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ギリシャ語は難しいけど面白いよ!

ギリシャ語は大変むずかしい。在住中、スクールに週1で通って、習得に
3年かかった。ただ救いだったのは、習ったギリシャ語をギリシャ人に使うととても褒めてくれたこと。

見知らぬ外国人が、たどたどしいギリシャ語を話していても、褒めてくれる。ギリシャ語はむずかしいのに「えらいね~」と、子供をほめるかのように大人のわたしでもほめてくれたのだ。

人は褒められるとものすごく嬉しい。だから下手でも、どんどん使いたくなるし、調子にのって使うことに抵抗がなくなってくる。

これは言語を勉強するうえで非常に重要だとおもう。下手でたどたどしくても受け入れてくれる国民性なら、勉強したことを間違っていてもすぐに使って、実践で身につけていけるから。

ギリシャ語を勉強してよかったなと思うのは、英語の勉強によく役にたつことだった。

まずは、英語の勉強に欠かせないのが発音。正しく発音するには、発音記号をチェックしていく必要がある。

あまり発音記号までチェックしない人が多い。わたしの生徒さんでも、発音記号はあまり見ないと言っている。

例えば、英語の発音記号の/θ/、これはギリシャ語のアルファベットの「シータ」だし、/ε/も、アルファベットの「エプシロン」だ。

このエプシロンを「イプシロン」と紹介してあることもあるが、間違いで、イプシロンは「υ」こっちなので、母音のイとエでまったく違う音になってしまう。わたしの場合、英語の発音記号を見るとギリシャ語の音が連想される。

もうひとつ便利だったのは、英語の単語でギリシャ語がそのまま英語になっているものが結構あること。

例えば、アメリカの国防総省「ペンタゴン」。ペンタゴンを上からみると五角形。ギリシャ語で5角形は「πεντάγωνο/pendagono/」という。「πέντε/pende/」が数字の5、「γωνία/gonia/」が角、5つの角があるということでπεντάγωνοとなる。

この◯角形は、ギリシャ語が語源のものが多い。

三角形は英語では「triangle」、正方形は英語では「squar」eだが、六角形は「hexagon」。これはギリシャ語では、「εξάγωνο/exagono/」となる。ギリシャ語で数字の6は「εξι/exi/」、ギリシャ語の/ε/は英語になると/he/になる。

七角形は「heptagon」、ギリシャ語で数字の7は「επτά/epta/」、八角形は「octagon」、ギリシャ語で数字の8は「οκτώ/okto/」である。ちなみに多角形の「polygon」は、沢山という意味の「πολυ/poli/」が角の前にについている。

あと便利なのは、むずかしいスペルをギリシャ語語源の英単語ならほぼ間違えないところ。

例えば、心理学系の単語。「psy」で始まっている単語はギリシャ語語源だ。「psychology」は、心理学。ギリシャ語では「Ψυχολογία/psihologia/」という。

ギリシャ語のアルファベット「Ψ」を英語に直すと「ps」。「υ」「イプシロン」は英語にすると「y」なので、アルファベット「χ」/hi/は、英語で「ch」になる。だから、Ψυχο=psychoになる。

ちなみにΨυχοは「魂、心」という意味の「η ψυχή/psihi/」からきていて、「λογία」は、~学となり、英語ではlogyとなっている。

英検の勉強をしているときに、初めて見る単語があった。そのときにアメリカのなにかの専門医について書かれていたのだが、その専門医の単語は
「podiatrist」という単語だった。

「podi=πόδι/poδi/=足」、「iatrist=ιατρός/iatros/=医者」足の医者で、足の専門医だということがわかったのだ。

このときに、ほんとギリシャ語って面白いんだなーと思った。

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