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2022年7月14日

庭に植えたミニトマトとパプリカに甘い実がなりはじめた。日々色濃くなっていく実が食べごろになるのが楽しみである。こんな生活を送るようになるなんて、一年前では考えられなかったなとふと思う。

仕事に出ている間に、飼っている犬の散歩をしてくれた母が煮物と卵焼きととうもろこしを冷蔵庫に入れておいてくれた。ここ最近は自炊もせずにスーパーの惣菜だけで夕飯を済ませているのでありがたかった。食べた後にランニングに行こうと思っていたけれど、そのまま寝てしまった。起きたら犬も私の真横で眠っていた。都会を離れ賑やかな生活ではないけれど、寂しくはない。

先週は飛行機のチケットが安かったので、ふらりと東京へ向かった。代々木公園でビールを飲みスイカを食べながら、仲間たちと近況報告をしあった。連日暑さが続いたけれどその日は涼しい風が吹き心地良かった。引っ越すまではいつもこんな感じだったなぁ。代々木公園まで徒歩圏内に住んでいたのが恋しくなった。夜は友人と二人でワインを飲みに行き、遅くまで語り合ってからクラブへ行った。疲れていたので早々に退散したけど、帰り際に大好きな三人組にバッタリ出会い、コンビニで買った缶酎ハイを道端でだらだら飲みながら思いきり笑った。今までの生活は、日々にびっしりと散りばめられた会話で成り立っていたんだなと痛感した。今は良くも悪くも自分と向き合う時間が多い。

次の日は久々にニューヨークから帰国中の友人に会った。環境は違えど同じような状況にいる彼女の存在は貴重だ。彼女にしても、昨日ワインを一緒に飲みに行った友人にしても、芯が強く常に知見を広げるように物事を吸収していて、ハッとさせられることが多々。二人とも智という言葉がとても似合う。日々知ることの積み上げ。私は最近、ただ過ぎ去る時間に身を委ねすぎているかもしれない。皆に会えたことはいい刺激になったし、読みたい本も増えた。

帰りは父が空港まで迎えに来てくれた。とらやの最中をお土産に渡した。私も食べたかったから。空港から家までは車で15分もかからない。あっという間である。車の中では次はどこへ行こうかなと考えていた。

住んでいる土地で区切られてしまうような生活から離れ、どこにいても境界線がない陸続きのような生活というものを目指している。パズルの1ピースではなく、ピースをつなぎ合わせた完成図に覆いかぶさるようなイメージ。それを実現させるためには自ら動き出さないといけないことを日を追うごとに実感している。何を変えなければいけないか、何をしなければいけないか、ぼんやり頭では理解しているけれど身体がなかなか追い付かない。培ってきた度胸もたまに粉々に散ってしまう。私という人間は厄介で社会性もない。でも、私のような人間たちが受け入れてもらえる世界になるためにはまずこの社会の中で自分が少しでも楽に生きれられるという証明をしなければ、なんて無駄な使命感も身勝手に感じたりしている。社会はなかなか変わらないから自らを変動させていくしかないと、昨日早速日記の感想をくれた友人とメールをしながら感じていた。

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