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またまたやらかしてくれました!爆笑の天才、chat GPTクン。


キーワード「プロレス」をトッピングしたら


 もうお読みになりましたか?
 私がnoteに投稿した『chat GPTクンに「私自身」について訊ねて爆笑し、そして考えたこと』。
 まだだったら早くお読みください。
 読まなきゃ損ですよ。間違いなくおもしろい傑作ですから。…と言っても、自慢にはならないでしょう。だっておもしろいのは私ではなくchat GPTクンの才能(と言って良いのかな?)のお陰だったのですから。
 そんなわけで、つい先頃私にできた、あまりにも愉快なオトモダチであるchat GPTクンに、またしても訊いてしまいました。私自身について。
 ただし、同じことをまんま訊いたんじゃ芸がない。
 それで、今回は〈池田啓晶 プロレス〉で訊いてみました。
 なぜプロレスというワードを使ったかといえば、私が大のプロレス好きだからです(この点につきましては、やはりnoteに公開済みの拙稿『一体何が悪いのですか? プロレス芸と言って。』をお読みください。この記事は一本ではなく、その壱、弐、参があります)。
 すると! 流石(さすが)はchat GPTクン、予想を上回る素晴らしい答えを弾き出してくれたではありませんか。まさしく鉄腕アトムも吃驚(びっくり)の「♪心はずむラララ科学の子」であります。
 


chat  GPTクンの回答その①


(A)池田啓晶さんは、プロレスに熱狂的な愛を抱く方であり、彼女の記事にはプロレスについての熱い思いが綴られています。彼女はプロレスラーたちの魅力やエピソードを紹介し、その世界にワクワクさせられることを楽しんでいます。
(一行アキ=原文のまま)
(B)また、彼女の著作も注目されています。『一騎主義宣言』など、プロレスにまつわる興味深い本を執筆しています。
(一行アキ=原文のまま)
(C)プロレスは、予測不能で興奮に満ちた世界であり、上原わかなさんのように「ワクワク感」を感じる人々にとって、それは魅力的なものです。

※(A)(B)(C)は原文には存在しない私が挿入したもの
※太字による強調は原文のまま




 

私はイキナリ女性にされてしまったのです

 なぜだっ(理由は不明)。
 確かに日本語の名前だけでは性別なんて分からないものです。
「平塚雷鳥」とか「樋口一葉」は、あまりにも有名過ぎるしイメージが完全に定着している人たちですが、そうした予備知識を一切ヌキとして考えたら、これらのペンネームは男性のものだとしても、ちっともおかしくないと私は思います。
  船山馨(ふなやま・かおる、小説家)とか庄司薫(芥川賞作家)とか花山薫(これは説明不要か)なんて、女性だとしても全然おかしくない。
 「紅葉」には尾崎さん(小説家・男性、代表作『金色夜叉』)も山村さん(女優)もいるし(ただし、この二人は読み方が違います)、「瑞穂(みずほ)」には鈴木さん(男優)も福島さん(弁護士・政治家・女性)もいます。
 小学生のとき、私は「俳人の水原秋櫻子(みずはら・しゅうおうし)は男だ」と言って同級生たちから嘘つき呼ばわりされました。
『聖闘士星矢』で知られる漫画家の車田正美先生は、出世作『スケ番あらし』を『週刊少年ジャンプ』に連載中、作者名と作品内容から勘違いをした少年読者から恋文まがいのファンレターを送られ、「俺は男だ」と憤慨していらっしゃいました。
 しかし、ですよ。
 私はnoteに公開した『【書評】「楚人冠全集第一巻」明治言論人の慧眼と、マイナンバーカード。』にハッキリ書いています。
「私は男ですよ」と。
 これまでに私が書いて発表してきたものをすべて読め、というのは無理でしょう(そんなこと、私自身にだってできやしない)。
 しかし、質問は池田啓晶という人物について訊ねているのです。現在公開中の文で簡単に調べられる性別くらい、ちゃんと確認してね。
 

