落ち込んだりもするけれど、たけのこを掘ったりしながら元気に過ごしています|2024.穀雨・霜止出苗
■ 霜止出苗(しもやんでなえいづる)
倉敷移住前から児島にある大好きなお宿 DENIM HOSTEL float に遊びに行ったら、これまた移住前から仲良くしてもらっているスタッフのひとりから
「まりちゃん、倉敷に来てどれくらい経ったんだっけ」
と尋ねられた。
それで改めて指折り数えてみると、もう5か月。
いつまでも移住してきたばかりのような気がしていたけれども、なんだかんだ言って「半年を迎えようとしています」と答えるようになってしまった。月日が流れていくのはあっという間だ。
基本的には楽観的で能天気がウリのわたしだけれども、ただの旅行ではない「暮らし」を営むようになってみて、思うようにいかないことだって出てきた。
この5か月の落ち込みポイントは
普段はどれも「そんなことあったっけ」くらいで流せるのに、出先で自転車のカギをなくして帰れなくなったタイミングで全部を思い出してポロポロ泣きそうになったりする日もあって。(ちなみに、通りがかりのおじさんが一緒に鍵を探してくれて無事に道端で発見!なくしてから2時間も経っていたから諦めかけていたけれども、無事に見つかって本当によかった。)
どれも別に倉敷じゃなくたって遭遇するようなわたしのポンコツさゆえの落ち込みポイントなんだけれども、ぷかぷかと浮いてみたりズーンと沈んでみたりまた浮き上がってきたり……そういうことを繰り返すことが「生活」なのかもしれないな、なんてことをふと。
そういう意味で、倉敷での生活は瀬戸内海の凪のように穏やかな日々で。東京のようなインプットの荒波に揉まれることはないけれども、人々に囲まれながら生きている。まるで、凪をたゆたいながら、沈んだり浮いたり泳いだりするように。
わたし、ジブリアニメが好きで。特に魔女の宅急便が好きなんだけれども、この作品のキャッチコピーが「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」でして。倉敷市の地域おこし協力隊を卒業するときに(今のところあと2年半後の予定)胸を張って「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」って言える日々を暮らしていけたらいいなぁと思いながら、倉敷移住半年を迎えようとしている今日この頃。
■ たけのこ掘りパーティを真備町で
わたしが地域おこし協力隊をしている倉敷市には、2024年4月時点で10人近い隊員が活動をしている。
倉敷市も広い街なので、活動地域やミッションは人それぞれ。ちなみにわたしは、倉敷市全域を活動範囲としていて移住定住につながるような情報発信をすることがミッション。
普段はそれぞれに活動をしているけれども、月に一回程度「交流会」という名のもとに集まって美味しいごはんを食べたり情報交換をしたりしていて。
そのなかに、真備町でたけのこを使ったプロダクトに携わっている隊員がいて、4月はみんなでたけのこ掘りをすることになった。
前職のろう学校、特に幼稚部担任時代は子どもたちの言語獲得のために季節のイベントを全力で体験できる指導を心がけていたので、春にはヨモギ摘みに行ってお団子を作り、夏には流し素麺をして、秋には芋ほりを(もちろん春に苗を植えて毎週水やりをしました)、冬にはクリスマスオーナメントを作ってサンタさんを待つ。そんな生活をしていたけれども。たけのこ掘りは、わたしも初体験。
今回は、写真とともにたけのこ掘りの思い出を紹介します。
たけのこ掘りのプロ、BBQのプロが集まって、なんだか本格的なたけのこ体験だった。それぞれが自分の「強み」をもっている地域おこし協力隊たちのコミュニティ、とってもおもしろい。
わたしもそろそろ写真を撮ったり文章を書いたりする日々に慣れてきたので、お耳の子と、手話のことをもっともっと周りにおもしろがってもらえるような活動にも手を広げていきたい。
もちろんそれはわたし自身の生きやすさに繋がるだろうし、倉敷で暮らしている・これから倉敷で暮らしてみたいお耳の仲間たちが、ひいてはいろんな背景をもった人たちが「倉敷でなら暮らしていけるな」と思える素地になるはずだから。
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