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自由に舞える日が来たら何をする?子どもの手が離れる時

息子氏が久しぶりに熱を出しているのでまったりとした休日。熱で真っ赤な顔をして寝ている息子を見ながら、これまでの育児を振り返ってみた。

最近、子育てが次のフェーズに入ったなと思う。

第1フェーズは一人目の子育て。今思うと、ただただ必死だった。初めての育児はわからないことだらけで、仕事人としての自分との折り合いの付け方も難しかった。親が近くに住んでサポートしてくれる同僚を妬んだ日もある。後悔を残したくなくて、1ヶ月の休みをもらって娘と二人で船に乗り、高知県までキャンプ旅行をしに行ったっけ。5年前、こんな記事を書いた。

1か月のお休みから復職します

第2フェーズは二人目育児。一人目の時より仕事の責任は格段に増していたけど、反比例して体力は落ちていて、周囲を頼らないと生活がまわらなかった。代わりに地域の人とのつながりは増え、そういう私の行動の変化は子どもにも影響を与えたと思う。お世話になった地域の先生の送別会で、息子は一生懸命にメッセージを書いた。2年前のことだ。

わすれません、ほんとうにわすれません

そして最近、こんなことがあった。
仕事が立て込んで帰宅が遅くなり、「遅くなってごめん、ごはん作るね」と、慌ててリビングに駆け込んだら、なんと、子どもたちが二人で夕食をつくってくれていた。

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この10年ほどの子育て期は、時間も体力も気持ちも奪い合いだった。手も足も頭も背中も・・・とにかく四方八方から引っ張られている感じで余裕がなく、もっと自由に舞いたい、そんな風に思っていた。

台所に立つ二人の背中をボンヤリ眺めながら、自由に舞えない反面、私はたくさんのことを得てきたことにハタと気づく。

量をさばくためには優先順位をつける必要がある。時間も資源も少ない中、迫られる決断の繰り返しで、自分の軸が明確になった。行きたい夜の研修会の代わりに地域活動に時間を使った。仕事ではまず知り合わないような多様な人と関わり、カバーし合いながらみんなで成功させることを学んだ。役職も金銭報酬もない組織を運営するということは、今までしてきた仕事の中で最も難しいマネジメント経験だった。

もし、今、10年前の自分に会えたなら、「焦らなくても大丈夫だよ」って言ってあげたい。自由に舞えないと思い込んでいるその間にも、あなたは新しい自分を育んでいるんだよ、って。

子どもにかける時間が減り、ずっと願っていた自由時間を取り戻したら、私はどんな風に舞うんだろう。意外とどうしたらいいかわからなくて寂しくて閉じこもってしまうかもな。あるいは、介護が始まって、しばらく自由時間なんて来ないのかもしれない。

自由に舞える日が来たら何をする?

まだわからない。きちんと自分とつながって、楽しみながら次のフェーズを創っていきたい。

#フローレンスアウトプット部
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