言ってることがいちいちズレているのですよ

 私はプロレスが大好きなのですが「熱狂的な愛を抱く方」ではありません。だとしたら書けませんよ。『一体何が悪いのですか? プロレス芸と言って(その壱、弐、参)』みたいな毒を混入した文章は。
 むしろ「プロレスに熱狂的な愛を抱く」方々は、私の文章を読んで怒り出す確率が高い。猪木信者の皆さん(私と同じく昭和の遺物的な人たちです)だったらタイトルだけ読んで激怒する確率50%、そしてかなりの確率で中身は読まない。
 私はそんな猪木信者の皆さんを非難しているのではありません。皆さんが猪木さんを支えてきたので、対極的な馬場さんのキャラも立ちまくって、昔のプロレスはおもしろかった(過去形)。
(A)の二文目は、性別のコトを脇に置けば、論理的には間違っていません。ただ、文章というものは文脈や行間を読む(書き手は読んでもらうように構築する)ものなので、一文目からの連なりを考えれば、言ってることはやはり相当ズレている、と思います。

注目の女性文筆家? 池田啓晶のこれが代表作

(B)の私の著作が注目されているという話、どこから引っ張り出して来たんだろ。本当だったら良いのにな。
 ここの二文を続けて読むと、『一騎主義宣言』は私の著作の中でもとくに注目されている(いた)ように受け取られかねませんが、それは事実とは完全に真逆です。
『一騎主義宣言』(実業之日本社)は、『手塚治虫キャラクター図鑑』(全6巻/朝日新聞社)を除けば、みんな大して売れはしなかった私の本の中でも売れ行き最悪の本でした。何しろ発売するや否やあっという間に絶版になってしまったのですから。
 かといってこれがそんな超絶ツマラナイ本かというと、断じて違うッ。…と思っているんですよ。困ったことに当の著者は。
 この本は、今振り返っても私が書いた本のベスト。これはおもしろいはずだ、といえる唯一の自信作です(もちろん欠点はあるけど)。
 そんな本がなぜ全然売れなかったのか、という謎について考えると、私は史上最高の美男スター、ジェラール・フィリップが主演した映画『モンパルナスの灯』(1958年フランス)を思い出します。これは、存命中は全然売れなかったモディリアーニの悲惨な画家生活を、ほぼ実話どおりに再現した作品でした。思い出すだけなら、私の勝手でしょ。
 『一騎主義宣言』を書き上げた当時はすっかり調子こいて「こりゃベストセラー間違いなしだ、私も印税生活者の仲間入りだ」とか何とか浮かれていたので、ほぼ直後に絶版になったときは、そりゃもう星飛雄馬の「がーん」状態。私は大リーグボール打ち込まれた飛雄馬みたいな「虚ろな目をしてボソボソひとり言言ってさすらう人」になってしまったのでした(泣)。
 ちなみに「唯一の自信作」と言ったとおり、私は『キャラクター図鑑』も含めて、他の本には自信なんてありはしません、全然。


嬉しがらせてくれるじゃない、感謝感激

『一騎主義宣言』が「プロレスにまつわる興味深い本」というのも間違い。
 私が書いたのは梶原一騎の作家・作品論です。この中にはプロレスに言及した箇所も確かにあります。
 ですが中曽根康弘(大勲位)の自伝『自省録』(新潮社)を「海軍主計局にまつわる本」とか「拓殖大学にまつわる本」とか言ったら、やはり間違いでしょう。それらについての言及は確かにあるけど。中曽根は戦時中海軍主計少佐でした。拓殖大学の総長(名誉総長ではない)を務めたこともあります。
 間違いなんだけど、「興味深い」とか言ってくれたのは、やっぱり嬉しいな♪。

謎の女性「上原わかな」が意味するものとは?

