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女性のカラダと365日のハーブ「ホーリーバジル」

12月20日は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」の期間に当たります。この時期は本格的に冬が到来し、動物たちは冬ごもりの時期に入ります。各地では雪が降り積もり、鮭が川を遡上する時期で、鱈など冬の魚の漁も盛んになる特徴があります。

この寒冷な時期に、女性の美容と健康に特に役立つハーブとして「ホーリーバジル(トゥルシー)」を紹介します。ホーリーバジルは、メディカルハーブの中でも代表的な存在で、インドの伝統医学アーユルヴェーダにおいて「不老不死の霊薬」とされています。このハーブは、心と体を癒す効果があると広く知られています。

ホーリーバジルの基本情報

  • 学名: Ocimum tenuiflorum / Ocimum sanctum

  • 科・属名: シソ科・メボウキ属

  • 英名: Holy basil / tulsi

  • 原産地: 熱帯地域

  • 開花期: 6~8月

  • 花の色: 紫、白

  • 別名: トゥルシー

名前の由来

ホーリーバジルの名前には、その起源と歴史的背景に関連する興味深い由来があります。ホーリーバジルは、その英語名である「Holy basil」やイタリア語名「Basilico」の由来として、ギリシャ語の「βασιλεύς(バシレウス)」からきているとされています。これは「王」を意味します。また、伝説上の怪物「バジリスク(basilisk)」の名前も、元はギリシャ語の「バシレウス」に由来しているという説があります​​。

特にインドでは、ホーリーバジルは非常に神聖なハーブとされており、ヒンドゥー教ではクリシュナ神やヴィシュヌ神に捧げられることがあります。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、「トゥルシ(Tulasi)」と呼ばれ、様々な用途に使用されています​​。

これらの情報から、ホーリーバジルの名前は、その神聖な地位や王のような高貴なイメージに由来していることが理解されます。その名前は、古代から現代に至るまで、様々な文化や宗教的背景に根差した深い意味を持っていることが分かります。

ホーリーバジルの効能

  1. 美容・アンチエイジング効果 - オイゲノールやカリオフィレン、ウルソール酸などの抗酸化成分が含まれており、ストレスホルモンのコレチゾールを抑制し、若返りのホルモン「DHEA」を活性化させます。これにより、身体的な老化の防止に効果が期待できます。

  2. 抗菌作用 - 葉に含まれるエーテル(ジエチルエーテル)には強力な抗菌効果があり、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの繁殖を防ぎます。免疫機能や新陳代謝を高め、生活習慣病や風邪の予防に役立ちます。

  3. アダプトゲンとしての効果 - ホーリーバジルはアダプトゲンの一つで、副作用がなく、様々なストレスに対する抵抗力を高め、体調を整える効果があります。このため、ストレスの緩和や体の生理機能を高めるためにアーユルヴェーダで用いられています。

ホーリーバジルの香り

ホーリーバジルは、その香りが特徴的で、スパイシーな刺激の中にミントのような清涼感が広がります。加熱しても風味が飛びにくいため、ハーブティーや料理にも適しています。香りの成分「リナロール」は心をリラックスさせ、不安やストレスを解消する効果があります。

まとめ

大雪の時期におけるホーリーバジルの活用は、冬の寒さや乾燥による肌のトラブル、ストレスや体調不良に対する効果的な対策となります。特に女性の美容と健康に配慮した生活において、このハーブは心身のバランスを整えるのに役立ちます。エッセンシャルオイルやハーブティーとしての活用、または料理に取り入れることで、寒い季節を快適に過ごすための一助となるでしょう。


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