろう。ただ現実的にはEL圏争いになるだろうし、目標もEL出場権の獲得になってくるのではないだろうか。

勝ち点
具体的な勝ち点は、さっき獲得した勝ち点と同じ程度の70前後ではないだろうか。ミランが仮にトップ5に入れるとしてTOP5、6-10位、11-15位、16-20位から、それぞれ次のような勝ち点の取り方ができれば良いのではないだろうか。

TOP5      2勝4分2敗 / 8戦 - 10ポイント
5-10位    4勝4分2敗 / 10戦 - 16ポイント
11-15位   6勝3分1敗 / 10戦 - 21ポイント
16-20位  8勝1分1敗 / 10戦 - 25ポイント

一見、結構厳しそうだが、個人的には難しくない数字のように思う。

そう思う最大の理由は、ジャンパオロが早々に今までの4-3-3を4-3-1-2が浸透するまで(?)併用することを決めたからである。言い方が悪いが、ほとんど戦術がない状態で極論ただスソでぶん殴っているだけで、昨シーズンは5位。CL圏と1ポイント差である。それに加えて、今年は左WGもできる質の高い選手がいるし、4-3-3をするにしてもゴール前まで去年よりはるかにスムーズにボールを運べる策を用意してくれる期待感もある。また、昨シーズン本当に手を焼いたゴール前にブロックを敷いていたプロビンチャからの取りこぼしも減るだろう。実際に、退場者を出しゴール前にリトリートしブロックを敷いたヴェローナは、5枚の最終ラインにCFと2WGと2IHを当て、数的に同数にした上で、SBを攻撃参加させ左右に揺さぶりをかけ、無理やりこじ開けPKを誘発した。要するに最悪、4-3-3でぶん殴ってるだけで去年よりも選手の質も多少良いし、4-3-3をする上での戦術もマシだということである。



定性的な目標

順位や勝ち点など定量的な目標だけでなく、定性的な目標を考えたときそれはもちろん、ジャンパオロ式サッカーの確立に他ならないだろう。そのための最大も問題は前線であろう。夏のメルカートでは結局、4-3-1-2をやる前線の選手を揃えることはできず、2シャドーワントップっくしたり、3トップも併用するに至っている。



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今シーズンのセリエA順位予想


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去年のもの


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