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はじめまして。倉敷市地域おこし協力隊の高石真梨子です。|2024.小寒・芹乃栄

「芹乃栄」(せりすなわちさかう)


我が家のお雑煮

お雑煮が、餅が、大好きだ。

「好きな食べ物は?」と尋ねられるたびに、大きな声で「餅!」と答えたい。小さい頃はそう答えていたけれど、大人になるにつれて世の人たちは餅は正月以外には食べないと知ってしまった。あと、「好きな食べ物は?」はそのあと「〇〇食べに行こう!」の前振りであるらしい。だから「餅!」と答えると相手が困った顔になってしまうことも学んだ。するともう、大きな声では答えられない。

「餅!」と答えた後の沈黙を回避するため、最近は無難に「卵料理かな」とか答えている。でも、我が家の台所には年がら年中お餅が常備されていて、ちょっと小腹がすいたときにプクッと膨らませてむしゃむしゃ食べながら、「これはの食べ物なんだよなぁ」と自分に言い聞かせている。

そんな餅も、お正月ばかりはハレの食べ物になる。「一年間、この季節を待っていたよ」といそいそと餅を準備しては、あんこ餅に納豆餅、そしてやっぱり一番の餅料理にはお雑煮を。

我が家のお雑煮は仙台のものなので、ハゼで出汁をとったものに鶏肉を入れて醤油と酒で味付けをする。具材は結構多めで、大根にごぼう、高野豆腐に人参それから、最後にいくらとを乗せる。特に芹は、葉っぱの香りも、茎の甘みも、根っこの歯ごたえも、全部全部含めて味わいたい。

少し高価な芹も、お祝いだからと奮発してたくさんお椀に入れてもらえるのが、毎年とても楽しみで。そんな芹ライフも、小寒の七草粥をもって一度お別れ。

小寒を迎えて、これから寒さがさらに厳しくなるとのこと。節分までの「寒の内」、元気にすごしていきたいなぁ。

【小寒】 いよいよ寒さが厳しくなる季節
初侯:芹乃栄(せりすなわちさかう) 1月6日~1月10日
次侯:水泉動(しみずあたたかをふくむ)1月11日~1月15日
末侯:雉始雊(きじはじめてなく)1月16日~1月19日

茶道手帳 2024

はじめまして。高石真梨子です。

photo @naco_ysn

あ、申し遅れました。12月から倉敷市にて地域おこし協力隊として活動している高石真梨子(たかいしまりこ)と申します。

■ 好きなことは、旅と写真と文章です。

45の都道府県と、10の国に行ったことがあります。出身は、宮城県仙台市です。とはいえ、家族の仕事の関係で幼少期から引っ越しが多く。これまで、東北・関東・近畿・九州に住んだことがあります。中国地方に住むのは今回が初めてです。

photo @naoto_kmny345

カメラは、FUJIFILMのX-T30を使っています。見た目のかわいさ、コンパクトさ、目で見た景色よりも0.5度ときめきがプラスされる写りの良さ、すべてに惚れています。上手かどうかは置いておいて、好きです。

文章は、読むことも書くことも好きです。好きな作家さんは、くどうれいんさん。同世代、同じ東北育ちということもあり、彼女の綴る機微な感情の揺れ動きに、いつも共感しています。

photo @naoto_kmny345

小学1年生の頃、宿題で日記を書き始めてからずっと文章を書いています。小学生の頃は学習ノートに、中学生でYahoo!ブログ、その後アメブロやはてブロを経て、数年前からは個人でもnoteを書いています。

■ わたしは聴覚障がい者です。

左耳に補聴器をしています。普段は相手の口の形を読み取って会話をしています。静かなところだと補聴器からも音を聴きとることができますが、大体の場所ではほとんどきこえていません。

photo @naco_ysn

わたしには、日本語のほかに手話という言語があります。日本語も手話も、わたしにとっては大切な思考のツールです。

※倉敷市及び倉敷とことこの表記が「障がい」のため、本noteでも特別な場合を除き「障がい」表記をしています。

■ 人とかかわることが好きです。

特に、子どもと関わることが好きです。大学で特別支援教育を、大学院で幼児教育を前職は学校の先生(幼稚園・小学校)をしていました。特別支援学校(聴覚支援)だったので、わたしと同じ聴覚障がいのある子どもたちと手話で生活をしていました。

委嘱状授与式の様子

そして、2023年の12月に関東から倉敷市へ移住しました。今は、地域おこし協力隊として活動をしています。倉敷市のくらしき移住定住推進室から委嘱されて、「Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力」をミッションに活動をはじめました。

また、同時に倉敷の今を伝えるメディア「倉敷とことこ」でライターをしています。人とかかわること、文章を書くことが好きなので、楽しくお仕事をしていきたいです。

この note に綴っていきたいこと

このnote は主に、倉敷市地域おこし協力隊としての生活のリアルを綴っていく場にしていきたいと思っています。いわば、わたしの移住記録です。

前述のように「倉敷とことこ」でも文章を書いていますが、ここでは本記事の最初に書いたような季節のエッセイ倉敷での暮らしのこと、また「倉敷とことこ」に寄せた記事のあとがきを書いていく予定です。

更新頻度は、二十四節気七十二侯。実はわたし、茶道も習っていまして。お稽古のたびに先生から教えていただく日本特有の季節を感じる言葉たちを、もっと身近に感じられたら良いなぁと常日頃から感じています。

倉敷で二十四節気七十二侯を過ごしたら、どんなわたしになるのだろう。

新しい土地、はじめましての方々との出会い。それらを楽しみつつ、このnoteで立ち止まりながら、ものの見方、考え方、感じ方……じっくりじわじわと言語化していきたいと思っています。

ぜひ、あたたかく見守ってください。

「ようこそ」の手話表現です。
photo @naco_ysn

倉敷市地域おこし協力隊の高石真梨子を、どうぞよろしくお願いいたします!

【二十四節気七十二侯】
1年を24と72の季節に分け、それぞれに美しい名前がつけられた二十四節気と七十二候。四季よりも細やかな季節を感じることのできる言葉たちです。




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