ダンボールの中

昨日、帰省中の実家にて、物置小屋の整理をしようとしている父親が、「このダンボールの中のもの、いるかいらないか判断して!」と言い出したので、姉と私で確認開始。

ダンボールの中は、小学校の頃のドリルや教科書、ノート、作文集、「なかよし」「りぼん」の全員プレゼント、富士山の景色のカード、キティちゃんのトランプ等、、、面白いものがわさわさと出てきます。

お察しの通り、一気に整理整頓から、思い出の確認作業に業務変更。

がっかりする父親を横目に、姉と一緒に爆笑しながら作文や連絡帳、ノートを読む。

そんな中、「お母さん」という作文を発見。

「うちのお母さんは、体が大きくて背が高いです。お父さんよりも高いです。」

確かに!でも、「体が大きくて」って表現あんまり喜ばれないぞ!笑

「お母さんの会社は、日曜日が休みではありません。だから日曜日はお父さんがお昼ごはんを作ってくれます。」

むむ。

「朝は、朝ごはんも食べずに仕事に言ってしまいます。」

むむむ。

「いつも「疲れた」と言っています。」

むむむむ。

「私は、お母さんが疲れない会社があれば良いのにと思っています。」

私と姉は「アハハハ」と笑う。

それを遠くで聞いていた母が、

「ひどい母親だね、、、あんたたちに淋しい思いをさせてごめんね、、、」

と落ち込み、ちょっと泣きそう。

これは、まずい!とフォローに入るも、

「子どもの言葉は正直だから、、、」

更に落ち込む母。

確かにこの頃は母が家にいなくて寂しかったのかしら?と思いかえしてました。でも、実際のところ、我が家は、学校から帰ったら、おじいちゃんおばあちゃんがいつもいてくれたので、淋しい思いはしてなかったんだけどね。

このように私は、作文でさりげなく母と一緒にいられない不満を訴えていたのかなと思いました。

ちなみに、昨日、今日と、母は妙に優しかったです。

その他もいろいろと面白いものはあったけど、

もう一個、「おお!」っと思ったのが、

「わたしの好きなもの」と題した小学校4年生の自分が生まれてから今までをまとめた「アルバム」でした。

ちなみに、自分で「アルバム」って書いてあるけど、写真は一枚もなくて、絵と文章だけで、自分の10年間を振り返ってました。

それによると

「12月9日生まれは、おちゃめな性格なんですって。」

という情報や、

「みなさんが見るほどのものでもないアルバムです。」

という自嘲や、(今見ると非常に生意気な印象。)

将来の夢が、

「漫画家かイラストレーター」

だったということが判明。

小学校4年生の時の担任のS先生は、

そんな私のアルバムに1枚の便箋で丁寧にメッセージを残していてくれました。

「見るほどのものでもないと言ってますが、もし将来、本を出したら先生が買ってあげるから安心してください。」

S先生!ありがとうございます!いつか会えたらCD買ってもらおう。笑

そういえば、4年生の頃の通知表、忘れられなかったS先生からのコメントがありました。あの頃の通知表は、必ず良いところと悪いところを一つずつ書いてあったように思うんですが、

「理屈っぽいところがあります。」

と書かれていた時、子どもながらにショックをうけて、

「私って理屈っぽいんだ!!!」

と「理屈っぽい人間」というレッテルを貼られたように思った思い出があります。子どもながらに「理屈」にマイナスイメージを感じていたんだろうな。

今、改めて意味を調べてみたんだけど、(以下、引用。)

理屈

1 物事の筋道。道理。「理屈に合わない」「理屈どおりに物事が運ぶ」

2 無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論。へりくつ。「理屈をこねる」

(引用終わり。)

自分の思うように進めようとして、感情的に話したり、わざと難しいこと言ったり、する時、、、、あります。

これって、無理に辻褄を合わせてるような、こじつけのようなことになってるのかな、、、

それって、思い当たる節、残念ながら、ものすごくあります。

見事に改善されていないかもしれない、、、。

もしかして、自分は、なんとかして、他人を自分の考えに引きずり込もうとしてるのかもしれません。

自分の思いを変えることができなくて、貫こうとしてしまう、と言えば、ちょっとはマシな捉え方になるのかな?

そうでもないな。

私の当時の文章から、生意気で、ませてて、世の中分かってます的な雰囲気がものすごく伝わってきて、なんだか今更に恥ずかしいです。

当時、そんな私の性質を見抜いて、大切にしてくれていた先生に改めて感謝。

これまた、複雑な気持ちを抱えつつ、

姉と一緒に「アハハハ」

と笑ってすませる。

ふと横をみると、細かいダンボールの整理を諦めた父が、大物、足踏みオルガンをやっとの思いで運び出してきました。

「今から、これ叩いて壊して燃やすから!」

姉と私と母で

「ダメー!!!!」

と絶叫。

10年以上、存在を知りながら全く関心をよせず、ホコリにまみれたYAMAHAの足踏みオルガン。

急に脚光をあびて、再び、物置小屋に生還。再びがっかりする父。

高い「ファ」の音が出ないだけで、他コンディションは良好。とっても懐かしくて優しい音でなのに、大音量。

レコーディングで使ったら、良い音だろうなあ、とワクワクしました。

ものが捨てられない我が家の面々、誰かが捨てようとしても、他の誰かの価値観によって生還して、またものが溜まっていく。

という、断捨離の真逆を行っちゃうパターンなのですが、

それはそれで、今日みたいに、家族が会話したり、いろんな気持ちになったり、昔の自分にいろいろ教えてもらう機会になるから、良いんじゃないかなって思いました。

これも理屈っぽい考えかもしれないな。笑。

今日はこんな感じで、おやすみなさい。

余談ですが、

明日は、なんと、人生初の「仮面ライダーショー」を見に行きます。

甥っ子に「まりも連れて行ってあげる。」と言ってもらったので、行かないわけにいきません。

楽しみます!

では、またね。



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