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【陸自第1空挺団史上初!】2021年7月30日、グアムの黎明の空に陸自の落下傘咲く!

こんにちは。

元・国防男子/陸上自衛隊応援団/初級・中級幹部サポーターのMr.Kです。
幹部自衛官として13年間勤務し、主な経歴は🪂最精鋭部隊第1空挺団、🇺🇸米国陸軍留学、✏️陸自最高学府の指揮幕僚課程、🇺🇸在日米陸軍司令部、🇺🇳国連南スーダンミッション軍事司令部等で勤務して参りました。
現在は、民間企業の危機管理部門で海外セキュリティ担当として危険国の情勢分析、セキュリティ対策の立案など、陸自時代よりもよりリスクの高い仕事をしています。

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7月30日、第1空挺団の落下傘がグアムの空に舞いました!

米太平洋陸軍事演習 「フォージャー21」で、グアムアンダーセン空軍基地(Andersen Air Force Base)において、第1空挺団と米陸軍第1特殊部隊群の空挺部隊が横田基地所属のC-130Jスーパーハキュリーズからの空挺降下訓練が行われました。

実は、第1空挺団が日本から飛び立ち、直接海外で降下するのは初めてでした。

2021年7月30日は、第1空挺団にとっては記念すべき日となりました。

今回は、空挺団のアンダーセン米空軍基地での降下訓練についての記事を書きます。

⏩ 横田基地からアンダーセン空軍基地へ🪂

図1

初の海外での直接降下ということで、飛行時間が気になったのでGoole Mapで調べてみました。

東京都福生市に所在する横田基地からグアムに所在するアンダーセン空軍基地までの飛行時間は、

 3時間45分です。

通常の国内での降下訓練では、降下までの時間が短いことから落下傘を装着して搭乗し、そのまま降下します。

しかし、今回の降下は搭乗時間が非常に長いことから、機内で落下傘等を装着したと想像できます。

狭く、動く機内で落下傘や装備品を装着するのは大変💦です。

でも、搭乗時の写真を見ると、既に隊員達は落下傘を装着していましたので、航空機の中でも装着したままで長時間待機していた可能性もありますね。

真相はわかりませんが、個人的に非常に気になります😊

知っている人、コメント欄にコメントください❗️😄

いずれにしても第1空挺団にとっては、今回の訓練は非常に有意義な訓練であったことは間違い無いでしょう。

⏩ アンダーセン米空軍基地

第二次世界大戦中の1944年、日本への空爆のためにB-29爆撃機用に作られた基地です。

基地には、第11空軍隷下の第36航空団や16空軍隷下の偵察航空団、更には宇宙軍宇宙作戦軍団隷下の第6宇宙部隊等が所在しているそうです。

アンダーセン空軍基地は、グアム島の北東に位置しています。

新婚旅行でグアムに行ったのですが、やけに戦闘機が飛んでるなと思いましたが、巨大な空軍基地があったのですね。

図2

基地の地図を拡大するとこのような感じです。

東西4.5km、南北5kmくらいの大きな基地です。

滑走路が2本確認できますが、この滑走路沿いに降下したと思われます。

図3

⏩ 横田基地での搭乗前の状況

これから横田基地所属C-130Jスーパーハキュリーズに登場する前の空挺隊員達です。

降下時間から逆算すると、深夜の搭乗となりますね。

航空機搭乗の合図を待って待機をしている状況です。

図1

そして、いよいよ歴史的な訓練に向けて空挺隊員達が航空機に搭乗していきます。

図2

これからグアムに向けて離陸します。

図3

⏩ グアムの空に咲く落下傘部隊

夜明けのまだ薄暗い時期、空挺隊員達が搭乗した横田基地所属C-130Jスーパーハキュリーズがアンダーセン空軍基地の降下地域に進入してきました。

幻想的な写真✨ですね。

図1

この時の航空機内はこんな感じでしょうか。

降下員達が降下位置について、降下長の降下の合図を待っている頃ですね。

演習となると落下傘を含めて70〜80kgの荷物を持って降下することになります。

このくらいの重さになると、降下というよりは『落下』ですね😊
荷物が重すぎて、降下の時に足を前に踏み出せないんです。

航空機は新幹線よりも速い速度で飛行していますので、航空機から出た瞬間、錐揉み状態になります。

図5

グアムの朝焼けの空に無数の落下傘が咲き乱れます。

図6

空挺隊員達が次々と滑走路沿いに着地していきます。

コンクリートの上にも着地しているようです。

痛そうですね😅

でも、空挺隊員達は日々体を鍛えているので大丈夫です。多分・・・

図7

落下傘を畳んでいる場面です。

この隊員は運良く、土の上の柔らかいところに着地出来たようですね。

図8

傘集積場に傘を運搬しているところでしょうか。

見てください!この荷物の量を。

無反動砲等の火器も持って時速300km以上の速度で飛行する航空機から降下するんです。

落下傘(主傘)、予備傘、背嚢、無反動砲など、かなり重いです!

ですから、着地の時の衝撃はかなり強いものになりますので、鍛えていないとポキッ!!と逝ってしまいます😓

グアムは暑くて湿度が高いでしょうから、これだけの荷物を持って少し移動するだけでバテてしまいます!

図9

お疲れ様でした!

⏩ 最後に

前回も空挺団の記事を書きましたが、最近になって次々に新しいことにチャレンジしていますので、今後の空挺団の動向には目が離せないですね。

近い将来、日本の空軍基地から離陸し、海外の米軍演習場で降下をして、そのまま演習場で作戦行動をする日が来るかもしれませんね。

個人的には、南西諸島対処のため、昔行っていた硫黄島等での降下訓練を行ってほしいと思っています。

最近の空挺団のTwitterには目が離せないですね!

良かったら、関連記事もご覧ください!😊


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日も皆様にとって良い一日となりますように!

元・国防男子/陸上自衛隊応援団/初級・中級幹部サポーターのMr.K


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