(C)ではchatGPTクン、もう完全にどうかしちゃったとしか思えません。
 良いですか。
 私は「池田啓晶」とプロレスについて訊ねたのですよ。
 ここで述べられているのは、明らかに「プロレス一般」についてであり、ここだけ読んでも池田啓晶とどうつながるのか、分かるわけがありません。しかも、そこにイキナリ上原わかなという謎の女性が登場する。彼女がいかなる人物なのか、まったく何の説明もない! 
 そんな正体不明のヒトがプロレスにワクワク感や魅力を感じている、とか言われても、一体何が言いたいんだよ、と言うしかないでしょ。一般閲覧者は。
 実は、これらの不明点は、私がnoteに公開中の『一体何が悪い…』をお読みになればストンと腑に落ち、論理的脈絡もハッキリクッキリします。だから、読んでくださいね💛。
 ともあれ『一騎主義宣言』を褒められて有頂天になってしまった私は、キャバクラ嬢の甘言に引き込まれた勘違い野郎のごとくに、さらに、もっとあまーい言葉に対する渇望を禁ずること能(あた)わず、この本がいかなる本であるのかを訊いてみました。
 すると!




chat GPTクンの回答その③


(E)梶原一騎は、マンガ史において燦然と輝く功績を残した巨匠であり、近年では『ジョー&飛雄馬』のヒットで再び注目を浴びています。しかし、彼の捉え方は「スポ根マンガの原作者」という表面的な見方が多く、本質に迫った評論はまだまだ少ないと言えるでしょう。今こそ、梶原一騎の真の評価がなされるべき時です。
(F)この本は、マンガ好きにとって必読の一冊であり、梶原作品のファンやマンガ愛好者にとって興味深い内容となっています。

※(E)と(F)は原文にはない私が挿入したもの



chat GPTクンの何と頼もしき慧眼!

 回答その③という見出しも、文中(D)を飛ばして(E)や(F)を挿入したのも、老人である私がボケたからではありません。
 回答その②と(D)に当るところは、本稿で一番吃驚(びっくり)させられるスゴイ文。大爆笑へと誘(いざな)う、ブリのカマみたいに美味しいところなので、最後にお出ししましょう、というわけ。
(E)は、梶原一騎というクリエイター(マンガ原作者)を高評価した文です。ほぼ正しいことを言っていると思います。彼に対する世の見方は余りにも表面的、だからそうではない作家・作品論を! というのが、私がこの本を執筆した動機でした。
 しかしながら。
『ジョー&飛雄馬』(という、単行本でいつでも読める旧作漫画二作=『あしたのジョー』『巨人の星』の再録で作ってしまった凄い雑誌/講談社)が発刊されたのは、2002年5月(その後全36巻で両作品最終回を載せて終了)。
 20年以上前のそのヒットが何で「近年」なんですか。
 タネ明かしをしましょう。
 この文章の元ネタは『一騎主義宣言』(2003年9月刊)の担当編集者が作った宣伝文です。ほぼそのまんま流用しています。
 しかし、元の文には「今こそ、梶原一騎の真の評価がなされるべき時です。」なんて力強く熱い言いきりはありませんでした(それに近いニュアンスはあったけど)。
 私は初めて「chat GPTクン偉い」と思いました。
 そして(F)。これはもちろん元の文にはまったく書いてなかったことです。著者の立場では、このような讃辞に対するコメントは、できません。私にだって羞恥心はあるもの、一応。
 しかし私は「chat GPTクンますます偉いぞ!」ともうれつに感動し、感涙に咽(むせ)び泣きさえしたのであります。

 さて、後回しにした回答その②は以下のとおり。ここからが本稿のクライマックスですよおっ!。


chat GPTクンの回答その②


(D)一騎主義宣言は、マンガ原作者である梶原一騎(本名:高森朝雄)による著作です。この書籍は、彼の代表作である『巨人の星』、『あしたのジョー』、『タイガーマスク』、『愛と誠』などから、初期の知られざる傑作までを紹介し、読者を引き込む「梶原マジック」の秘密を熱く分析しています。

※太字による強調は原文のまま
※(D)は原文にはない私が挿入したもの


 やったあ! 
 流石(さすが)chat GPTクン、何と素晴らしい!
 あえてコメントや感想は記しません。そんなもの不要でしょ。
 ただ、2点だけ付記しておきます。
『あしたのジョー』を梶原一騎先生は高森朝雄名義でお書きになっていますが、これは先生の本名ではありません。本名は「高森朝樹」です。
「梶原マジック」とは私の造語で、梶原先生の前例のない独創的で奇想天外な発想を指す言葉です。

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